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冬を走る・7

【冬を走る・7】先日の13日は、冷雨の中での富津合同練習会でした。その結果、多くの参加者が自分のイメージとかなりずれた悪い内容に陥っていました。もちろん、悪くなった最大の理由は、天候が悪かったためであり、マイナスに考える必要はありません。

しかし、3月のマラソン大会を目標に走り込んでいる方々にとっては、最後の調整(テーパリング)に入っていく時期なので、簡単に納得することは難しい。と、いいながら13日の練習をずっと悔やんでいても次に進まないので、上記したように、「悪かった原因は全て悪天候」とし、気持ちを切り替えることが大切です(月並みですが)。

さて、マラソンは本番のレースも含め、練習においても「長距離を長時間動き続ける特性」があるため、当日の天候に最も左右されるスポーツのひとつといえます。同時に、「長距離を長時間動き続ける特性」のため、同じ練習を短期間に何度も繰り返すことは、体力的にも難しい競技ともいえます。

つまり、「うまくいかなかったこと」を、短時間で繰り返し反復しながら身に付けていくことが、かなり難しい特性もあるといえるでしょうか。具体例として、午前中に40k走を実施したが、強風のため後半失速。そのため、風がおさまった午後からもう一度、40k走をやり直す。

こんなハードなことを実行できるランナーはほとんどいないと思われますが、いかがでしょうか。そこで、天気予報を常に確認し、「悪天候になる日は長距離練習を回避する方法が良いのでは?」と考えますが、マラソン大会の日程は原則として天候に左右されません。したがって、最終的には、マラソン大会当日のコンディションそのものが、その日の天候に左右されることになります。

このように、マラソン競技は練習も含め、当日の天候に左右される特性が強く、記録そのものも当日の天候に大きく左右されます(ある意味、それで記録も決まる)。そのため、別の見方をするなら「記録に対して、自分自身でコントロールできる部分が少ない競技」と、いえるかもしれません。

それらのことから、マラソンに向けた練習は、悪天候の中においても計画どおりに実行していくことは意味があるともいえます。つまり、マラソン大会当日のコンディションがわからない以上、逆にあらゆる天候下での練習経験は不可欠であると……。

そして、その積み重ねが、たんなる記録だけでなく、マラソン競技に不可欠な「勝負強さ(特に精神面)」を身に付けていく、最適な手段のひとつに違いありません。

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