- 2022-12-21 (水) 19:45
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【冬を走る・4】今年も2週間を切りました。特に、正月のニューイヤー駅伝や箱根駅伝に出場するチームや選手の皆様にとっては、最後の調整に入っていく時期です。そして、これも毎年のことですが、寒さも一段と厳しくなる季節とも重なります。まずは、出場される選手の皆様方が万全の体調で挑めることを祈念致します。
さて、年明けの元日は日曜日になります。したがって、先日の18日はちょうど2週間前の日曜日に当たりました。案の定、千葉県富津公園においては、ニューイヤー駅伝や箱根駅伝に出場するチームや選手たちが調整していました。
調整の内容はチームや個人によって様々ですが、ちょうど2週間前だったこともあり、どのチームも選手も実際のレース相当の速いペースで走っていました。そして、これも毎年のことですが、拝見していると、チームや個人の仕上がり状態がよくわかります。
私が偉そうに評論できる立場ではありませんが、大会2週間前と言うのは微妙な時期でもあり、実はここから調子が落ちていく選手もいます。もちろん、選手たちの調子を引き上げていくことが調整の目的ですが、監督がどの選手をどの区間に配置するかの最終判断は本当に難しいと思います……。
具体例として、この2週間前に好調の選手が、ここから調子が下降に入った場合、元の調子に戻すことはかなり難しくなります。しかし、選手はもちろん監督も、何かと良い材料を探そうとする時期とも重なるので、その変化を黙殺し、本番でのブレーキにつながるケースは意外に多いと感じます(私の経験上)。
逆に、2週間前のポイント練習が不調で自他ともに落ち込んでいても、そこから調子が一気に上がっていくケースもあります。この場合、その選手は監督の構想から外されるパターンが多いのですが、やむを得ず走らせた結果、区間賞を獲得することも意外に多いと感じます(私の経験上)。
レース後、そのような選手は「調子が悪かったので、開き直って走りました」と、このようなコメントをよくしますが、実は調子が悪いと思っていただけで、2週間前を境に好転していたのでしょう。
これはマラソンの調整にも当てはまりますが、自分自身がどのような周期(日数)で好不調の波を繰り返しているのかをつかんでいるか否かが、最終調整期の大きなカギになります。また、2週間前の調子を踏まえ、そこからどんな調子になっていくかを洞察する力が不可欠ですが……、それが最も難しいのも確かです。
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