- 2023-04-27 (木) 15:50
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【2023春を走る・9】今年もGWがやってきます。そして、今年もGWは強化合宿を実施します。場所が長野県上田市菅平高原なのも、いつもと変わりません。また、すでにトラックシーズンに入っていますが、ブラインドマラソン選手の多くは4月までマラソンを走るので、この合宿からトラックシーズンにシフトしていくのも、例年通りです。
あらためて言うまでもありませんが、マラソンを目指す上でトラックレースを欠かすことはできません。いわゆるスピード強化と言われる部分に該当するからです。しかし、やみくもにスピード練習やトラックレースを走るだけでは、マラソンにはつながりません。
なぜならトラック種目の5000m(5k)や10000m(10k)と、マラソンのタイムには密接な関係があり、目標のマラソンタイムを達成するために必要なそれらの必須タイムが存在するからです。詳細は割愛しますが、マラソンで、あるタイムを目標にした場合、それに必要な5000mや10000mのタイムがあります。そして、その5000mや10000mのタイムに到達するためのトラック練習が、いわゆるマラソンに必要な個々のスピード練習に該当するのです。
そして、この5000mや10000mのタイムをクリアしているのに、目標のマラソンタイムに到達できない選手はスタミナが不足している(スピードタイプ)。逆に、目標のマラソンタイムを達成しているのに、トラックの必須タイムに到達していない選手は、スピードが不足しているとも言えます(スタミナタイプ)。もちろん、そう単純な話ではありませんが、ひとつの目安として捉えることはできます(私の経験上)。
しかし、この関係をよく理解していない選手は意外に多く、スピードがあるのにマラソンをうまく走れない。逆に、マラソンを走れるスタミナがあるのにトラックレースでは苦手意識が先行してしまう選手など、「もったいない」と感じるケースが多いのは確かです。
特に、5000mのタイムはマラソンに必要なスピード練習の基準となるので、それに該当するタイムを個々に確認しておくことは必須です。今回の菅平合宿においてはこの点も含め、個々の課題などを確認し、どの選手も7月前半までのトラックレースを、充実させてほしいと願っております……。
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