Home > 未分類 > 2024夏を走る・9

2024夏を走る・9

【2024夏を走る・9】予想どおりと言うか、予報どおりの猛暑が続きましたが、千葉県富津市での強化合宿を終えることができました。合宿中の気温は連日30度を超え、さらに湿度が70%前後で推移していたのが、選手たちをより過酷な状況に追いやっていました。

強化合宿中の具体的なポイント練習は、「40k走(距離走)」「インターバル(スピード)」「16k走(ペース走)」の3回(3日)。しかし、上記したとおり、3回とも気温は30度を超え、湿度も70%を超える過酷なコンディションでした。

本来なら気温が30度を超えている時点で、ランニングどころか屋外での運動は禁止です。したがって、気温が30度を超える過酷なコンディション下における「正しいマラソントレーニング理論」など、原則として存在しないのです。少なくとも私自身は見たことがありません。

もちろん、それに近い理論はあります。暑さ対策の専門事例として「暑熱順化」「給水」「手掌冷却」「深部体温」などなど、猛暑の中で体を動かし続けるための理論と言うよりも、先人たちの経験から導かれたノウハウは多数存在します。

ところが、これらの対策をほどこしてもその効果は個々によって大きく異なり、そもそも暑さに強い身体(個体)なのか否かになります。あくまでも私の主観ですが、夏マラソンに長くかかわっていると、そもそも暑さに強い弱いは生まれた場所(暑い地域か寒い地域か)や、生まれた月(夏なのか冬なのか)など、幼少期の生活環境にも左右されていると感じます。

さらに、暑さ対策の技術的な項目のひとつにランニングフォームがあります。いわゆるランニングエコノミーと言われる部分です。これは単にフォームがキレイとかではなく、コンパクトな動きが身についているか否かです。

これも私の主観ですが、いわゆる「力強い走り」をしているランナーは意外と暑さに弱い……。その具体例のひとつに、腕振りが力強く(前後に大きく振る)、腕振りの力で前に進んでいるようなフォームのランナーはそれに該当します。逆に、体幹に近い位置で、コンパクトにリズムをとるような腕振り(腕を大きく振らない)のランナーは、暑い中でも安定した走りが持続できるように感じます。

しかし、これが冬マラソンの場合、力強いフォームのランナーは、30k以降の苦しい局面では粘り強さを発揮します。ところが、夏マラソンの場合、その力強いフォームがゆえに、逆に筋肉の発熱と発汗を促進させ、前半から深部体温の上昇や脱水に陥る傾向が強くなるのでしょうか。

もちろん、これらについても正確なことはわかりませんが、言えることは何度経験しても「夏マラソンを攻略していくこと」は難しい……。

Comments:0

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:0

Trackback URL for this entry
http://blog-yasuda.main.jp/wp-trackback.php?p=7732
Listed below are links to weblogs that reference
2024夏を走る・9 from 安田享平のランニングライフ

Home > 未分類 > 2024夏を走る・9

Search
Feeds

ページの先頭へ