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2024夏を走る・13

【2024夏を走る・13】パリパラマラソンに向け、最終調整に入っていきます。今月は、北海道北見合宿で最後の40k走を実施。その後は、長野県菅平高原で最後の起伏走を無事に終え、今日から千葉県富津市において最後の調整合宿に入ります。

これは、2021年東京パラマラソン前の調整と同じ流れになります。そして、9月2日まではこの富津市で調整し、9月3日にパリへ移動。パリ入り後の9月8日がパリパラマラソンとなります。

そのパリパラマラソンコースですが、オリンピックコースとは違い、厳しい坂道はありません。しかし、小刻みなアップダウンと鋭角に曲がるコーナー。さらに、コース上に点在する石畳など、ハードなコースであることは確かです。もちろん、それらを想定しながら走り込んできましたが、いよいよ最終調整です。

調整の基本は「休養」です。

しかし、目標の大会が近づいてくると、プレッシャーなどが増えてくるので、多くの選手は精神的に不安定な状況に陥り易くなっていきます。すると、練習量を落としていかなくてはいけない時期にもかかわらず、逆にたくさん走る選手がでてきます。

このケースは、選手自身もそのことに気が付いていないことが多く、無意識にガンガン走っていることがあります。そのため、レース後に振り返りをしたとき、なぜうまく走れなかったかの原因をつかめないときがあります。

しかし、しばらくたって、「あいつは、2日前の朝練習でものすごいスピードで走っていた」「あいつは、前日にジョグしてくると言ってから2時間後に帰ってきた」など、チームメートから「トンデモ話」がでてきます。

同様に、飲んだこともないサプリメントを購入したり、一度も受けたことのない治療院に出向いていったりと、不安な気持ちがそのまま行動にあらわれたりもします。もちろん、コーチや監督などが細かい指示を出し、それらを注意喚起しますが、全てを監視して完全に防止することはできません……。

また、選手は1日に2回から3回の練習を日課にしています。したがって「走らないこと」「走れないこと」への罪悪感が強いのが、選手でもあります。しかし、本命レースの数日前は完全休養日なども入るので、逆にひまを持て余すことにもなります。

この矛盾するような現実と心理状態を自身でうまくコントロールできる選手が、本番当日に調子を合わせられます。パリパラマラソンまであと2週間ですが、「迷ったら休養」で調整していきます。

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