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伴走者養成研修会

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9月12日(土)から1泊2日の日程で、静岡県掛川市において、日本盲人マラソン協会主催の「伴走者養成研修会」が、開催されました。この研修会は、視覚障害者の人たちと一緒にランニングやウォーキングを楽しむための、安全で正しいサポート方法やルール等を学んでいただくため、毎年開催しているものです。※伴走についての研修会。

さて、今年の研修会は、過去最高の70名近い人たちに参加いただき、より充実した研修会となりました。また、ここ数年のランニングブームは、視覚障害者ランナーの増加にも寄与しており、逆に新しい伴走者の育成も必要不可欠な状況となってきております。

そこで今回は、視覚障害者ランナーの伴走について、あらためて幾つかの注意点を確認します。

はじめに伴走者の重要な役割として、◆1).視覚障害者ランナーの安全確保と安全な誘導。◆2).視覚障害者ランナーが楽しく、楽に走れるようなエスコート。・・・以上の2点については何よりも優先されます。もちろんこれ以外にも、ラップタイムを知らせたり、道路状況を説明したり・・・等々、様々なことが考えられますが、何をしてもらいたいかを走る前に二人でよく話し合うことが大切です。どちらか一方の思い込みが原因で、事故やトラブルにならないよう、注意しましょう。

次に、実際に伴走ロープを握り合って二人で走るときの注意点として、◆1).運動会の「二人三脚」の要領で、歩調を合わせる。◆2).ロープを握り合っている腕もしっかりと振る。◆3).単独で走っているときより、約3倍の幅を確保しながら走る。・・・以上が走行中の主な注意点となります。特に、ロープを握り合っている腕をほとんど振っていないケースを、意外に多く見受けます。実際に単独走のとき、片腕を振らずに走ってみるとわかりますが、とても辛いことです。つまり、少し極端な言い方をするなら伴走者が、「視覚障害者ランナーに、ロープ側の腕が振れないという新しい障害」を、与えているとも言えます。腕振りは特に意識して下さい。

しかし、上記のことを伴走者が意識していても、視覚障害者ランナーは常に、足元の不安、何かにぶつかる不安・・・等々、様々な不安と隣り合わせです。伴走者は、その不安を少しでも和らげてあげることが重要な役目とも言えます。

そのためには、「伴走は信頼」が大切であり、「伴走は思いやり」が必要不可欠であることを常に意識し、まずは「安全第一」。そして、その次に「楽しいランニング」であることを、伴走者は忘れないでほしいと思います・・・。

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