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かすみがうらマラソン

悪天候!?

【悪天候!?】全国的にも人気の高い「かすみがうらマラソン」が、4月15日に開催されました。この大会は、早くからノーマライゼーションの実践を大会テーマのひとつにし、視覚障がいマラソンの普及と発展に多大なる貢献を頂いてきた大会でもあります。

そんな伝統ある大会ですが、今年は天候が荒れる予報が早くから出されており、前日から大会開催の有無について注視されていました。そんな中、前日の15時30分に大会の実施が下されましたが、翌日の悪天候への懸念は払しょくされないまま翌朝を迎えました。

翌日は予報どおり、朝から風雨が激しく、荒れたコンディションとなりました。朝の6時過ぎから大会設営の準備をしましたが、「とても大会を開催できる天候ではない」と、私も含め多くの方が思ったに違いありません。

9時20分、10マイルの部がスタート。気のせいか、風雨が幾分おさまってきたような…。

10時00分、フルマラソンの部がスタート。間違いなく風雨が弱くなってきている…。

そして、10マイルの先頭がゴールしてくるころには風雨もほぼおさまり、逆に絶好のコンディションになっていました。また、吹荒れていたその南風がおさまったので、逆に気温が低下し、ランナーにとっては良い方向になりました。

視覚障がいの部に出場したランナーたちも続々とゴールに戻ってきましたが、自己記録を更新したランナーも多数いました。あらためて、これほど天候が朝から好転した大会もあまり記憶にありません。

ゴールしたランナーの中には、悪天候に戦意喪失状態でスタート。結果的には好転したコンディションを読み切れず、凡走した自分自身を悔やんでいる方もいました。

まさに、「マラソンは自然との戦い」であり、「結果が天候に大きく左右されるスポーツ」と感じました。

さて、4月22日はイギリスのロンドンマラソンで「WPAワールドカップマラソン」も同時開催されます。もちろん、日本も最強の布陣で挑みます。しかし、残念ながらロンドンマラソンも当日の天候を読み切れない大会のひとつです。

ロンドンマラソンにおいては、どんな天候でも最初から最後まで投げ出さない粘り強い走りを期待しています。

かすみがうらマラソン

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【かすみがうらマラソン】先日の4月20日も全国各地でマラソン大会が開催されていました。茨城県土浦市においても、伝統の「かすみがうらマラソン大会」が開催されました。この大会は都心から1時間前後で会場に到達できる便利さからも、参加者は年々増加しています。そして、今年は2万2千名のランナーが参加し、大会を盛り上げていました。また、今年の大会は曇り空で、少し肌寒い気温でしたが、ほとんど風もなく絶好のマラソン日和となりました。

今年で24回目となる同大会は、国際盲人マラソン大会も兼ねており、こちらも20回目となりました。さまに盲人マラソン大会の普及と発展にたいへんご尽力いただいた大会でもあります。あらためて大会関係の皆様方に御礼申し上げます。

さて、今年の大会ですが、コンディションが良かったこともあり、好記録もいくつか誕生しました。特に、フルマラソン男子の部では、実業団選手が積極的に走り、2時間14分20秒の大会新記録(自己新記録)をマークしました。もちろん、テレビ中継される国際マラソン大会では、2時間10分突破が当たり前のように感じますが、かすみがうらマラソン大会のような一般の大会では、2時間20分を突破すること自体まれなことです。

したがって、今回の2時間14分20秒は、まさに驚異的です。また、かすみがうらマラソン大会を含め、一般の大会は記録重視のコース設定をしていないケースが多いので、起伏も多く難コースになるのも特徴で、実力のある実業団選手が招待や練習のつもりで参加しても、簡単に記録を出せない理由のひとつでもあります。

しかし、公務員ランナーの川内優希選手が全国各地のマラソン大会を積極的に走ることで実力を付けてきた影響もあってか、最近は一般のマラソン大会に実業団選手が参加している姿も見受けるようになってきました。今更ながら、マラソンは走り込みも大切ですが、経験に頼る点が多く、実業団選手と言ってもやはり実戦を経験していくことは重要と感じます。来年以降も積極的に参加いただき、大会を盛り上げてほしいと思います。

一方、盲人マラソンの部は、少し低調気味でした。そんな中、20代の若手選手2名が、3時間を突破する自己新記録をマークしました。もちろん、2選手とも以前から期待をしていましたが、思うような記録に結びつかないレースが多く、大いに悩み苦労をしていました。しかし今回、IPC公認大会でもあるこの大会で記録を残せたことは、今後の国際大会へつながる道を自ら開拓できたと確信しております。

第22回かすみがうらマラソン大会

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「第22回かすみがうらマラソン大会」が、茨城県土浦市で2年ぶりに開催されました。この大会も回を重ねる度に規模は大きくなり、今年の参加者は何と2万7千名をこえ、国内3番目の大会へと成長しました。

また、この大会は国際盲人マラソン大会も兼ねており、特に今年はロンドンパラリンピック日本代表推薦選考でもありました。今回、その選考対象となる部門には7名の視覚障害者ランナーが挑戦しました。

日本人トップは、アテネパラリンピック金メダリストであるT11クラス(全盲)の高橋勇市選手でした。既に大ベテランの域に入っていますが、ここ一発の集中力と狙った大会に調子を合わせるピーキングは他の選手を圧倒していました。

その高橋選手のトレーニング方法は、狙ったマラソン大会に向け、たくさんのレースに出場していきます。そして、レースでの実戦をトレーニングと位置付けながら狙ったマラソン大会に調子を合わせていく調整で数々の実績を残してきた選手です。

一方、今大会の総合優勝は、あの川内優希選手でした。記録は2時間22分38秒と平凡でしたが、40kからの2.195kは6分9秒と、驚異的なスパートでカバーし、力の違いを見せつけました。しかし、実績のある選手が、格下のレースに出場すると様々な批判を受けるケースも多々あります。また、下手な成績を残すと、更に批判を受けるケースも多いので、実績を残せば残すほど好きなレースに出場していくことは難しくなります。

ところが、川内選手はそんな周りの言葉に惑わされることなく、自分自身のマラソンに対する理論と情熱で突き進んでいます。実は、全盲の高橋選手もこの点は似ていると感じます。

特に、レースを「質の高いトレーニング」と位置付け、思い通りのランニングライフを満喫しながらレベルの高い実績を残している点は二人に共通しています。

また、二人とも何かと話題の多い選手と感じますが、自分自身の考え方の軸が絶対にブレません。このメンタル面の強さこそが、数々の大きな実績を残してきた大きな要因のひとつに違いありません。

そして、これからも二人はマラソン界の常識を覆していくような快走を見せてくれることでしょう。

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