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横浜国際女子マラソン

第6回横浜国際女子マラソン大会

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【第6回横浜国際女子マラソン大会】11月16日(日)、第6回横浜国際女子マラソン大会が開催され、今年も多くの女性ランナーが華麗な走りを披露しました。この大会は1979年に東京でスタートした東京国際女子マラソン大会から継承された世界屈指の女子マラソン大会ですが、残念ながら今年で幕を下ろすことになりました。

私にとってもこの大会は、2002年東京国際女子マラソン大会からの縁であり、私が市民ランナーのコーチをさせて頂く切っ掛けとなった大切な大会でもあります。同時に、この大会を通じて市民ランナーを指導していくことの難しさと喜びを学びました。

最後の大会となった今回も、5名の選手(市民ランナー)を送り出すことができました。中でも14位でゴールした山口選手(AC・KITA)は日本人8位となり、日本陸上競技選手権大会女子マラソンも兼ねていたので、8位入賞の表彰を受けました。まさに有終の美を飾ることができました。

その山口選手も初マラソンは、この横浜国際女子マラソンの第2回大会でした。当時も自信を持って送り出しましたが、マラソンの洗礼をもろに受け、最後は歩くようにゴール。そのまま、医務室テントに運ばれたことも、今となっては良い思い出です…。

その時のゴールタイムは「3時間3分」でしたが、今回は「2時間42分33秒」と、このコースでの自己最高タイムでした。彼女にとってもこの大会は、マラソンのイロハを学んだ「マラソン学校」のような存在だったに違いありません。

来年以降も必ずどこかで開催してほしいのと、ここまで受け継いできた伝統を継承してほしいと切に願っております。

参加されたランナーの皆様、大会関係者の皆様、沿道から応援の皆様、ありがとうございました。

横浜国際女子マラソン

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【横浜国際女子マラソン】本格的なマラソンシーズン開幕の先頭をきって、「横浜国際女子マラソン」が、11月17日に開催されました。今年から参加標準記録も「3時間15分以内」に緩和され、招待選手13名と328名の女性ランナーがエントリーしました。

しかし、当日のコンディションは、気温が20度近くになったのと、海からの風が強かったことも影響し、記録的には低調な結果でした。また、その結果に対する日本陸連関係者やマスコミ関係のコメントは日本女子マラソン界に対する危機感をあらわにする内容が多かったように感じました。

実際に私も現地の沿道で選手たちの応援とサポートをしましたが、私の選手たちも(市民ランナー)、全員が厳しい結果となりました。マラソンはゴールタイムが全てであり、ある意味残酷なスポーツでもありますが、今回の結果を素直に分析し、次回以降のマラソンに活かしていきます。

さて、若手選手の台頭が期待されている日本女子マラソン界ですが、今回の横浜国際女子マラソンにエントリーした年齢構成を簡単にまとめると次のようになります。◆招待選手:合計13名、29歳以下=4名(31%)。◆一般参加選手(ほとんどが市民ランナー):合計328名、29歳以下=25名(8%)、30歳代=106名(32%)、39歳以下合計=131名(40%)。

いかがでしょうか?

この数値をどのように判断するかは個々の捉え方になりますが、女性市民ランナーの29歳以下はたったの25名で、全体の8%にすぎません。私自身は、女性市民ランナーのマラソンコーチをするようになって10年以上になります。この間の主要国際女子マラソンのほとんどは現地にて応援してきましたが、参加している女性市民ランナーのメンバーはほとんどかわっていない印象を持っていました。上記の数値は今回の横浜国際女子マラソン大会に限ったデータですが、私自身の印象を裏付けるデータのひとつにも感じます。※サブスリーを達成している29歳以下の女性市民ランナーは極めて少数となっている。

また、日本マラソン界に、とても大きな波がおきました。それは、2007年の東京マラソンをきっかけにはじまった「ランニングブーム」です。最近では、全国各地のマラソン大会でエントリーすら難しい状況となっており、ますますブームに拍車が掛かっています。しかし、実際にはランニング人口の増加が、日本マラソン界のレベルアップにはリンクしておらず、逆にマラソンのレジャー化が進んでいる状況と感じます。更に厳しい見方ですが、上記の数値は、ランニングブームが女性市民ランナーのレベルアップにも影響を与えていないとも読み取れます。

ここで、女子マラソン日本歴代10傑の記録を確認してみます。日本記録は野口みずき選手が2005年のベルリンマラソンでマークした「2時間19分12秒」です。高橋尚子選手が世界初の2時間20分を突破したのも2001年のベルリンマラソンでした。その記録を渋井陽子選手が破ったのも2004年のベルリンマラソンです。そして、日本歴代10位も大南博美選手が2004年のベルリンマラソンでマークした「2時間23分26秒」です。

ベルリンマラソンばかりが目に付きますが、実はランニングブームがはじまった2007年以降にマークされた日本歴代10傑以内の記録は、2012年の大阪国際女子マラソンで重友梨佐選手のマークした「2時間23分23秒」だけなのです。それも歴代9位です。この実態からも長期低迷期に入っていると言えます。

以上のように日本女子マラソン界が厳しい状況なのは、私も間違いないと感じます(女性市民ランナーの底辺も含め)。もちろん、他にも様々な要因が重なっていることも事実です。また、私のような単なる市民ランナーを指導する者が偉そうに言うことではありませんが、男子マラソンの川内優希選手のような女性市民ランナーを発掘・育成していくことは、日本女子マラソン界復活にも必要不可欠と感じた横浜でした…。

第4回横浜国際女子マラソン

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【第4回横浜国際女子マラソン】先日の11月18日(日)、第4回横浜国際女子マラソンが開催されました。結果は、ケニアのチェロメイ選手が15k過ぎから独走し、強風が吹き荒れる悪コンディションの中、2時間23分7秒の大会新記録で圧勝しました。

2位は、日本人トップとなる那須川選手でしたが、チェロメイ選手から1k弱も離される内容に評価も様々でした。また、私がコーチしている選手も6名出場しましたが、今回は厳しい結果となりました。

さて、マラソンは、ひとつのマラソンのために膨大な量を走り込んでいく競技なので、ひとつのマラソン大会に向けた準備期間の長さも他の種目とは比較になりません。ところが、どんなに良い練習を積み重ね、絶好調に仕上がったとしても、記録はその日のコンディション(天候)に大きく左右されるスポーツでもあります。

また、マラソンを少し違う角度から見ると、登山に似ていると感じます。特に、富士山をこえるような標高の高い登山に近い気がします。つまり、目指している大きな山に向け、どれだけトレーニングを積んでも、最新の装備を準備しても、登頂成功の有無を決める重要なカギは、その日の天候です。同時に、どんなに経験豊富な登山家でもその日の天候を変えることはできないのです。したがって、最終的には運を天に任せる状態となります。

実は、マラソンも同様のことが当てはまるスポーツなのです。今回の横浜国際女子マラソンに向け、ほとんどのランナーは夏頃から走り込みを開始しています。もちろん、万全の調子に仕上げてきたランナーも多かったはずですが、今回の強風を変えることはできませんでした。

特に、オリンピックや世界選手権の日本代表を目指すことが難しい市民ランナーの目標は、順位ではなく「記録」となります。そのため、悪天候になったからと言って、勝負に徹するようなことはあり得ません。それだけに、当日の天候は最も重要であり、記録を目指す上での最重要事項とも言えます。

更に見方を変えると、今回の横浜国際女子マラソンが開催される日は、毎年11月の第3日曜日となっています。実は、この日の天候を振り返ってみると、今回のような強風だったり、ミゾレに近い冷雨だったり、逆に高温だったりと、天候が安定しない代名詞となっているような日なのです。

私自身もこれまであまり注意していませんでしたが、今後は目標のマラソン大会当日の天候がどのようになるのかをもっと注視していく必要があると、強く感じております。マラソンは登山に似ていると話しましたが、同じ悪天候でも登山は登頂する日をずらすことができます。しかし、マラソンはスタートする日時が決まっているので、どんな悪天候だったとしても必ずスタートします。

今後は、マラソンを目指す上で過去の天候等の分析も重視し、天候が悪化するリスクの高いマラソン大会には最初からエントリーしないことも必要なのかもしれません。

横浜国際女子マラソン

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国内初の周回コースとなった横浜国際女子マラソン大会が、11月15日に横浜で開催されました。私がコーチする選手(市民ランナー)7名もエントリーし、このマラソン大会を目標にトレーニングを積み上げてきました。まずは、その結果を下記に記載します。

◆横浜国際女子マラソン結果).M・KO選手/2時間41分04秒、M・SI選手/2時間51分04秒(セカンド記録)、M・YA選手/2時間52分46秒(自己新記録)、M・SA選手/2時間56分29秒(サード記録)、M・KA選手/2時間58分39秒、A・KA選手/3時間6分56秒、K・TO選手/DNF。

大会当日は、スタート時の気温が20度をこえており、最も恐れていた海岸からの風もかなり強く、選手にとっては厳しいコンディションとなりました。案の定、先頭集団のスピードも序盤から上がりません。また、時間の経過と共に風がどんどん強くなり、3週目となる28k以降は応援しているのも辛く感じるほどの突風が、時折吹き荒れていました。

マラソンは走っている時間が長いだけに、コースの特性や気象条件等に大きく左右されるスポーツです。今回の横浜は沿道から応援していて、その強風に体力を奪われ、大きくリズムを崩して後半失速する選手が多かったように見受けられました。そして、実際に歩き出したり、途中の関門で係員に止められる選手の姿を目の当たりにすることは、とても辛く苦しいことです。

私は、日々の練習の中で「市民ランナーの人たちが、無理して雨の中や風の強い日までも頑張って走り込む必要はあるのだろうか?」と、心の中で葛藤するときが多々あります。しかし、実業団選手(プロ)も市民ランナーも、同じランナーであるならどんな人でも、マラソン大会という発表会の舞台を目指して走り込みを地道に継続します。ところが、今回のように思いがけない悪コンディションにぶつかり、家族や職場の仲間が多数応援する目の前で涙ながらにリタイヤしたり、大きく失速している状況にコーチとして必ず立ち会います。それは最も辛い場面となりますが、それは現実です。

そして、そんな時は逆に「あの時、コーチの私が、雨の日や風の強い日でも、妥協することなく計画どおりのトレーニング指示を継続できていたなら・・・」と、必ず自責の念にかられます。

このように、今回もマラソンを深く考えることが多かった一方で、厳しいコンディションに負けることなく自己記録を更新したり、目標タイムを達成する頑張りを見せた選手もいました。もちろんコーチとして、これほどうれしくて充実した気持ちになることは、他にはありません。

マラソンは、走った選手はもちろん、携わった人たちに対しても様々な影響を与えるスポーツなのです。そして、そんなマラソンに関わり続けられることに感謝し、これからも選手たちと共に成長していければと、あらためて強く感じた「横浜国際女子マラソン大会」でした・・・。

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