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横浜駅伝

第25回横浜駅伝

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【第25回横浜駅伝】4月29日、神奈川県横浜市の鶴見川ランニングコースにおいて、毎年恒例の横浜駅伝が開催されました。この駅伝大会は市民ランナーが参加するローカル大会ですが、7区間42.195kと本格的です。もちろん、各区間距離は男子高校駅伝と同じなので、走歴の浅いランナーがレジャー感覚で仲間たちと気楽に参加するには、少し過酷な大会と感じます。

また、近年のランニングブームは全国各地で開催される駅伝大会にも波及し、この大会でも今年は、670前後のチームがエントリーしました。全国的には、既にもっと参加チームの多い駅伝大会は数多くありますが、これだけ距離の長い駅伝としては異例の参加チーム数です。

さて、私がコーチするクラブチームも3チーム参加しました。特に、男女混合の部で7連覇中のAC・KITAは、8連覇に挑みましたが、7選手とも大きなブレーキもなく8連覇を達成することができました。

少し手前味噌的な話しになりますが、私なりに考えたこの駅伝大会の攻略ポイントをまとめてみました。はじめに、この駅伝大会を攻略していく上で難しい点は、大きく2つあります。

◆難点1).7区間と区間数が多い。◆難点2).8k以上の長距離区間が3つある。

誰もが真っ先に気が付く点ですが、それなりに走力のあるランナーに長距離区間をお願いするとしても、ひとチームに3名揃えることは難しい調整が必要になります。更に、区間数が多いので、長距離区間に3選手を配置してしまうと、チーム内で走力の落ちるランナーを短い区間に配置することになります。ところが、短い区間と言っても残りの4区間は、3k区間が2つ、5k区間が2つと、実は決して短い距離ではありません。

実際に横浜駅伝を毎年見ていると、1区の10k区間ではどのチームもエース級を投入しています。したがって、上位を狙っているチーム間のタイム差は意外とつかないものです。ところが、2区の3k区間にタスキが渡ると、レースは一気に終盤の様相を呈していきます。

力のあるチームは、1区を走った選手以上にスピードのあるランナーが登場します。ところが、メンバー編成がギリギリのチームは、チーム内で最も遅いランナーが登場します。その結果、1区の10k区間では、最大でも1分差が付くか否かの状況が、2区の3k区間だけで2分から3分の差が付くことすら珍しくありません。信じられないかもしれませんが、これが市民駅伝の大きな特徴でもあり、攻略していく上での重要ポイントになります。

特に、男女混合の部では、2区の3k区間は女子の指定区間となります。しかし、この女子区間に走力のあるランナーを配置できるチームは多くありません。案の定、今年の大会でも、私のチームはこの2区で先頭に立ち、あとはゴールまで独走でした。

同じく5区も3k区間ですが、こちらは男子区間となります。しかし、ここでも1区の10k区間や7区の8k区間にエース級を配置すると、この5区の3k区間は手薄となります。ここでも私のチームは毎年、チーム内で最も5kの走力があるランナーを配置することによって、勝負が後半までもつれても、この区間で確実に突き放す展開を実戦してきました。

実は、実業団(プロ)や学生、高校駅伝の攻略ポイントもほぼ同じで、「つなぎ」と言われている区間にどれだけの選手を配置できるか否かが、勝負の分かれ目になる駅伝は意外と多く、どのチームも頭を悩ませる点でもあります。

さて、10連覇まであと2つとなりました。何でも10年間継続していくことは言うまでもなく、たいへんなことです。たかだかローカルな市民駅伝大会での連覇ですが、連覇を継続していくためには1年間を通じてある程度明確な目標(期分け)や、それに沿ったトレーニング方法を構築していく必要があります。そして、その経験を積み上げていくことで選手(市民ランナー)たちは大きな自信をつかみ、最大の目標であるマラソンにもつながっていると感じます。更に、その自信がそれぞれの人生につながってほしいと…。

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