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盲人マラソン

パラリンピック・4

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【パラリンピック・4】9月18日(日)のマラソンに向け、最後のポイント練習も無事に終了しました。どの選手も伴走者も順調です。

また、この間、全盲クラス(T11)の和田選手がトラック種目の5000mと1500mに出場し、どちらも6位入賞を果たしました。その和田選手は前回のロンドンパラリンピックでは、5000mで銅メダルを獲得した世界屈指のランナーです。

ところが、世界のレベルアップは和田選手の成長を上回る勢いがあり、残念ながらトラック種目での2大会連続メダル獲得を達成することはできませんでした。しかし、1500mでは予選から日本新記録をマークし、見事に決勝進出を果たしました。特に、全盲クラスの1500mは伴走者と一緒に走る都合から決勝進出は、たったの6名となります。

1500mで世界のベスト6入りを果たした走力は見事としか言いようがありません。その決勝では「順位より記録を狙う」と、スタートしましたが、その言葉どおりに予選でマークした日本記録を更に更新する「4分15秒62」の日本新記録で6位入賞。

オリンピックでも日本人選手が、1500mの中距離種目において決勝進出を果たした実績は記憶にありません。それだけに価値のある決勝進出だったと断言することができます。そんな和田選手も18日のマラソンを走ります。

昨夜、盲人マラソンチームとして全体ミーティングを実施しました。特に、当日のレースについて細かい打ち合わせを行い、全員でメダル獲得と全員入賞を目標に戦うことを確認しました。

リオは夏に向かっており、日中の気温が30度をこえる日が多くなりました。当日の気温予想も30度以上となっております。もちろん、日本チームとしては、暑さ対策を含めた走り込みを実施してきたので、全く問題ありません。

最後まで「風邪に注意」し、しっかりと調整していきます!

パラリンピック・3

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【パラリンピック・3】ブラジル・リオへ渡航し、1週間以上の滞在となりました。この間、リオパラリンピック開会式も盛大に開催され、いよいよ競技がはじまりました。

さて、盲人マラソン日本代表チームは、9月4日に全員が無事にリオ入りし、順調に調整を進めているところですが、入村当初は飛行機による長期フライトや慣れない選手村生活等による疲労や緊張感から、誰もが自身の正確な体調や調子をつかめない様子でした。

今回もリオ入りし、最初の数日はポイント練習を実施してもイメージどおりに身体が動かないことに不安を訴える選手もいました。しかし、少しずつ時差にも身体が順応し、選手村内での生活環境にも慣れてくると、今度は逆に調子が上がっていきます。

もちろん、この調子が上がってくるタイミングは個々に違うので、その個々の見極めをしつつ最後の1週間の調整メニューを熟慮していきます。まさにこれからが、勝負のカギを握る重要期間となります。

5月から長野県菅平高原や千葉県富津公園、北海道北見市常呂町で積み重ねてきた強化合宿の成果を発揮できるか否かも、まさにこれからの1週間で決まります。

そして、調整の基本は「迷ったら休養」です。

更に「風邪に注意」です。

この2点を念頭に最後の調整をしっかりとサポートしていきます!

パラリンピック・2

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【パラリンピック・2】8月30日、全盲の和田選手、ガイド2名の計4名で成田空港からリオへ出発し、現地時間の8月31日午前8時前にリオへ到着しました。長いフライトでしたが、体調を崩すことなく無事に現地入りできたことは何よりです。

空港から選手村まではバスでの移動でしたが、道路もきれいに整備されており、大きな渋滞もなく選手村へ到着しました。また、選手村での各種手続きも驚くほどスムーズで、これまで経験したパラリンピックの中では最もストレスを感じませんでした。

早速、選手村で昼食をとりましたが、メニューや味も全く問題ありません。そして何より、我々が居住している棟の隣が食堂なので助かります。

夕方から選手村内で軽いジョギングをしましたが、最も広くコースを取って走ると、1周が約3kの周回となります。毎回そうですが、オリンピック・パラリンピックの選手村の大きさに驚きます。

翌日はトレーニングトラックにシャトルバスを利用して移動し、和田選手は移動の疲労と時差を解消するためのメニューを実施しました。その際の道路状況も大きな問題もなく、本当にスムーズに移動することができました。

現地時間の9月4日に後発の選手とガイドがリオへ到着します。これから約3週間の選手村生活がはじまりますが、選手やガイドはもちろん、スタッフも体調を崩すことなく、まずは健康第一でいきます。

パラリンピック

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【パラリンピック】大いに盛り上がったオリンピックも閉幕しました。中でも過去最高のメダルを獲得した日本人選手たちの活躍は多くの感動を残しました。

9月7日からはパラリンピックが開幕しますが、オリンピックに負けない活躍と大きな感動が期待されます。特に、オリンピックでは苦戦した男女のマラソンでしたが、パラリンピックの視覚障害者マラソンは、男女ともメダル獲得を目指します。

今年度は、5月のゴールデンウィークから8月までに5回の強化合宿を実施し、徹底した走り込みを重ねてきました。特に、7月の長野県菅平高原で実施した2回の合宿においては、連日50kをこえる走り込みを精力的にこなしました。

更に、8月は北海道北見市常呂町において、リオでのマラソンコースを想定し、海沿いに面したサイクリングロードを活用した実践的な走り込みを消化してきました。

同時に、強化合宿の重要な目的である「チームワーク」をより強固にすることができました。今回のリオには、男女代表選手6名、ガイドを含めたスタッフ10名、合計16名で編成するマラソンチームの絆は過去最高です。

マラソンは、現地時間の9月18日(日)9時00分スタートとなりますが、これから最終調整に入っていきます。調整の基本は「迷ったら休養」です。この点は、国内のマラソンであろうと、パラリンピックのマラソンであろうと全く同じです。

これから現地に入り、しっかりと仕上げていきます。

北海道マラソン

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【北海道マラソン】8月に開催れる夏のマラソンとしては、国内最大級の北海道マラソンが、8月30日に開催されました。

今年もオリンピックを目指すエリートランナーを筆頭に多くの市民ランナーが参加し、暑さに負けない力強い走りを見せていました。また、昨年から視覚障がい者の部(IPC登録)が設置され、今年は更に車椅子のハーフマラソンも同時開催となり、より充実した大会に進化しました。

1980年代後半から1990年代にかけ、この北海道マラソンはオリンピックや世界選手権のマラソン代表選考レースとしてメダル獲得に大きく貢献した時代がありました。もちろん、今でもこの大会に出場するエリート招待選手たちの各種データを、日本陸連から派遣された専門スタッフたちが、レース前後に測定しています。

そして、日本盲人マラソン協会の強化指定選手たちも昨年から公式出場するようになり、昨年は出場選手の血液、今年は唾液と呼気の採取を実施し、暑さ対策に活かす試みを実施しております。地道な取組みですが、まずは各種データを採取していきたいと思います。

さて、2020年の東京では気温35度以上の中での戦いとなります。一般的な常識では運動すら禁止するコンディションですが、避けることはできません。逆にこの厳しい状況をみかたにできるような対策を構築していくことが必要です。そのためには、各専門分野の先生方からのご支援を受けながら厳しいコンディションに対応していくことが不可欠なのです。

あらためて、皆様方の絶大なるご声援をよろしくお願い申し上げます。

ロンドンマラソン・2

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【ロンドンマラソン・2】4月26日(日)、イギリスで開催されたロンドンマラソンと同時開催された「IPC世界選手権陸上マラソン」で、日本代表選手たちは3個のメダルを獲得することができました。

まずは、ご支援いただいた皆様方に厚く御礼申し上げます。

当日の天候は小雨で気温も10度前後でしたが、マラソンとしてはまずまずのコンディションでした。

車イス男子の部(T54/T53)は、副島選手と洞ノ上選手がラスト勝負まで持込み、副島選手が見事に銅メダル!

視覚障がい男子の部(T12/T11)では、ベテランの岡村選手、新鋭の堀越選手と熊谷選手の3選手が3位集団を形成し、3位から5位までを独占。最後は堀越選手が集団から抜け出て、銅メダルを獲得!

そして、視覚障がい女子の部(T12/T11)は、道下選手が堅実な走りで、銅メダル!

それ以外の選手たちも全員が無事にゴールしてくれました。特に、車イスの選手たちにとっては路面の凹凸が大きく、コーナーの多いロンドンのコースは過酷です。そのため、パンクのトラブルに見舞われた選手たちも多く、厳しい戦いとなりましたが、日本代表選手たちは全員が最後まで投げ出すことなく、ゴールしました。

来年は、いよいよリオ・パラリンピックですが、今回の結果はそこに向け、弾みの付く内容でした。

引き続き、皆様方の絶大なるご声援をよろしくお願い申し上げます。

ロンドンマラソン

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【ロンドンマラソン】4月26日(日)は、ロンドンマラソンが開催されます。同大会は、世界的にもメジャー大会のひとつになっており、一般市民ランナーから世界のトップランナーたちがロンドンの街を駆け抜けます。

そして、今年のロンドンマラソンは、IPC世界陸上競技選手権大会(障がい者陸上)のマラソン部門も同時開催されます。もちろん、日本からも選手をエントリーしており、視覚障がい部門と車椅子部門に出場します。

また、今回の成績は来年開催されるリオ・パラリンピックの国別出場枠に直結する最も重要な大会でもあります。

日本からは、選手16名、スタッフ16名を同大会に派遣し、まずは全員が無事にロンドン入りしました。もちろん、各選手の調整も順調です。

スタートまであと2日ですが、「休養第一」に最終調整し、26日は「メダル」を目指します!

皆様方の絶大なるご声援をよろしくお願い申し上げます。

第45回防府読売マラソン大会

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【第45回防府読売マラソン大会】私の選手が出場する年内最後のマラソン大会が、今月21日に開催された伝統の「第45回防府読売マラソン大会」でした。実は、昨年から日本盲人マラソン協会の強化指定選手も参加させて頂けるようになり、今年も男子10名、女子4名の強化指定選手たちが出場しました。

当日のコンディションは気温が低く北風も強く、厳しい状況下でのレースとなりました。総合結果は、公務員ランナーの川内優輝選手が抜群の強さを発揮し、2時間9分46秒の好タイムで圧勝しました。スタートから強風の影響もあり、ペースが上がらない30k過ぎからスパートし、他を全く寄せ付けない圧巻の走りは、現時点では国内最強のマラソンランナーである印象を強く受けました。

一方、日本盲人マラソン協会の選手たちも川内優輝選手に負けない走りを披露してくれました。ゴール順の記録(男子)は次のとおりです。

1位/岡村正広(T12弱視)/2時間27分48秒(SB)
2位/和田伸也(T11全盲)/2時間35分39秒(日本新)
3位/堀越信司(T12弱視)/2時間39分33秒(初マラソン)
4位/谷口真大(T11全盲)/2時間41分21秒(PB)
5位/熊谷豊(T12弱視)/2時間47分57秒(PB)
6位/米岡聡(T11全盲)/2時間53分25秒(PB)
7位/加治佐博昭(T11全盲)/2時間55分22秒(SB)
8位/芝野寛仁(T13弱視)/2時間58分24秒(PB)
9位/新野正仁(T11全盲)/2時間59分19秒(SB)
※PB=自己新記録、SB=シーズンベスト記録

また、女子の道下美里選手は、「2時間59分21秒」の視覚障害者女子では国内初となるサブスリーを達成し、世界トップクラスの仲間入りを果たしました。

これだけの記録ラッシュは、私自身も記憶にありません。それだけ選手たちのピーキングが優れていた点と、それを支えた伴走者との目的意識がピタリと一致したからに違いありません。同時に、これまでの強化合宿で共に切磋琢磨してきた成果が、「チーム力」として発揮された大会でもありました。

今後とも皆様方の絶大なるご声援をよろしくお願い申し上げます!

絆・24

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【絆・24】11月1日(土)から11月3日(月・祝)までの3連休を活用し、日本盲人マラソン協会主催の強化合宿を千葉県富津市において実施しました。今回の強化合宿は、12月のマラソンに向けた走り込みが主な目的でした。具体的なトレーニング実施内容は下記のとおりです。

◆11月1日(土)/午後:各自調整ジョグ+1k走。◆11月2日(日)/早朝:各自調整ジョグ/午前:40k走/午後:各自調整ジョグ。◆11月3日(月・祝)/早朝:各自調整ジョグ/午前:1k×10本/午後:解散。

また、上記以外に1日(土)の午後に栄養講習会と、2日(日)の午後にアジアパラ報告会を実施しました。栄養講習会については今回で2回目となり、選手からの質問も多くなりました。また、アジアパラ報告会は、見事2冠に輝いた堀越選手と帯同した中田コーチからの報告だっただけに、内容もわかり易く充実していました。

このように、合宿だからと言って単に走り込むだけでなく、他人の話しを聞いたり、新しいことを学ぶ機会を取り込むことは重要です。同時に、繰り返し継続していくことも必要です。

特に、ランニングブームの影響もあり、逆に理論(知識)ばかりを詰め込んで肝心の走り込みをおろそかにしている市民ランナーは意外に多いと感じます。大切なことは、自身の経験(走力・走歴)にマッチングした理論(知識)を身につけていくことだと考えます。

例えば、「マラソンのスタート何時間前までに何を食べたら良いのか?」と、今回の講義でもあらためて話題になりました。もちろん、一般的な栄養学からの模範解答はありますが、突き詰めていくと、個々にその時間や食事内容は違ってきます。また、違って当然です。

そして、その独自のノウハウを構築していった選手が、国際舞台でもより安定したパフォーマンスを発揮し、メンタル面も強いと言われるようになるのです。

今後も強化合宿を通じて、理論(知識)と実践(トレーニング)をマッチングさせていき、国内外のどんな大会に出場しても絶対にブレない個々のノウハウを構築していきます…。

ブログ引越します!

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【ブログ引越します!】ご存知のとおり、アジア大会が韓国・インチョンにおいて開催されております。そして、10月18日(土)から10月24日(金)の日程で、「2014アジアパラ競技大会」が同会場において開催されます。参加国・地域は41か国、参加人数は6000名(選手4500名、役員1500名)です。

日本選手団は選手と役員を合わせて484名と、過去最大規模の参加となります。かく言う私も同大会に、陸上競技監督として帯同します。

そして、その「2014アジアパラ競技大会」まで20日を切りました。日本代表選手たちは、最終調整期に入っていきます。既に何度も話していますが、最終調整の基本は「迷ったら休養」と、「風邪をひかない」の2点です。まずは何より、チームジャパンとして万全の体調で大会に挑むことが最大で最初の目標となります。スタッフ一同、選手をしっかりとサポートしていきます。

皆様方の絶大なるご支援ご声援をよろしくお願い申し上げます。

もちろん、大会の様子については、このブログでも可能な限りお伝えしていきます。

さて、このブログ(安田享平のランニングライフ)は、10月1日付で引越すことになりました。新しいURLについては、あらためてご連絡いたします。(自動転送します)

今後ともよろしくお願い申し上げます。

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