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駅伝

横浜駅伝大会

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先日の4月30日に横浜駅伝大会が開催されました。この駅伝大会は今回で24回目と、ランニングブーム以前から開催されている市民駅伝大会です。しかも区間数や距離は高校駅伝と同じ7区間42.195kと本格的です。したがって、ランニング経験の浅いランナーたちが、軽い気持ちで出場するには少しハードルが高い駅伝大会と感じます。

ところが、ここ数年のランニングブームは全国各地で開催されている各種駅伝大会にも波及し、この大会も今年は650チーム以上のエントリー数となりました。

大会は鶴見川にある河川敷のランニングコースで開催されます。具体的にはスタート及びゴール地点と各区間の中継点は全て同じ地点にし、その中継点をさかいに上流と下流に設置してあるそれぞれの折り返し地点を往復するコースです。そのため、応援する側にとっては、常に同じ場所で全区間を応援できるため、とても盛り上がります。

そして、私がコーチするチームも男女混合の部(奇数区間が男子、偶数区間が女子)に3チーム出場しました。結果は、3チームとも6位入賞をはたし、AC・KITAチームは7連覇を達成することができました。

もちろん公式な大会ではないので、特に何がある訳でもありません。しかし、同じ大会で連続して勝ち続けることは、選手(市民ランナー)やチームにとっても大きな自信につながります。特にこの駅伝大会は区間数が多く、区間毎の距離も長いので、チーム全員がそれぞれの区間をキッチリと走ることが必要不可欠となります。また、メンバーに起用した選手は7区間中4名が初出場と、来年以降につながる内容でした。

さて、この駅伝大会を毎年応援していると、様々なことを感じます。特に、チーム数が増加し、トップ争いのチームと楽しみながら走る下位チームとの差が年々大きくなってきている点です。その結果、同じコースを繰り返し走るため、コース上に区間違いのランナーが多数混在し、上位チームは常に下位チームを追い抜く展開となります。

そして、この展開こそがこの駅伝大会を攻略していく上で最も難しい点のひとつと感じます。それは、後ろからゴボウ抜きをしている展開なら誰でもスピードに乗っていけるように見えます。ところが、この駅伝大会ではゴボウ抜きに近い状況となる後半の区間に配置している選手ほど、設定タイムどおりに走れません。少なくとも7連覇の経験からそう感じます。

もちろん、いくつかの要因はありますが、大きな要因のひとつとしてゴボウ抜きをしているチームが、自チームより前を走るチームではなく、下位を走るチームである点です。その結果、本来のスピード感覚より遅い方に感覚がずれ、ゴボウ抜きをしているにも関わらずスピードは上がらない負の連鎖にはまるのです。

実は、正月の箱根駅伝やニューイヤー駅伝でも似たような展開があります。例として、1区からトップでタスキを受けた選手が2チームに抜かれて3位で次の3区につないだとします。一方、下位の方でタスキを受け、10チームを抜いて7位まで引き上げた選手がいたとします。

この2選手の区間順位を比較したとき、2チームに抜かれて3位に後退したにも関わらず区間順位も3位。ところが、10チームを抜いて7位に躍進したが区間順位は6位と、見た目の走りと実際の区間順位が違うケースは意外と多く、区間順位はタスキを受け取った順位に影響を受け易いのです。それだけに、後方からタスキを受け取って、区間上位に食い込むことは相当な走力と共に、自分自身を追い込める強い精神力も要求されるのです。

以上のように、横浜駅伝の後半区間の選手は、常に後方からタスキを受け取るような展開になり、自分自身の力を出し切ることが難しいと感じます。しかし、逆にそのことが選手のメンタル面を強化することにもつながり、目標のマラソンにも生きてくると…。

駅伝&マラソン

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12月5日(日)は、全国各地でマラソン大会や駅伝大会が数多く開催されました。私がコーチする選手(市民ランナー)やクラブチームも各種大会に参戦しました。

奈良県で開催された「第1回奈良マラソン大会」には、女子選手1名が招待選手として参戦しました。彼女は、出産後に走力をアップしてきた選手です。もちろん、日々のトレーニングも子育てをしながらの走り込みとなります。そのため、早朝の走り込みがメインとなり、特に週末の距離走は早朝6時前からのスタートとなります。しかも相手のいない単独走です。そんな彼女の地道な努力が実を結び、今大会では3位入賞の好成績をおさめることができました。

実は、前週の「第30回つくばマラソン大会」で2位に入った女子選手もママさんランナーです。そして、同じく出産後に力を付けてきました。もちろん、日々のトレーニングも早朝がメインとなりますが、彼女は毎日早朝3時からのトレーニングを何年も継続しています。

そんな彼女たちの地道な努力に接していると、「マラソンで結果が出て当然」と納得することができます。そして、コーチである私の方が教えられることばかりで、感謝の気持ちでいっぱいになります。

また、「第72回奥多摩渓谷駅伝競走大会」は、東京都青梅市で開催されました。この駅伝大会は、国内では箱根駅伝に次ぐ歴史を誇っております。そんな伝統ある駅伝大会に今年は、男子チームも久々に参戦することができました。

結果は、女子チームは3区間全てで区間賞を獲得し、2年ぶり3回目の優勝をはたすことができました。また、男子チームも目標の6位を上回る5位入賞と、こちらも力を出し切る結果を残すことができました。※3名の女子選手は、先日の「大田原マラソン大会」か「つくばマラソン大会」で、フルマラソンを走った後の駅伝です。

さて、よく人生をマラソンに例えますが、実は人生により近いのは「駅伝」と、私は感じます。個人競技であるマラソンは、途中で止めることができます。また、自由気ままに走ることもできます。しかし、駅伝は仲間の運んできたタスキを受け継ぎ、次の走者に渡す責任があります。つまり、チームや仲間のために、自分に与えられた役割を最後まで全うしなくてはいけないのです。同時に、自分自身の判断で、途中で投げ出したり、諦めたりすることもできないのです。

それは、まさに人生そのものではないでしょうか・・・。

そして、駅伝を通じてつちかった粘り強さや忍耐力は、必ずマラソンにつながると、私は確信しております。

心をつなぐ

本格的なマラソン&駅伝シーズンの到来です。既に全国各地で各種マラソン大会が開催されており、これから年末年始にかけテレビ中継も増えてきます。特に、その中においてもすっかりお馴染みとなった正月の箱根駅伝は、長時間中継にも関わらずたいへんな盛り上がりを見せ、駅伝ファンを釘付けにしています。そして、その影響もあってか全国各地で市民マラソン大会同様に各種駅伝大会も盛んに開催されるようになってきております。

そこで今回は、その駅伝の魅力について少し考えてみます。

最初によく人生をマラソンに例える話を耳にします。それは全員が一斉にスタートし、他人と競い合ったり、自分のペースを守ったりしながらゴールを目指す姿は、人生そのものに似ているからでもあります。ところが、マラソンは途中であきらめたり、リタイヤすることができます。実は私も過去に数回、途中リタイヤの経験があります(涙)。

しかし、駅伝は原則として途中で投げ出すことはできません。それは、懸命に頑張ってきた仲間から受継いだタスキを、自分を待っている次の仲間に必ず渡さなくてはいけないからです。つまり、ゴールに向かって走ることに、「タスキをつなぐ責任」が加わるのです。

実はこのようにレース途中、自分の意思で自由にリタイヤできるマラソンより、自分の意思とは関係なくタスキを絶対に次の走者につなぐ責任が伴う駅伝こそが、より人生に近いと言えないでしょうか?

実際に駅伝中継を拝見していると、何人ものライバルたちをゴボウ抜きし、一躍ヒーローになる選手がいます。一方、体調不良等の影響なのか、期待された走りとは程遠い内容にタスキを渡したあと、その場で倒れ泣き崩れている姿が画面にうつし出されることも多々あります。そして、その一喜一憂している選手たちの姿や思いは、私たちの心まで確実に届きます。それは私たちの人生と重なる部分が多いからではないでしょうか?

また、どんな駅伝大会でもチームメートからの期待、家族や仲間たちからの応援・・・等々、タスキを受け取るまでの重圧やプレッシャーはマラソンとの比ではありません。更に、トップでくるのか?競り合ってくるのか?・・・どんな状況でタスキを受け取るのかを自分の意思で決めることはできません。つまり様々な状況を想定し、どんなレースの流れになったとしても、しっかりと自分自身の走りに徹することのできる強い精神力も要求されます。・・・と、そんな駅伝は、まさに人生そのものと感じてしまいます。

そしてこれから、中学生から社会人まで様々な駅伝大会が目白押しとなります。もちろんテレビ中継もたくさんあります。そんな状況の中、選手たちには周囲からの期待や重圧がどんどんかかってきますが、選手たちは頑張らないはずはありません。しかし、上記で述べたように結果の明暗がはっきりするのも駅伝です。だからそこ応援する皆様には、結果の良し悪しに関係なく全力を尽した選手たちを暖かく迎え、ねぎらってほしいと思います。

選手たちはどんな結果であろうと、その駅伝で経験したことを心と身体に刻み、必ず自分自身の人生に活かしていくのだから・・・。

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