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富津合同練習会
2023春を走る・7
- 2023-04-15 (土)
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【2023春を走る・7】今年度最初のターゲットとなる「かすみがうらマラソン大会」が、明日となりました。昨年の夏以降、調子を落としていた主力選手たちもようやく底を打ち、その調子が戻ってきているところです。
さて、今大会は「国際クラス分け」を実施しております。その実施についての詳細は割愛しますが、視覚障がいマラソンはもちろん、パラスポーツの中において最も重要な決め事は、この「国際クラス分け」です。これは、障がいの程度が競技の成績に影響しないよう、障がいの程度ごとに区分しているものです。
特に、パラリンピックについては、予めこの国際クラス分けの判定を受けていないと、出場することはできません。もちろん、記録も公認にはなりません。また、クラス分けの規則は競技ごとに異なります。
パラリンピックで採用されている競技は、IPC(国際パラリンピック委員会)が決めた「国際クラス分け基準」に準じて、規則が定められています。そして、国際クラス分けの判定は、「クラシファイヤー」と呼ばれる資格(医師免許とは違う)を有している人が判定をします。
パラリンピックの場合、IPC公認の「国際クラシファイヤー」の資格を有した人しかクラス分けの判定をすることができません。したがって、国内のクラス分けを受けていても、パラリンピックに出場することはできないのです。
このように、パラスポーツはどんな障がいの方でもスポーツを楽しめる反面、公式な国際大会を目指すレベルに達してくると、この「国際クラス分け」の問題に必ず直面することになります。
参考までに視覚障がいマラソンの場合、障がいの重たい方から「T11、T12、T13」と3つのクラスに分かれています。また、障がいの軽いクラスの選手が、障がいの重いクラスで一緒に競技を競うこと(T12クラスの選手がT11クラスで競技するなど)は、原則としてできません。
しかし、逆のケースは許可されることがあり、パラリンピックにおいての視覚障がいマラソンは、T12クラスのみの実施となっていますが、T11クラスの選手も一緒に走ることができます(T13クラスはマラソンに出場できない)。
つまり、自分が得意としている種目(100mや砲丸投げなど)だったとしても、パラリンピックでは障がいのクラスによって実施されない種目であることも多々あります。
パラリンピックなどの国際大会を目指している選手たちは、この「国際クラス分け」を十分に理解し、自分自身の専門種目が実施されるか否かについても、予め確認しておく必要があるのです。
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2023春を走る・6
- 2023-04-06 (木)
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【2023春を走る・6】新年度初日からいつもの千葉県富津市において強化合宿を実施しました。また、新年度最初の目標となる「かすみがうらマラソン大会」のちょうど2週間前と言うこともあり、練習内容も調整メイン(量を落として質を上げていく)で実施しました。
さて、昨年は東京パラ翌年となりましたが、代表選手たちはそのときの調子を維持したまま強化合宿を消化していきました。その結果、トラック種目での自己記録更新やマラソンでも好調をキープする選手が多く、逆に驚いていました。
ところが、昨年の夏を境に好調をキープしていた代表選手たちは、足並みを揃えるように調子を落としていきました(詳細は割愛します)。最初は「少し休めばよい」と、それぞれに話をしていましたが、まともに走れない状態のまま2023年を迎えてしまいました。
もちろん、調子が戻らない選手自身の焦る気持ちは手に取るように伝わってきますが、さすがに「これはまずい」と、私の方も焦っていきました……。
そんな状況下での強化合宿でしたが、久々に主力選手たちがほぼ揃い、懸念していた調子もようやく上向きに転じていることを確認することができました。至極当然のことですが、どんなに強い選手でも必ず好不調の波があり、ケガや故障もします。
「もっと速くなりたい!もっと強くなりたい!」
そして、どんな選手もその思いに突き動かされ、日々の苦しい練習を耐え抜きます。その結果、目標の記録や成績に到達したときの達成感は何物にも代えがたく、何よりも次の目標に向け、さらに苦しい練習に耐え得る動機付けにつながります。
また、人には欲があり、良かったときほど「もっと上を」と、どんな選手も指導者も前向きにコメントします。しかし、その瞬間から落とし穴があることが多く、練習の強度を少し上げただけなのに、疲労の抜け具合などが微妙に変化し、やがて大きなケガや故障に結び付くケースは多いのです。かくいう私も、同じような状況を繰り返してきました(コーチとしても)。
「迷ったら休養」
まずは今月の「かすみがうらマラソン大会」ですが、来年のパリパラに向けてもこの言葉を忘れないように……。
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2023春を走る・5
- 2023-03-31 (金)
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【2023春を走る・5】2022年度も本日が最後です。そして、明日から2023年度に入りますが、明日からは新年度最初の強化合宿です。また、2023年度は来年に迫ったパリパラに向け、最重要年になります。
「いよいよ来年か……」
すでに何度も経験してきた1年前ですが、来年のパリパラについては東京パラが1年延期になった分、パリパラへの強化期間は逆に1年短くなりました。実際に、過去の状況と比較した場合、いつものパラ1年前とは微妙に違う感じは否定できません。
具体的な違いなどについては割愛しますが、選手個々の調子、チームジャパンとしての状態は、私が過去に経験してきたこれまでとは微妙に違っており、これまでとは違うアプローチも必要なことは確かです。
もちろん、来年のパリパラで「メダルを獲得する」ことが目標ですが、その前にパリパラに出場するための出場権を獲得することが必須条件になります。そして、ちょうど2023年度が、そのパリパラ出場権を獲得するための1年間になります。
もちろん、これまで以上に気持ちを引き締め、明日からはじまる1年に挑みます。
引き続き、皆様方のご支援をお願い申し上げます。
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2023春を走る・4
- 2023-03-23 (木)
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【2023春を走る・4】今年度最後の強化合宿をいつもの千葉県富津市富津公園において実施しました。今回の合宿からマスク着用などが緩和されましたが、我々は引き続きPCR検査を実施し、陰性を確認できた選手とスタッフのみが合宿に参加しております。
さて、今回の強化合宿は来月16日に開催予定の「かすみがうらマラソン大会」に向けた走り込みが目的であり、時期的には最後の走り込みに当たるでしょうか……。すでに何度も記載してきましたが、マラソントレーニングについては様々な成功例があり、逆に絶対もありません。
今回は前述したとおり、ちょうどひと月前に当たるので、40k走を軸にトレーニングを計画。具体的には、40k走を実施した翌日に「5k走×2本+1k走」をセットで実施しました。かなりハードな内容になりますが、「30k以降を粘り抜く力」を養成するには良い練習のひとつです(私の経験上)。
また、合宿での40k走については、かすみがうらマラソン大会に向けては最後となります。したがって、その設定タイムは実戦により近くなりましたが、どの選手もほぼ予定どおりに走れました。そして、その翌日の5k走についても、私のイメージよりも軽快な走りをしていた選手が多く、大会当日の目標タイムを上方修正する選手も出そうな状況でした。
その中において、T12クラスの若手女子選手は、5k走の1本目をなんと自己新記録で駆け抜けました。そして、約5分間のリカバリーを挟んで2本目をスタートしましたが、1本目の記録をさらに30秒以上更新する、これまた自己新記録を達成したのです。
単なるタイムトライアルではなく、前日に40k走を実施したにもかかわらず、翌日の5k走を2本とも自己新記録で走った選手は初めてです。彼女はガイドランナーが必要な選手ですが、今回一緒に走ったガイドランナーは、以前の合宿においても彼女を自己新記録に導いた経験があります。
このように、ガイドランナーの力量によって視覚障がい選手のパフォーマンスが大きく左右されることは、すでにわかっていることです。しかし、「ここまで変わるのか?」と、あらためて感じた次第です。特に、女子選手については、ガイドランナーの力量に左右される傾向がより強いのも確かです……。
「視覚障がい選手にとって、ガイドランナーの良し悪しとは何ぞや?」
来年のパリパラに向け、この古くて新しい課題と再び向き合っていく時期に……。
※練習コースを確認するため、地元にある鹿野山へいくと、ヤギを散歩しているおばちゃんがいました。近寄ってヤギの顔を撫でると、急にいかくされ、ツノで何度も攻撃されました……。
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2023春を走る・2
- 2023-03-10 (金)
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【2023春を走る・2】2022年度も残り1ヶ月となり、今年度の強化合宿もあと1回。そして、4月からの新年度は翌年のパリパラを見据えた極めて重要な1年になります。もちろん、新年度以降も強化合宿を軸に選手強化を継続していきます。
さて、その強化についてですが、そもそもブラインドマラソンの競技人口は極端に少なく、パラリンピックを本気で目指せるレベルに到達している選手も国内に数名です。つまり、一般競技者たちのように「〇〇選手に勝たないと代表選手に選考されない」、「故障している間、他の選手たちにどんどん抜かれていく」などと言った競争原理が働き難い(ほぼ存在しない?)競技特性とも言えます。
また、選手たちが所属しているチームなどに強化のすべてを一任しても、同じチーム内に何人ものブラインド選手(長距離選手)は存在しないので、「チーム内で切磋琢磨(お互いに理解)できるライバルや仲間がほぼ存在しない」、「個人でパラ関係の大会に出場しても、競争する相手が極端に少ない(試合なのに単独走など)」。したがって、「個人でパラ関係の専門的な情報収集や環境整備(伴走者の確保など)もかなり難しい」など、実業団チームや箱根駅伝を目指す大学チームでの強化とは、視点の違う問題が根深く存在するのも確かです。
このように選手個人やチームで解決することがほぼ困難な問題への対応策のひとつが、年間を通じてコンスタントに実施している強化合宿(チームジャパンとして)です。要は、一般選手たちのように個人やチームとして強化(切磋琢磨)してくことが難しい競技特性があるなら、逆に強化指定選手たちを一同に集めた強化合宿の頻度を引き上げていく強化対策です。
その強化合宿ですが、ここ数年は年間100日以上(詳細は割愛します)となり、その成果が東京パラでのメダル獲得につながりました。もちろん、年間100日以上は多いと指摘する関係者もいます。一方、上記した実業団チームや箱根駅伝を目指す大学チームは、少なくとも年間100日以上は直接顔を合わせ、一緒に練習します(同じチームの選手たちは同じ寮などで生活を共にしているので至極当然です)。
そう考えると、実は我々の強化合宿が年間100日と言うのは、やはり少ない……。
いろいろと改善事項や課題はありますが、まずはこれまで同様、「切磋琢磨しながら愚直に走り込める機会と場」を確実に確保し、今後もそれを確実に継続・実行していくことが……。
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2023春を走る・1
- 2023-03-03 (金)
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【2023春を走る・1】3月に入りました。毎年のことですが、寒暖の差が大きくなる季節です。そして、花粉が猛威をふるう時期も重なるので、体調管理が難しい季節でもあります。そんな中、今週末の東京マラソンを皮切りに、3月も各地でマラソン大会が目白押しとなります。
特に、東京マラソンや来週末の名古屋ウィメンズマラソンに出場する方々は、最終調整に入ります。上記したように、体調管理が難しい季節ですが、万全の体調で挑めることを祈念しております。
さて、いわゆるカーボン入りの厚底シューズが登場したことによって、マラソンの記録も飛躍しました。同時に、そのシューズが原因のひとつと思われるケガや故障が増加してきたのも確かです。
私が関係しているランナーの中においても、それらに起因すると思われるケガや故障は確実に増えてきたと感じます。また、痛める箇所や、その傾向も何となくわかってきたような……。一方、それらに対応するための正確な対処方法などは、いまだハッキリしていないのが現状でしょうか。
特に、カーボン入りシューズをどの程度の頻度で、どの程度の期間履くと、どのような症状が出てくるかが、よくわかりません。そのため、そのシューズに慣れてきたかなと、安心したころに故障したり、逆に短期間で足の違和感を訴えたりと、人によって様々です。
また、カーボン入りシューズと、そうでないシューズを履き分けようと、元のシューズに戻したら逆に故障するパターンもあり、その対応に苦慮するケースもおきています。このように、いわゆるシューズ革命による恩恵が大きい分、そのリスクも多岐にわたっていると……。
もちろん、どんなシューズであろうと、自分自身にとってケガや故障の原因につながるようなら、そのシューズを断念することは言うまでもありませんが、カーボン入りシューズは比較的高額なものが多く、購入したらそう簡単にあきらめることは難しいと感じます。実は、この部分が一番大きいかもしれません。
他人事のような話に終始しましたが、どんな理由であれケガと故障は回避し、万全の体調でスタートラインに立てることを、あらためて祈念しております。
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冬を走る・13
- 2023-02-23 (木)
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【冬を走る・13】2年間延期となっていた青梅マラソン大会が開催されました。私も久々に現地へ足を運びました(20数年ぶり?)。かつてはどの大会においても感じた、「まるで地元の方々が総出で大会運営をしている」。そんなアットホーム的な雰囲気が、今も色濃く残っている伝統ある青梅マラソン大会でした。
また、実施される種目もハーフマラソンではなく「30k」と、今ではたいへん珍しい距離です。もちろん、かつては全国に30kの大会が数多くありましたが、ハーフマラソンが普及してきたのと引き換えに、その距離を掲げた大会はほとんどみなくなりました。
ここで、レースとしてのハーフマラソンと30kの違いを少し考えてみます(トップ選手の例で)。距離的には、マラソンの半分がハーフマラソン。よりマラソンに近い距離が30k。まずは見たままの違いになります。
しかし、ハーフマラソンの場合、スタートから記録を意識し、単独走になったとしてもハイペースで突っ込んでいく選手を見かけます。また、後半失速してきてもゴールまでは持ちこたえることができる距離とも言えます(最初から独走でも記録を狙える)。
一方、30kの場合、最初から突っ込んでいく選手もいますが、後先考えずにガンガンいく選手は極端に少なくなります。要は「このペースで最後まで持つのか?」と、距離に対しての不安が頭をよぎるのでしょう(最初からの独走では記録を狙いにくい)。
また、走る時間で考えると、ハーフマラソンは1時間弱、マラソンは2時間弱です。つまり、1時間弱なら積極的な気持ちになるが、2時間弱になると慎重になる。そして、30kは1時間30分弱と、その中間になります。つまり、慎重な気持ちに傾いていく分岐点とも言えるのでしょうか。
近年のマラソンは、その慎重な気持ちを払拭させる意味も含め、ペースメーカーが30k前後までレースをけん引して記録を狙わせます。しかし、30kレースはペースメーカーがほぼいません。したがって、スタート直後から選手間の駆け引きがはじまり、記録は二の次になる傾向が強いと感じます。
先日の青梅マラソン大会も最初から最後まで選手間の駆け引きがあり、逆に見応えのあるレースとなりました。かつて、30kはマラソンへの登竜門と言われていました。ところが、ハーフマラソンが普及してきた近年において、その30kレースは激減しました。しかし、マラソン経験者が駆け引きを学ぶためのレースとして捉えるなら、逆に30kレースの価値を見直すべきかもしれません……。
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冬を走る・12
- 2023-02-17 (金)
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【冬を走る・12】1月後半から本格的なマラソンシーズンに入っていますが、多くの方がこの時期のマラソン大会に一度は出場したと思います。中にはほぼ週末ごとにマラソンを走った方もいたことでしょう。
また、ここでマラソンを1本走ったあと、一旦仕切り直して3月上旬からのマラソン大会に備える方も多いと思います。実は、富津合同マラソン練習会のメンバーたちもこのパターンで調整している方が多い。
このブログでもマラソンの連戦については、「それぞれのトレーニング方法などによって可もなく不可もなく」と言ったような話をしました。そもそも週末ごとにマラソンを走ることを単に連戦と呼ぶのか?あるいは、ひと月ごとにマラソンを走ることも連戦と呼ぶのか?少なくとも連戦と呼んでいる正確な定義は存在しません。
つまり、連戦か否かは個々の主観で決めることであり、走っている本人が苦痛を感じていなければ、週末ごとにマラソンを走っても連戦とは言えないのでしょう……。
さて、ここまでくどい話になりましたが、実はマラソンを連続で走っていると、肉体面より精神面のスタミナが枯渇してくるケースが多いと感じます。いわゆる「燃え尽きる」と言った表現になるでしょうか。
一般的にマラソンはスタートした後、ゴールが近づくにしたがって体はきつくなっていきます。また、走っている距離と時間がとても長いのですが、その分ペースはゆとりがあるので、様々なことを頭の中で考えたり感じたりするゆとりがあります(いわゆる無我夢中や無心になりにくい)。
そのため、特に30k以降の苦しみや苦痛は記憶にも刻まれやすく、最終的には肉体面以上に精神的なダメージの方が蓄積されていくと考えます。そして、マラソンの経験を積むほど、マラソンがうまく走れてくる半面、後半の苦しみや苦痛の記憶も確実に蓄積され、ある時点でオーバーフローするケースもあります。
そうなると、マラソンに挑戦しようとする意欲も減退し、走ることも厳しい状況に陥っていく可能性も高まります。もしも、そのような感覚を持ったなら、3月のマラソンを回避し、一度リフレッシュするのが良いと思います(月並みですが)。
そして、いつも走っているマラソン大会を今回は応援側にまわり、仲間の力走を応援することは、最高の気分転換にもなることでしょう……。
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冬を走る・11
- 2023-02-10 (金)
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【冬を走る・11】今年も伝統の別大マラソン大会が開催されました。そして、今年もブラインドマラソン部門も実施いただきました。まずは、大会関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
また、今年はコロナ禍による制約はほぼなくなり、いつもの活気ある姿に戻りました。そんな状況を祝福するかのように、大会当日のコンディションは懸念されていた風もほぼ無風で、最高のコンディションとなりました。
ちょうど1週間前の大阪国際女子マラソン大会は、後半の寒風に多くの選手たちは失速していましたが、今大会はその風の影響が最小限に抑えられたこともあり、上位選手を筆頭に好記録が続出していました。
もちろん、富津合同練習会で切磋琢磨してきた仲間たちも同大会には多数出場しました。特に、「2時間35分から2時間40分」を目標タイムに走り込んできた方々が多数エントリーし、個人的にも楽しみにしてきました。
さて、1週間前の大阪国際女子マラソン大会に出場した方々も同様でしたが、走力が近い者同士、切磋琢磨しながら走り込んでいくのは、最も効率のよいトレーニング方法のひとつです。これは、別大マラソン大会においても同様です。
そして、大会当日もその切磋琢磨した仲間同士で集団を形成できれば理想的です。しかし、別大マラソン大会に関しては、2時間30分突破を目標にしたランナーたちの集団が比較的大きくなる傾向が強く、2時間35分前後を目指す集団はあまり目立ちません……。
ところが、今大会に関しては、2時間35分前後の記録を目標にした集団は富津合同練習会のメンバーを中心に形成され、比較的大きな集団となっていました。また、その集団は30k以降も大きく崩れることなく、ゴールまで集団を形成しながら粘り倒していきました。
どの選手も課題だった30k以降は、いつものように仲間と競り合うことで、最小限の失速に食い止め、富津合同練習会のメンバーたちは自己新記録ラッシュとなりました。実は、今回のように日ごろから切磋琢磨している仲間たちと、まるで練習会のように実際のレースを走れることはなかなか実現しませんでしたが、今大会はその想いが届きました。
来年の別大マラソン大会では今大会と同じメンバーが更に上の記録を、今回と同じようなレース展開で戦えるよう、富津合同練習会で更に切磋琢磨してほしいと願っております……。
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冬を走る・10
- 2023-02-01 (水)
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【冬を走る・10】先日の1月29日は大阪国際女子マラソン大会が開催され、富津合同練習会で切磋琢磨してきた仲間たちも多数出場しました。また、同大会の参加資格は、マラソンなら「3時間7分以内」と、出場すること自体も難しい大会のひとつですが、今年から関門も厳しくなりました。
具体的には、スタートして最初の6k地点が26分以内に引き上げられました。詳細は割愛しますが、6kの関門通過ペースでゴールすると、3時間2分台となり、参加資格以上のハードルが大会当日に設定されることになったのです。
かくいう私も大会当日は現地にて応援しましたが、コンディションも公式発表以上に冷たい風が強く吹き、特にレース終盤になるほど女性ランナーたちの体力と気力を奪っていったのも確かです。このように、前述した厳しくなった関門とも重なり、少なくとも富津合同練習会のメンバーたちは大苦戦しました。
また、今大会の完走率は80%を下回っていました(安田の計算)。もちろん、過去の公式データを詳細に確認していませんが、完走率だけの数字で判断すると、今回は相当厳しい条件がそろった大会だったとも言えます。
そんな中、果敢に記録へ挑戦したにも関わらず、ゴールタイムが目標タイムと大きく乖離したり、途中棄権に終わった方も多かったと推察します。しかし、今大会に関しては、その厳しい諸条件も加味した上で不必要な落ち込みをしないことが大切です。
実は、レース後の振り返りをすると、悪かった点ばかり列記する方が多いと感じます。そのため、そもそも悪かった点と言うよりも、自身で克服していくこと自体が難しい課題だったりするため、常に同じことを繰り返す要因になっている方が多いとも感じます。
今回のマラソンは、不本意ながら後半失速したり、途中棄権に終わったとしても、自分自身の「良かった点(健闘した点)」にフォーカスし、次回以降に活かしていく姿勢は必須です。繰り返しになりますが、満足な結果が残せなかった方ほど、不必要に落ち込まないで下さい……。
さて、今週末は伝統の別府大分毎日マラソン大会が開催されます。出場される皆様方の快走を心より祈念いたします。
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