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8.パラリンピック Archive

2024春を走る・9

【2024春を走る・9】今年もGWに突入しました。そして、今年のGWも長野県上田市の菅平高原において強化合宿を実施しております。

今年の菅平高原は、ラグビーやサッカー選手たちの姿も多くなり、コロナ以前の活気が戻りつつあります。もちろん、長距離選手が走っている姿も多く、GW中の菅平高原は実業団選手の姿を多く目にします。

さて、前回のブログでも記載したとおり、パリパラに日本のブラインドマラソン選手を派遣できるか否かも不明な状況です。と、言いながら至極当然のことですが、パリパラに出場することを前提に強化を進めていきます。

そして、そのパリパラのマラソンは、9月8日の実施予定です。日程を逆算していくと、6月から本格的な走り込みに入り、真夏に突入する7月から8月にかけての走り込みがカギになります。

もちろん、パリパラに向けた6月からの走り込みは、ここ菅平高原からスタートします。今回の菅平合宿は、本格的な走り込みに入る前の足慣らし的な意味合いもあります。また、どの選手も先月の「かすみがうらマラソン大会」を走っており、その回復状況を確認することも重要な目的になります。

前回の東京パラのマラソンに向けても、6月から本格的な走り込みに入り、そのスタートも菅平高原でした。そして、7月から8月は北海道で走り込み、最後は千葉県富津市で調整と暑熱順化を実施し、選手村に入村しました(女子は金メダル、男子は銅メダルを獲得)。

今回のパリパラに向けた流れも、その実績をベースに計画していきます。また、東京パラのマラソンコースは後半に上り坂が続く「難コース」でした。しかし、今回のパリパラのマラソンコースを視察した結果、その東京パラを上回る「超難コース」であることを確認しました。

したがって、東京パラ以上にスピードよりもスタミナが要求されます。そしてさらに、石畳に耐え得る強靭な脚力も必須であり、その超難コースでのメダル争いとなります。しかし、それはチームジャパンの選手たちが最も得意とするコースとも言えます。

ますは、今回の菅平合宿を良い流れで乗り切り、6月からの本格的な走り込みにつなげていきます。

2024春を走る・2

【2024春を走る・2】パリ五輪男女マラソンの日本代表選手が決まりました。マラソンファンのひとりとして、どの選手も万全の調子でスタートラインに立てることを祈念しております。

今回のパリ五輪のマラソン日本代表を決める選考方法は、前回の東京五輪から採用したMGC方式でした。いわゆるMGCで上位2選手を決定し、残り1枠は設定タイムを優先する選考方法です。つまり、強い2選手と速い1選手を選考するようなイメージでしょうか。

また、五輪は夏に開催されるので、特にマラソンは過酷を極めます。つまり、速さよりも強さや安定感が求められます。したがって、MGC方式によるマラソン代表選考は、理にかなっているとも言えます。

その結果、東京五輪の男子は大迫選手が6位、女子は一山選手が8位と、男女ともに入賞。ところが、入賞した両選手ともMGCでは選考されず、その後のタイムで選考された選手でした(大迫選手はMGCでも3位)。

パリ五輪に向けた今回のMGC方式による代表選考は、MGCから男子3選手、女子が2選手選考され、設定タイムによる選考からは女子1選手が選考されました。8月のパリ五輪マラソンでどんな走りを披露してくれるかは誰にもわかりませんが、あらためて万全の体調で当日を迎えてほしいと願っております。

さて、同じパリで開催されるパリパラのブラインドマラソン日本代表推薦選考についてです。実はWPAの不手際などもあり、要は世界ランキング上位者から選考されます(詳細に説明することは難しいので割愛します)。

もちろん、原則として一国からの出場は最大3名(3枠)と決まっていますが、前述したとおり、パリパラ出場枠は世界ランキング上位者から振り与えられます。したがって、日本人1位としても、世界ランキングが10位だった場合、パリパラへのキップを手にすることは難しく、日本人のマラソン代表は「0」になる可能性があります。

実は現時点において、パリパラのブラインドマラソンに出場できない可能性もあり、まさに崖っぷちの状況に追い込まれています。そして、残すチャンスは4月に開催される「かすみがうらマラソン大会」のみとなりました。

逆に言えば、誰にでも出場チャンスが残っている状況です。ここから最後の調整に入っていきますが、どの選手も万全の状態に仕上げ、果敢に挑んでほしいと願っております。

2024春を走る・1

【2024春を走る・1】先週の水曜日からパリパラリンピック・マラソンコース視察のため、フランスパリへ……。そして、本日無事に帰国しました。まずは、関係者のご支援とご協力に心より御礼申し上げます。

さて、羽田空港からフランスパリ・シャルルドゴール空港までは、14時間のフライトでした。時差は日本から見るとマイナス8時間となり、日本がお昼の12時だとすると、パリは朝の4時になります。

今回のパリ視察に参加したメンバーは、ブラインドマラソン男女の主力メンバーと、そのガイドランナー及びスタッフでした。また、コースの映像を記録して頂くために、その専門スタッフにも帯同頂き、万全の準備で現地入りしました。

もちろん、JTB様のご協力もあり、現地ではジャンボタクシーと現地スタッフ(日本人)の方にもコース案内などをお願いし、しっかりとコース視察を実施することができました(2日間かけてじっくりと)。さらに、3月3日の午後からは、凱旋門周辺道路の歩行者天国を活用し、最後の勝負どころとなる石畳のアップダウンも試走することができました。

また、その3月3日の午前中は現地で開催された「パリ2024ハーフマラソン大会(※)」に参加し、パリ市内の路面状況や雰囲気をそれぞれが実走しながら確認することもできました。(※このハーフマラソンとパリパラマラソンコースは被っていませんが、近くを走るので路面状況などは、ほとんど同じ。)

視察前は、「パリパラリンピックは9月なのに、2月から3月の渡航で意味があるのか?」など、不安視する声もありました。しかし、現地入りし、実際にコースをじっくりと確認することで、路面状況の確認はもちろん、パリパラリンピックに向けたトレーニング対策などもイメージすることができました。まさに「百聞は一見に如かず」でした。

個人的には、パリパラで8回目のパラリンピックになります。その都度、マラソンコースの下見や試走などは実施してきましたが、今回ほどクオリティが高く、充実した視察は初めてでした。もちろん、今回の視察で得た様々な情報と、これまでの経験などを掛け合わせ、パリパラマラソン当日までのトレーニングを立案していきます。

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