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9.箱根駅伝 Archive
2024秋を走る・6
- 2024-10-17 (木)
- 9.箱根駅伝

【2024秋を走る・6】駅伝ファン待望の学生3大駅伝の開幕となる出雲大学駅伝が開催されました。そして、今年の出雲大学駅伝は、まるで駅伝ファンの期待に応えるかのように、優勝候補の駒澤大学と国学院大学が最終区間まで見応えのある素晴らしいレースを見せてくれました。
この後、いよいよ箱根駅伝予選会があり、全日本大学駅伝へと続いていきます……。
同じように、実業団選手たちも元旦のニューイヤー駅伝を目指し、各地区の予選会が迫ってきました。そんな中、いつもの千葉県富津市富津公園で練習会をしていると、11月3日に開催される東日本実業団対抗駅伝に出場する実業団チーム(強豪2チーム)が、実戦に近いペースでのトライアルをしていました。
たまたま両チームのスタッフの方々とお話をする時間があったので、状況などを伺ってみたところ、特に東日本地区は厳しい戦いになるとのことでした。詳細は割愛しますが、要は東日本地区からニューイヤー駅伝に出場できる枠が、12枠から10枠に減ったからです。
ただでさえ東日本地区の出場権争いは激烈になっている中、2枠減は想像を絶する争いになることは必至です。一方、駅伝は日本の長距離界においては欠かすことのできない伝統競技であり、特に実業団選手にとっては選手生活の根幹でもあります。
それだけに、いつも拝見している実業団選手たちの様子と、この時期の緊張感などは明らかに違います。特に、プロスポーツは努力すれば誰もが報われることはなく、自己新記録を達成しても相手に負ければ、それで選手生命が終わりになることもあります。
また、私の現役時代と違い、今の実業団選手たちは、箱根駅伝(大学駅伝)を走った選手たちが多数を占めています。その大学駅伝では、仮に負けても「最後までよくやった」「最後の粘りは次につながる」など、選手もファンも涙にくれ、最後は情に流されていくような話で完結することは多いと感じます。
もちろん、実業団選手にもそのようなことはありますが、ニューイヤー駅伝に出場できるか否かのボーダー争いをしているチームの現状は本当に厳しいと思います。具体例としては、次年度以降のチーム存続問題。選手個々の移籍や引退問題など、成績次第では厳しい現実がまっている場合もあります。
駅伝ファンのひとりとしては、どのチームも選手たちも力を出し切ってほしいと願っております。そして何よりも、最後まであきらめない「熱い走り」が、次世代選手の夢や希望などにもつながっていくと信じております。
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2024秋を走る・3
- 2024-09-26 (木)
- 9.箱根駅伝

【2024秋を走る・3】パリパラが終わりましたが、次の大会に向けた強化合宿をいつもの千葉県富津市富津公園にて実施しました。また、12月以降のマラソンに向け、本格的な走り込みをはじめていく時期でもありますが、厳しい残暑がそれを阻んでいます。
もちろん、マラソンだけでなく、駅伝シーズンにも入っていく季節です。そして、強化拠点にしているこの富津公園は、箱根駅伝を目指す大学や五輪を目指す実業団選手たちが走り込みを実施する場所でもあります。
今回、我々が強化合宿を実施している間も、来月に迫った箱根駅伝予選会突破を目指している大学も合宿をしていました。中でも今年の予選会突破有力大学と言われている某大学が、16k走を実施しました(TV撮影も入っていた)。
ところが、当日は厳しい残暑日となり、曇っていたが気温は30度前後。何よりも湿度が80%を超えていました。経験的に言うなら5kを超える距離をレースペース同様に走るには厳しいコンディション。しかし、箱根駅伝予選会当日から逆算すると、ちょうど1ヶ月前。したがって、16k走を実施するタイミングとしては問題ありません。
その設定タイムなどの詳細は割愛しますが、最初の5kを速めのペースで入り、次の5kを少し落とし、10k以降はペースを上げていく設定だったようです。もちろん、その設定タイムも通常なら問題ないと感じました。
果たしてコーチが最後の指示を出し、20名前後の選手たちがスタート。ところが、当初の設定タイムで集団を維持できたのは3k付近まで。その後は集団が完全に崩壊……。そして、16k走を設定タイムどおりに完走した選手はたったの3名。さらに、16kのゴールまで何とかたどり着いた選手が数名……(途中で倒れる選手も)。
こんな状況になるとは私も思いませんでしたが、それほど過酷なコンディションだったのです。と、言いながら最初から実戦よりも遅い設定タイムでスタートさせることは、この練習を実施するタイミングなどを考慮すると、難しい判断だったと思われます。
そして何よりも、実際に走った選手たちのメンタルダメージが懸念されます。同時に、指示を出したコーチとの信頼関係も……。たまたま同じ場所で練習をしていた大学チームでしたが、とても考えさせられる厳しい内容でした。まさに過去に前例のない厳しい残暑をどのように克服しながら12月以降のマラソンに備えていくのか(ロスパラに向けても)。
明日は我が身なのです……。
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2023冬を走る・2-5
- 2024-01-05 (金)
- 9.箱根駅伝

【2023冬を走る・2-5】2024年も元旦の駅伝観戦からはじまりました。もちろん、自宅でのテレビ観戦ですが、今年もたくさんの感動がありました。特に、箱根駅伝は、今年も見応えのあるレースでした。あらためて、選手の皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。
その箱根駅伝は駒澤大学一強と言われていましたが、終わってみれば青山学院大学の圧勝でした。さらに、青山学院大学と駒澤大学との区間成績を比較しても青山学院大学の選手が、駒澤大学に対して2区以降は9連勝と、駒澤大学を圧倒する内容でした。
また、テレビ中継の中で、解説の渡辺康幸さんが青山学院大学のことを「どの大学よりも泥臭いこと(練習)をしている」と、絶賛していました。まさにその通りの走りでした。
さて、駅伝やマラソンの練習において、この「泥臭い練習」をよく見聞きします。かくいう私もそんな話をよくしますが、そもそも「泥臭い練習」とは、どんな練習を指すのでしょうか。
辞書的な意味以外として、「地道に手間ひまをかけ、体や時間を使って行う練習」や「あきらめずとことんやる練習」。また、「形にならない重みのある練習」などを指し、形にならない重さ(重要)であるがゆえに「泥」とでもいうのでしょう。
では、具体的にはどんな練習が、それに当てはまるのか?
一般的には「距離を走る練習」が、最も「泥臭い練習」に該当するように感じます。もちろん、個々に練習環境や練習方法に違いがあるので、正解はありません。
しかし、駅伝やマラソンにおいて、後半の競り合いや起伏の激しいコースでの終盤など、いかにして粘り倒せるかが、勝敗を分けます。いわゆる「スタミナ(持久力)」の有無です。
そして、そのスタミナ(持久力)のカギを握る「走り込み(量と時間)」を、どれだけ地道に積んでこれたか否かになります。ラスト勝負に持ち込めばスピードの勝る選手でも、ラスト勝負の前に力尽きてしまえば、勝負すらできずに負けてしまいます(今回の駒澤大学)。
また、スタミナ(持久力)は、一気にたくさん走っても、目に見えて向上しません(ケガや故障もする)。ところが、逆に練習を休めば、今度はスタミナが目に見えて落ちていきます。
つまり、多くのランナーにとってのスタミナとは、「身に付き難く、落ち易い」方の特性に当てはまり、まさに日々の「泥臭い練習」が、ポイントになるとも言えるでしょう(スピードとは違う)。
あらためて、今年も「泥臭い練習」を、大切に継続していく所存です。
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