Home > Archives > 2025-08-08

2025-08-08

2025夏を走る・10

【2025夏を走る・10】今週の火曜日から2回目の北海道北見強化合宿を実施しております。先月の同強化合宿時は記録的猛暑の中でしたが、今回はかなり涼しく感じます。また、天候も幸い雨や曇りが多く、走り込むには最適なコンディションです(今日時点までは)。

あらためて、8月は実業団選手や箱根駅伝を目指す学生選手たちにとっても、最も走り込む月になるでしょうか。そして、この8月に走った距離は秋以降の駅伝やマラソンの記録や成績に対し、大きな影響を与えることは、実は今も昔も変わりません。

特に、ここ数年は「シューズ革命(カーボン入りシューズの登場)」により、長距離・マラソンの記録が飛躍的にのびました。また、カーボン入りシューズ(バネ入り)を履きこなすために必要な体幹の筋力強化やランニングフォームの矯正に特化したトレーニングもどんどん進化し、老若男女問わずに普及しています。

一方、カーボン入りシューズが登場した当時の勢いは落ち着き、逆にマラソンでは以前のように後半失速する選手たちが増えてきたような気がします。同様に、トラックレースでも何となく記録が頭打ちになってきており、特にコンディションが悪くなったときに失速する選手も多くなってきたような(私の主観)……。もちろん、どの選手もカーボン入りシューズを履いているにもかかわらず……。

そんな中、学生選手たちの記録はどんどん飛躍しており、箱根駅伝をはじめとする各種駅伝の記録はもちろん、冬のマラソンにおいても好記録を叩き出す選手が続出しています。その要因としては、上記したような体幹の筋力強化やランニングフォームを矯正するためのドリルなどを日々徹底しているのも確かですが、特に夏の走り込みが充実しているからではないでしょうか(もちろん、年間を通じても)。

具体的には、純粋に走行距離が飛躍的にのびているのでしょう。カーボン入りシューズを履きこなすためには、それ相応の筋力やランニングフォームは必要ですが、筋力や技術だけで長距離・マラソンを走り切ることはできません。また、体幹の筋力強化やドリル(動きつくり)では、スタミナはつきません。つまり、ランニングフォームが矯正されても長い距離を速く走るには、まずはその距離を完走するためのスタミナが必要なのはいつの時代も変わらないのです。

もちろん、やみくもに「たくさん走れ!」ではありません。実は、スピード練習を科学的に効率よく走ることよりも故障やケガをしないように、走行距離を増やしてスタミナ(体力)をつけていく方が、ノウハウや根気(我慢や継続)がより必要です。

また、長距離・マラソンを走った方なら誰でも感じますが、特に肉体的な苦痛よりも精神的な苦痛が大きく、長い距離(時間)に対する絶望感を感じて途中で挫折するのです。つまり、精神面のスタミナをどのように鍛錬していくかが肉体面のスタミナ強化同様、長距離・マラソンを攻略していく上での大きなカギになるのです。

そして、精神面のスタミナ(肉体面のスタミナも)を強化する最も効率的な方法のひとつが、「その距離(マラソンなど)を繰り返し走ること」と、専門家の話を見聞しても、今も昔も本質は変わらないのです(時代が変わっても長距離・マラソンに必要なスタミナ養成は手間と時間がかかる)。

Home > Archives > 2025-08-08

Search
Feeds

ページの先頭へ