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2026-09
2026秋を走る・4
- 2026-09-25 (金)
- 4.マラソントレーニング(理論) | 5.ブラインドマラソン(合宿)

【2026秋を走る・4】先日のシルバーウィークを活用し、千葉県富津市においてブラインドマラソン強化合宿を実施しました。ところが、千葉県はこのタイミングで台風25号による記録的な豪雨に見舞われ、富津公園内の道路も一部冠水するなど、強化合宿にも影響がありました。
今回の豪雨で千葉県内は甚大な被害を受けた場所も多々ありましたが、我々の強化合宿については富津公園でのロード練習を、陸上競技場のトラックに変更するなどして何とか乗り切ることができました。
あらためて、日々のマラソントレーニングは天候に左右されます。もちろん、生命の危険にかかわるような悪天候なら走ることはできません。しかし、原則としてマラソン大会には中止がありません。つまり、暑かろうが、寒かろうが、道路封鎖(公共交通機関のマヒ)などがない限り大会は実施されます。
したがって、その日の天候が大雨でも、その日のトレーニングがいわゆるポイント練習の場合は、日程を後日へスライドすることはしません。つまり、悪天候の中でも計画どおりにポイント練習を実施します。
このように、どんな天候下においても計画どおりにトレーニングを実施し、それを継続していくことで、逆にどんなコンディション下でも安定したパフォーマンスを発揮できるようにもなっていきます。
そのような話をすると、矛盾しているようにも感じますが、そもそも屋外競技のマラソンは当日の天候に勝敗や記録は大きく左右される競技特性があります。したがって、当日の天候に合わせた準備や心構えをどんな状況下でもできるか否かは、それらに大きな影響を与えます。
もちろん、悪天候下での練習で逆に体調を崩す恐れのある場合は、そのポイント練習の日程をスライドさせることもあります。その場合の懸念する点は、次のポイント練習と連続になったり、重なってしまうことです。
具体的には、スピード練習を翌日にスライドさせた結果、明後日に予定していた次のポイント練習と連続になってしまうことです。この場合の判断は確かに難しいですが、真面目な選手ほど、決めた練習を是が非でも実施しようとする傾向が強いのは確かです(場合によっては3日以上連続でポイント練習を実施しようとするランナーもいる)。
マラソンに向けた本格的な走り込みを開始する時期だからこそ、逆にポイント練習の詰め込み過ぎによるケガや故障を防止することは大切です。したがって、特に天候などを理由にポイント練習をスライドする際は、コーチなど信頼できる方に相談するようにしましょう。
※写真:弓削田眞理子氏(左)とM高史氏(右)のお二人は日本ブラインドマラソン協会の強化委員でもあります。
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2026秋を走る・3
- 2026-09-17 (木)
- 7.ブラインドマラソン(研修会)

【2026秋を走る・3】都内で開催された「伴走指導者養成研修会」に参加してきました。この研修会は、日本ブラインドマラソン協会が主催しています。もちろん、この研修会は公的な資格に該当するものではなく、普及活動の一環として同協会が実施しているものです(原則として各競技団体が開催している研修会などについては公的な資格に該当しない)。
同協会は、伴走者養成研修会など、年間を通じて多くの普及活動(研修会や練習会など)も実施しております。そして、今回の研修会は、いつもの伴走者養成研修会から一歩踏み込んだ、伴走者を指導する立場の方に対する研修会でした。
その研修内容(講義)はいつもの「視覚障がいや伴走についての理解」「視覚障がい・ブラインドマラソンについて」「伴走理論」などに加え、「パラリンピック強化について」や、「国際ルール」や「国際クラス分け」など、多岐に渡る内容でした。
パラリンピックを目指すための強化活動の仕組みやその歴史などについては、逆に正しく理解している人はほとんどいないといっても良いでしょう。また、そもそもとてもニッチな世界でもあるので、どうすればパラリンピックに出場できるのかを正しく説明できる関係者(一般の伴走サポートをしている方)は、ほぼ皆無といっても良いでしょう。
あらためて、ブラインドマラソンは視覚障がい者が伴走者と並走して走る独特な競技です。過去に、伴走者と共にコツコツと走り込みを継続した結果、国内の国際マラソン大会に出場できるようになった視覚障がいランナーがいました。また、走力の高い視覚障がいランナーが突然現れることもありました(一般ランナーが病気や事故などを理由に)。
しかし、視覚障がいランナーが国内の国際マラソン大会などで、パラリンピック出場を目指せるような好記録をマークしたとしても、その記録をそのままパラリンピックの世界に持ち込めるとは限りません。
つまり、その記録が日本陸連公認記録だったとしても、パラリンピックに出場するためのIPC(WPA)公認記録につながるとは限らないからです。要はルールや制度が違うため、それらの諸条件をクリアしていなければ、パラリンピックの世界では公認されないのです。
さて、マラソンは日々の走り込みを継続していないと、狙った記録を達成することは難しいのは誰もが認めることです。一方、当日のコンディションやレース展開などの好条件が偶発的にそろった結果、思いがけない好記録を達成することがあるのもマラソンです(無欲の初マラソンなど)。
そんな視点からも、ブラインドマラソンに関係するクラブチームを統括している責任者(監督やコーチなども)の皆様については、前述したような国際ルールやクラス分けなどについても正しい知識を学び、視覚障がいランナーの可能性をさらに広めてほしいと願っております。
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2026秋を走る・2
- 2026-09-10 (木)
- 1.マラソントレーニング(練習会)

【2026秋を走る・2】今年は9月に入ってから雨が多く、今のところ厳しい残暑は遠ざかっております。したがって、マラソントレーニングの視点に立つと、とても走りやすいコンディションとなっているでしょうか。
先日の富津合同マラソン練習会も雨天の中での開催となりましたが、30名前後のランナーたちが30k走に挑みました。特に、9月の雨は、30k以上の長い距離を走り込むには絶好のコンディションとなります。
すでにこのブログでも記載してきましたが、11月以降のマラソンを目標にしているランナーにとって、9月からの走り込みはとても重要です。そんな視点からも9月の雨は長い距離の練習(距離走など)を実施するには最適です。
あらためて、マラソン練習は目標のマラソン大会から概ね3ヶ月前から取り組むのが良いといわれていますが、それはなぜなのでしょうか?
まずは、誰でも最初から42kを走り切れる身体にはなっていません。特に日々の生活において、42kを走るような出来事に遭遇することはほぼ皆無であり、身体も心もそのようになっていないのが一般的です(何十キロや何時間も走り続けるようなトラブルや事件に巻き込まれることはほぼ無い)。
したがって逆に、身体が長距離走(42k)に適応するための準備期間(走り込み)が必要であり、身体の心肺機能や筋肉がマラソンを走れるように再構築されるサイクルは数ヶ月から半年単位の時間を要するといわれているからです。また、運動生理学の一般論としても、有酸素運動能力(VO2max)はトレーニング開始から8〜12週間程度で顕著な改善が見られるといわれていることも、その理由のひとつです。
もちろん、個々に身体の特性が違うので、絶対にそうとは言い切れません。しかし、過去の名ランナーたちが残してきたトレーニング実績を紐解いてみると、やはり概ね3ヶ月前からとなっているケースが多いのも確かです。
そんな視点からマラソントレーニング(走り込み)を考えると、11月後半から12月のマラソンを目標にしているランナーにとっては、この9月から本格的な走り込みを開始するタイミングはベストといえるでしょう。
このように、目標のマラソン大会3ヶ月前からマラソントレーニングを開始することは、身体をマラソン仕様に再構築し、レース当日にフレッシュな状態(調整期間)でスタートラインに立つためにも推奨されているといえます。
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2026秋を走る・1
- 2026-09-03 (木)
- 6.ブラインドマラソン(大会)

【2026秋を走る・1】北海道マラソンが開催されました。今年も「視覚障がい者の部」を設置頂き、ブラインドマラソン強化指定選手たちも無事に走り切ることができました。まずは、大会関係者の皆様に御礼申し上げます。
今年の同大会は気温が25度に届くことなく、夏マラソンとは思えないほどの涼しいコンディションとなりました。そのため、一般の男女マラソンともハイレベルなレースが展開され、上位3名ずつがMGCの切符を手にしていました。もちろん、素晴らしいタイムでした。
一方、ブラインドマラソン強化指定選手たちも同様に、個々の目標タイムをクリアした選手が多かったです。中でも、男子の部では熊谷選手が、「2時間27分57秒(グロス)」の大会新で2連覇。また、若手の大石選手が自己記録にあと20数秒に迫る「2時間36分23秒(グロス)」のセカンド記録で3位と、夏合宿の成果を見せてくれました。
そして、そのレース内容(5k毎のラップ)も理想的でした。特に、夏マラソンの攻略方法のひとつとして、「ネガティブスプリットに徹する」があります。具体的には、残り5kからもう一度ペースアップできるか否かが、夏マラソンの攻略ポイントになります。
もちろん、冬マラソンなら中間点をハイペースで通過し、後半はペースダウンしながらも粘り倒すことは可能です。ところが、夏マラソンの場合、一度ペースダウンすると、それを最小限に食い止めながらゴールまで粘ることは相当難しい。少なくとも私が見聞してきた夏マラソンの経験(パラリンピックなど)に当てはめてみてもそうだといえます。
今回、男子優勝の熊谷選手と女子優勝の藤井選手は、35k以降からビルドアップしており、理想的な夏マラソンのレース展開を体現できていました。また、その視点で振り返ると、一般女子優勝の新谷選手も35k以降から最速ラップを叩き出すなど、理想的な走りをしていました。一般男子は集団のまま終盤でけん制し合う場面もありましたが、40kからのスパート合戦は見応えがありました。
あらためて、今回の北海道マラソンはコンディションが良かったといいながらも、ブラインドマラソン強化指定選手たちは夏合宿の成果を見せてくれました。9月からは12月のマラソンを目標に、逆に前半からある程度攻めていけるようなスタミナとスピードを再構築していきます。
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