【WPAワールドカップマラソン】4月22日にイギリス・ロンドンにおいて、WMMのひとつであるロンドンマラソンが開催されました。そして、今年も同大会においてWPAワールドカップマラソンも実施されました。
WPAワールドカップマラソンの部門は、大きく車いすと立位(視覚障がい、手足障がい)の2つが実施されており、日本ブラインドマラソン協会としては、視覚障がいの部に9名の選手を派遣しました。
4月19日の夕方、ロンドンに到着しましたが、気温が28度で真夏に相当する暑さと、まさに異常気象。翌日の20日も気温が高く、まるで夏のようです。更に21日も気温が29度と高い日が続き、翌日の大会当日も晴れで気温が高い予報となっていました。
また、ロンドンマラソンは、一般の男女とも好記録の誕生してきた大会なので、走り易いコースであることに違いありません。しかし、細かく言うと、コース路面は石畳の部分があったり、車のスピード抑制のために設置してあるバンプ等、日本のマラソンコースにない厳しい路面状況と言えます。
特に、WPAワールドカップの部に出場する選手たちにとってはより厳しいコースであり、車いすの選手たちにとっては、パンクのリスクが他の大会より高い傾向にあると感じます。もちろん、視覚障がいの選手たちにとっては、路面の悪さは転倒等のトラブルに直結し、過去に転倒したとこによって記録と順位を逃がした日本代表選手もいました。
そんな中、大会当日の22日は、予報どおりに晴れ、気温は若干下がった感じはしましたが、20度は軽く超えてくる予報です。早朝9時にスタートですが、想定外の暑さとの戦いです。そして、視覚障がいの部に出場した9名は、それぞれの目標を目指して元気にスタートしていきました。
さて、今大会の注目は、何と言っても男女とも2016リオ・パラリンピックのメダリストが集まった点です。男子は、金メダリストと銀メダリスト。女子は、銀メダリストと銅メダリストと、世界のトップ選手がほぼ出揃ったレースとなりました。
世界の強豪選手たちが揃った中で、日本代表選手たちがどんな走りを見せてくれるのか?
まさに期待と不安の入り混じった気持ちで、スタートを見送りました。
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