- 2026-03-03 (火) 16:37
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【2026春を走る・1】今年度もご縁があって、私が在住する千葉県君津市の「中学校部活動の地域移行テスト事業(陸上競技・中長距離)」をお手伝いしております。もちろん、様々な問題が山積しているので、今年度も市の教育関係者が音頭を取り、それをお手伝いする流れです。
しかし、テスト期間として実施できるのも、来年度までとのことです。つまり、再来年度から本格始動の予定と言うことです。もちろん、あと1年後に学校部活動が地域移行し、クラブチームとして活動することは、現実的には相当難しい……。
では、なぜ難しいのでしょうか?
あらためて、日本の学校部活動について調べてみたところ、実は日本の学校部活動は、世界の研究者から「世界最大のスポーツ指導システム」とも呼ばれているようです。その理由は、その規模だそうです。
日本では中学校・高校の部活動の顧問は、ほぼ全てが学校教師です。中学・高校の教員は約47万人ほどいるそうですが、そのうちかなりの割合が部活動顧問をしています。推計では、約20万から30万人が何らかの部活指導に関わっているようです。これは、プロコーチ・クラブ指導者などを含めてみても、世界でも最大規模だそうです。
さらに日本の学校部活には「大会ピラミッド」があります。中学生なら県大会、地区大会、全国大会などです。そして、これを運営しているのが、日本中学校体育連盟です。同様に、高校では全国高等学校体育連盟が運営しています。つまり学校単位で全国競技システムが存在しているのです。
日本では「野球、陸上、バレー、卓球、バドミントン」など多くの競技が学校部活からはじまると言っても良いでしょう。これは世界的には、本当に珍しい構造だそうです。そして、この制度が成立した最大の理由はコストが低いことと、言われています。なぜなら「指導者は教師」「施設は学校」だからです。要は、国家的な巨大スポーツシステムが低コストで運営されていたとも言えます。
まさに地域移行が難しい理由とは、この巨大システムをゼロから作り直すことになるからでしょうか。また、それに不可欠なものは「指導者、運営者、施設、財源」などです。そして、言うまでもなく、これらは全て簡単にそろえることができません(同時にそろえるのは、ほぼ不可能)。
日本の部活動は「青少年スポーツ参加率、競技レベル、全国大会」の点で、世界的に見ても非常に成功した制度と言われている所以でもあるのでしょう。ただし、「成功しすぎて代替システムが存在しない」という大きな問題があるのも確かです。つまり、たかだか数年程度で、それらの問題を解消し、地域移行にすることは……。
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