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2026春を走る・9

【2026春を走る・9】今年も早いもので、GWに入ってきました。そして、ブラインドマラソン強化も恒例の長野県菅平合宿へ……。その長野県菅平高原は、標高が1500m前後の準高地と呼ばれており、多くの長距離・マラソン選手にとって、重要な強化拠点のひとつに位置付けられております。

さて、そんな日本のGW前に開催されたロンドンマラソンで、ケニアのセバスチャン・サウェ選手がついに2時間の壁を突破する「1時間59分30秒」の驚異的な世界記録を達成しました。

この大記録は「人類が夢見てきた記録」であることに違いありません。しかし、今から6年以上前の2019年10月12日、当時の男子マラソン世界記録保持者であったエリウド・キプチョゲ選手(ケニア)が、オーストリア・ウィーンで実施された非公認レースにおいて、すでに「1時間59分40秒2(2時間切り)」の記録を達成しております。

要は、男子マラソンについては、条件(ペーサー・シューズ・コンディションなど)が整えば、いつでも「2時間切り」を達成できるゾーンに入っていた。また、男子の5000mや10000m、あるいはハーフマラソンの世界記録から推察すると、男子マラソンは「1時間58分台」で走れるゾーンにも入っていると言えるでしょうか(安田の主観)……。

また、何度かこのブログにも記載してきましたが、「短距離は素質」で「長距離は努力」と、私も子供のころからそのように教わってきました。しかし、ケニアやエチオピアの黒人選手たちが、本格的に長距離・マラソンに参戦するようになってきた2000年ころからは、この考え方がくつがえってきたと感じます。

つまり、「短距離は努力(技術)」で「長距離は素質(資質)」であると……。

1984年のロス五輪で陸上競技の4冠に輝いたカール・ルイス選手が活躍していた時代、日本の100mは10秒3から4台の記録でした。一方、長距離・マラソンは瀬古利彦選手や宗兄弟、中山竹通選手などが世界のトップ選手と互角以上に渡り合っていました。

あれから40年……。日本の100mは9秒台に突入し、400mリレーにおいては五輪でメダルを獲得するなど、日本人が得意とする「努力(技術)」で世界に追いつきました。一方、長距離・マラソンは、逆に生まれ持った素質(資質)である「身体的・神経的・気質的なベースの差」が顕著になり、もはや努力(技術)だけでは埋めることのできないタイム差が……。

果たして、日本人が再び世界に追いつくためのトレーニング方法は……。

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