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つくばマラソン
振り返り
【振り返り】本格的なマラソンシーズンに突入し、既にマラソンを何本も完走している方も多いと思います。同時に、マラソンを走るごとにそのレースを振り返り、次レース以降の改善点としている方もいるでしょう。
よく耳にするのは、「振り返りと反省は違う」です。と、言いながらも良かった点、悪かった点を洗い出していくことは必要です。もちろん、それがないと振り返りをする意味も薄まります。
また、振り返りでよく耳にするのは、「〇日前に風邪をひいて体調を崩してしまった」、「レース中に我慢(根性)が足りず、メンタルの弱さを露呈した」。この2点はどんなレベルのランナーでもほぼ必ず出てくる点です。
至ってシンプルな内容ですが、逆に永遠のテーマと言えるかもしれません。一般的にランナーは調子が良いときほど体調の維持・管理は難しくなり、どんなに苦しいトレーニングを積んでいても、実戦の緊張感や苦しさを超える体験はできません。
かくいう私も現役時代は上記2つの壁にぶつかってばかりいました。更に、指導する立場になった今もこの2つの壁に苦しめられています。これからも様々な角度から対応策を模索していきます。
さて、マラソンの振り返りで重要な点があります。それは、当日のコンディションです。つまり、天候やコースなどです。ご存知のとおり、マラソンは屋外で長時間走る競技です。その競技特性から当日の天候とコースに記録は大きく左右されます。と、言うよりこれで記録は決まると言っても過言ではありません。
ところが、悪天候の中を走った後の振り返りを「メンタルが弱い」と、反省する方は意外と多いのです。同様に、コースの起伏が激しく、どう考えても記録は狙えないにも関わらず、自分自身の走力の無さばかりを責めている方もいます。
確実なことは言えませんが、大会は毎年同じ日程で開催されているので過去の天候などを検証すると、毎年晴れている大会、雨の多い大会、風の強い大会など、大会ごとの傾向をつかむことができます。
つまり、マラソンの振り返りをするとき、当日の天候やコースなどを最初に吟味し、起伏の激しいコース、強風や雨天傾向の強い大会を回避していく選択は、振り返り時の正しい判断と言えるかもしれません。
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マラソンシーズン
【マラソンシーズン】先日の11月26日(日)は、全国各地で大きなマラソン大会が多数開催されました。また、天候もまずまずだった様子で、どの大会も高い完走率でした。
特に、大阪マラソンとつくばマラソンは今年もたいへんな盛り上がりを見せたようです。かくいう私は、視覚障がいマラソン強化合宿のため、どちらの大会にも出向くことができず、出場したランナーたちの快走を祈るのみでしたが…。
さて、その大阪マラソンには、私が携わっている市民ランナーが5名出場し、つくばマラソンには同じく20名の市民ランナーが出場しました。
結果から報告すると、大阪マラソンに出場した5名の内、3名の方が自己新記録を達成。つくばマラソンに出場した20名の内、8名の方が自己新記録達成、2名の方が目標記録達成、更に2名の方がセカンド記録。
まとめると、2つのマラソンを出走した25名の内、11名が自己新記録達成、2名の方が目標記録を達成し、セカンド記録達成が2名となります。
「セカンド記録以上の達成率=15名/25名=60%」
上記は単なる数字の集計になりますが、この1年間の成果を十分に発揮した内容だったと思います。一方で、直前の体調不良等により、思うような走りができなかった方がいるのも事実です。
本格的なマラソンシーズンは始まったばかりなので、次のマラソンに気持ちと身体を切り替え、これまで同様に地道な走り込みを継続してほしいと思います。
もちろん、自己記録を達成できた方々は、成功した要因をしっかりと解析し、次回のマラソンも安定した走りを再現することが大切です。
少し厳しい見方になりますが、2回連続で目標どうりの走りをした方が、はじめてその上のタイムを意識できるようになると思います。要は、快走した次のマラソンがポイントで、同じように気負わず、気持ちにゆとりを持って走ることが重要です。
引き続き、風邪に注意です。
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マラソンに向けて・7
【マラソンに向けて・7】先日の11月20日(日)に開催された「つくばマラソン」では、私が直接コーチする12名の市民ランナー方も出場し、7名の方が見事に自己新記録を達成しました。
今回は参考までに、それぞれの具体的な目標タイムと実績タイムを振り返ってみます。
◆男性市民ランナーNさん:2時間39分40秒~2時間41分40秒/目標タイム⇒2時間42分47秒(サード記録)/実績タイム。◆男性市民ランナーUさん:2時間49分49秒~2時間51分58秒/目標タイム⇒2時間48分45秒(自己新記録)/実績タイム。◆男性市民ランナーIさん:2時間55分59秒~2時間57分15秒/目標タイム⇒2時間56分25秒(自己新記録)/実績タイム。◆男性市民ランナーIさん:2時間55分59秒~2時間57分15秒/目標タイム⇒3時間4分34秒(セカンド記録)/実績タイム。◆男性市民ランナーNさん:3時間31分00秒~3時間34分30秒/目標タイム⇒3時間31分35秒(自己新記録)/実績タイム。
◆女性市民ランナーEさん:2時間55分59秒~2時間57分15秒/目標タイム⇒2時間56分45秒(自己新記録)/実績タイム。◆女性市民ランナーTさん:2時間59分20秒~3時間3分40秒/目標タイム⇒3時間3分31秒(自己新記録)/実績タイム。◆女性市民ランナーHさん:2時間59分20秒~3時間3分40秒/目標タイム⇒DNF。◆女性市民ランナーKさん:3時間13分59秒~3時間15分40秒/目標タイム⇒3時間13分31秒(自己新記録)/実績タイム。◆女性市民ランナーMさん:3時間26分46秒~3時間29分59秒/目標タイム⇒3時間27分38秒(セカンド記録)/実績記録。◆女性市民ランナーIさん:3時間26分46秒~3時間29分59秒/目標タイム⇒3時間26分23秒(自己新記録)/実績タイム。◆女性市民ランナーKさん:3時間59分6秒~4時間3分0秒/目標タイム⇒4時間17分25秒(サード記録)/実績タイム。
今年のつくばマラソンは予想どおり、コンディションやコースも良かった様子でした。また、どの方も自分自身の調子と実際の目標タイムがマッチングしていた点が好結果につながりました。まさに目標ラップ表が戦術レベルまで昇華できた点が大きかったと感じます。
もちろん、数名の方が目標タイムに到達することが出来なかった点は、今回の反省を次回のマラソンに活かしていくのは言うまでもありません。
また、12月以降も全国各地でマラソン大会が目白押しです。これからも常に自己分析を怠らないように、日々の走り込みを継続してほしいと願っております。
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秋の走り込み・10
【秋の走り込み・10】マラソンにとって最後の調整が最も重要である点は、誰もが認識していることであります。ところが、それを実践して狙い通りの結果を手にする選手は、市民ランナーだけでなく実業団選手でも難しいことです。
万全の調整ができたとしても当日のコンディションやコースから影響を受けるケースも多々あります。今月15日に開催された「さいたま国際マラソン」においては、起伏のあるコースに多くの市民ランナーが苦しみました。かくいう私が指導する女性市民ランナーたちも誰ひとりとして自己記録を更新することができませんでした。
一方、その翌週の22日に開催された「つくばマラソン」は、逆に記録ラッシュとなりました。私が指導する市民ランナーも多数出場しましたが、ほとんどの方が目標どおりの記録でゴールしていました。
なかでもS選手は、目標の2時間50分突破を達成する「2時間49分27秒」の自己新で、女子総合3位入賞を果たしました。彼女を指導するようになって10年が過ぎ、彼女も40歳になりました。この間、初めてサブスリーを達成し、プライベートにおいては結婚や出産等も経て、今回の記録達成に結びつけました。参考までに彼女の2週間前からの調整内容は次のとおりです。
■11月8日(日):30k走、11月9日(月):45’jog+100m×5本、11月10日(火):45’jog+100m×5本、11月11日(水):10k走、11月12日(木):120’jog、11月13日(金):rest、11月14日(土):45’jog+1k走、11月15日(日):15k走、11月16日(月):rest、11月17日(火):30’jog+100m×5本、11月18日(水):5k走、11月19日(木):30’jog+100m×5本、11月20日(金):rest、11月21日(土):30’jog+1k走、11月22日(日):つくばマラソン/2時間49分27秒(自己新)。
実は、彼女の調整も他の選手たちと遜色ありませんでしたが、彼女は感情コントロールが優れており、大会当日に気持ちを合わせるのがとても上手な選手です。
マラソン調整は体調を重視しながら調子を合わせて行くのは重要です。しかし、マラソンは何時間も自分自身との葛藤がレース中にあり、気持ちで諦めてしまうランナーは意外と多いのです。
目標のマラソン大会に向け体調を整えていくと共に、期待と不安が交錯する自分自身の感情をコントロールしていけるか否かは最も重要です。そして、その感情コントロールこそが、マラソンのパフォーマンスに最も大きな影響を与える要素のひとつなのです。
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新しい挑戦!
【新しい挑戦!】去る11月22日(土)から11月24日(月)までの3連休は天候にも恵まれ、全国各地でマラソン大会やランニングイベントが数多く開催されていました。かくいう私の3連休も、東京、茨木、大阪とランニング・イベント会場を転々としてきました。
22日の東京はトラックでの「5000m記録会」、23日の茨木は「つくばマラソン大会」。そして、24日の大阪は「駅伝大会」と、3日間で違う種目をそれぞれ経験する珍しい遠征となりました。
なかでも23日のつくばマラソン大会には、私の選手(市民ランナー)も多数出走しました。そして、それぞれが自己記録に挑戦し、最後まで粘り強い走りを見せてくれました。特に、今回は男子マラソンに22歳の若手選手(市民ランナー)が初マラソンに挑戦するなど、楽しみな大会でもありました。
さて、空前のマラソンブームが続いていますが、実は実業団や学生を見ても20代前半でマラソンに挑戦する選手は少なく、同様に市民ランナーでも20代ランナーは極端に少ないのが現状です。だからこそ、20代前半からマラソンに挑戦することは、いろいろな意味でチャンスが多いと考えます。
今回送り出した、22歳の選手(市民ランナー)もそんな期待と夢を持っての初マラソンでした。当日は快晴となりましたが、気温は高く、先頭集団も次々に失速していく厳しいコンディションでした。そんな厳しい状況の中、初マラソンとは思えない終始落ち着いて設定どおりのラップタイムを刻み、堂々の7位でゴールしました。
今の時代、20歳前後の若者が仕事をしながらマラソンに挑戦している姿は、ランニングブームと言いながらほとんど目にすることはありません。今回、見事に初マラソンを走りきった彼が、公務員ランナーである川内優輝選手のような気概を持ってこれからも躍進してほしいと願っております…。
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福知山&つくばマラソン大会
【福知山&つくばマラソン大会】先日の3連休は全国各地で数多くのマラソン大会が開催されました。私も京都で開催された「福知山マラソン大会」と茨城で開催された「つくばマラソン大会」の2大会に足を運び、現地にて直接応援してきました。
今回、23日(金・祝)に開催された福知山マラソン大会、2日後の25日(日)に開催されたつくばマラソン大会ともにコンディションは良好でした。特に、2大会ともほぼ無風状態と、前週に開催された横浜国際女子マラソン大会とは正反対のコンディションとなり、どちらも好記録への期待が高まりました。
福知山マラソン大会では、視覚障害者マラソンの日本選手権も兼ねており、狙いどおりの好記録が誕生しました。特に、ロンドンパラリンピック日本代表の和田選手(全盲クラス)が、2時間36分32秒のアジア新記録&日本新記録をマークしたのをはじめ、期待の若手もキッチリと記録を残してくれました。
一方、つくばマラソン大会では、私がコーチする選手も6名出走しました。女子の部では、M・Sさんが堂々の3位入賞を果たしました。また、男子の部では、41歳のM・Kさんが、2時間52分27秒の大幅自己新記録。更に52歳のK・Kさんが、3時間4分44秒のこれまた自己新記録。同じく、51歳のK・Yさんも3時間6分32秒と目標を達成し、地元で一緒に走り込みを積んできた同世代のランナーたちへの熱いメッセージとなりました。
さて、前回もこのブログで取り上げましたが、マラソンはその日の天候に大きく影響を受け、天候の良し悪しが記録に直結するスポーツです。更に、レース中は常に暑さや寒さ等々、様々な状況に遭遇しますが、なかでも風による影響は記録に最もダメージを与える要因のひとつです。
また、私の経験上の話しになりますが、好調に仕上がった選手ほど当日の天候に左右される確率が高いと感じます。その理由はいくつかありますが、物を切る刃物に例えると理解し易くなります。すなわち、好調に仕上がった状態をカミソリとし、やや重い状態に仕上がった状態をナタとします。カミソリの場合、鋭い切れ味で物をきれいに素早く切ることが可能ですが、刃こぼれをし易く、切れる物が限定されます。一方、ナタの場合、鋭い切れ味と言うより、切りにくい物に対しても威力を発揮し、刃こぼれも少なく丈夫なつくりになっています。
これをマラソンに置きかえた場合、カミソリのように仕上がりが良かった場合、天候が少しでも悪い方に傾くと、一気に切れ味が悪くなり、失速していきます。逆に身体にキレのないナタのような仕上がりは、天候が悪い方に傾いても切れ味への影響は少なく、更にその状態を長くキープして後半に入っても粘れるケースが多いと感じます。
実は、先週の横浜国際女子マラソン大会では、好調に仕上がり期待していた3選手は強風にあおられ見事に失速し、逆に最後まで調整に苦しんだ他の3選手が目標どおりの走りを見せました。今回の2大会に出場したランナーたちの記録が当日の天候にどの程度影響を受けていたかは、もう少し解析する必要はありますが、絶好の天候により全員が良い方向に影響したことは間違いありません。
私が現役の頃からもトラックはカミソリのような仕上がり、マラソンはナタのような仕上がりが良いと言われてきました。今後は、この点をより具体的なデータとして実際の調整期に落とし込んでいくことが重要なポイントになると考えます。
しかし、これが最も難しい…。
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第30回つくばマラソン大会
先週の栃木県・大田原マラソン大会に引き続き、茨城県・つくばマラソン大会が開催されました。今回は第30回の記念大会として、コースも新しくなり、天候にも恵まれました。
もちろん、私がコーチする選手(市民ランナー)も出場し、自己の限界に挑戦しました。はじめに主な成績を記載します。
◆H・T男子選手/2時間41分04秒(初マラソン)、Y・H男子選手/3時間1分54秒。◆M・S女子選手/2位/2時間50分20秒(自己新記録)、M・K女子選手/6位/2時間54分46秒(自己新記録)、H・O女子選手/3時間0分13秒(初マラソン)、A・K女子選手/3時間3分17秒、M・N女子選手/3時間7分39秒、K・F女子選手/3時間21分17秒(自己新記録)、T・I女子選手/3時間25分34秒(自己新記録)。・・・以上のような成績でしたが、全体的には力を出し切れたと感じました。
また、今回は久々に初マラソンに挑む選手が男女1名ずつおり、これまでと違った緊張感を持ってサポートすることができました。もちろん、その2選手とも最後までレースを投げ出すことなく無事にゴールしました。それは、選手自身にとっても貴重な経験となり、ランニングに対する視野も広くなったに違いありません。
さて、今回も富津合同マラソン練習会を中心に切磋琢磨しながらトレーニングを積み重ねてきました。しかし、毎度のことですが、同じような内容の走り込みを実施してきたにも関わらず、大会当日の調子はそれぞれが微妙に違います。至極当然のことですが、その微妙な違いを修正しながらマラソン当日に調子を合わせていくのがコーチの役目であり、コーチの手腕を問われるところでもあります。
ところが、今回のつくばマラソン大会に向けた各種練習会の中で、その見極めの甘い部分がありました。実は上記の結果は、コーチとして自己記録更新が可能であると期待できた選手と、かなり難しいと思われた選手の結果が、逆になってしまった選手がいました。それはコーチとして、大いに反省する点でもあります。
具体的には、調子のピークが下降に入っていた選手に対し、前半から積極的なラップを刻んでいく指示をし、後半の失速につながった選手がいました。また、逆に調子が上がってきている選手に対し、より慎重に走る指示をしたため、ゴール後も力を残している選手がいました・・・。このようにコーチとしては反省の多い大会となり、最終調整での見極めの難しさを再認識させられました。
そして、今大会を目指してきた各選手のトレーニング計画や実績から調子の流れを分析し、富津合同マラソン練習会をはじめ各種練習会で注視するポイントを修正していきたいと思います。
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