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2025-05-10
2025春を走る・10
- 2025-05-10 (土)
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【2025春を走る・10】連休中の菅平合宿は無事に終了しました。毎年、この時期の長野県菅平高原は寒いのですが、今年は例年以上に気温が低かったように感じました。具体的には、初日から冷雨となったり、気温が10度に達しない日も多く、厳しいコンディション下での強化合宿でした……。
さて、今さらながら、長距離・マラソンは競技の特性上、年間を通じて「シーズンオフ」と言われる時期が見当たりません。つまり、ちょうどこの春からはトラックシーズンに入り、そのままスピード強化も兼ね、夏ごろまではトラックでのレースが続いていきます(オリンピックやパラリンピックも夏に開催される)。
また、夏はいわゆる「走り込み」をする時期ですが、最近は走り込みの一環として夏のハーフマラソンや北海道マラソンなど、逆に暑さ対策も兼ね、積極的にレースを走る選手やチームも増えています。そして、秋からは、ロードレースや駅伝へとシフトしていき、いよいよ長距離・マラソンの本格的なシーズンに突入していくのです。
このように、長距離・マラソン選手たちは、年間を通じてまさに、「走り回っている状態」とも言えるでしょうか……。しかし、箱根駅伝を目指す学生選手や実業団選手たちは、確かに年間を通じて走り回っていますが、季節によって出場するレース(トラックとロード)やトレーニング内容を変えながら、バランスよく強化している様子も伺えます(市民ランナーの皆様も大いに見習う点です)。
ちょうど今の時期は、積極的にトラックレースを走り、いわゆる「スピード強化」をしています。季節的にも夏に向かって気温や湿度が上がってくるので、長い距離を走り込んでいくには厳しい時期にも入っていきます。そこで、まずはスピードを高めるために、トラックの5000mを軸に強化していきます(10000mまで)。
トラックレースは、ハーフマラソン以上のロードレースと比較しても、レース後のダメージも少ないので、月に何本もトライすることが可能です。つまり、スピード強化をしながらレースでの実戦経験も積めることにもなり、市民ランナーの皆様にも推奨できます。
そして、暑さが本格的になっていく初夏からは、走り込みをメインにした「スタミナ強化」に移行していきます。もちろん、上記したように夏の間も、ハーフマラソンなどのレースを走り込みの一環として積極的に走る選手も多数います。また、今の箱根駅伝を目指す学生選手は、夏の月間走行距離が「1000k」を超えるのは常識となっています(もちろん、量だけでなく質も高い)。
秋になると、いよいよロードレースや駅伝シーズンに入ります。トレーニングは、スピードとスタミナをミックスさせた「スピード持久力」と呼ばれる、より実戦的な内容に移行していきます。そして、箱根駅伝やニューイヤー駅伝、各種マラソン大会などに調子のピークを合わせていきます。
話はかなり先の方まで進みましたが、まずはトラックシーズンです。今年は世界陸上が東京で開催されるので、その代表争いも佳境に入ってきており、陸上競技ファンのひとりとしては目が離せません。選手の皆様方の快走を心より祈念しております……。
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