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2025-12
2025冬を走る・5
- 2025-12-31 (水)
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【2025冬を走る・5】2025年もあと1日となりました。そして、毎年恒例の年末強化合宿も無事に終わりました。今年も多くの方々からのご支援で、パラ強化活動を継続することができました。あらためて、御礼申し上げます。
さて、その年末強化合宿は、毎年12月28日から31日までの3泊4日で実施しています。また、その練習内容は距離走(35k~40k)を2本実施するのも、毎年同じです。そして、年明けの1月後半から各地でマラソン大会が開催されますが、実は逆算するとこの年末から正月にかけての期間は、走り込みのピークに当たります。
特に、1月最後の日曜日に開催される大阪国際女子マラソンや、その翌週の別府大分毎日マラソンに出場するランナーにとって、走り込みの最重要な期間がこの年末年始になります。しかし、年末年始は帰省などしてゆっくりするのが一般的なので、逆に走り込みを実施することは、意外と難しいのかもしれません……。
そんな年末年始ですが、ブラインドマラソンの強化指定選手たちは、2月1日に開催予定の別府大分毎日マラソン大会を目標にしているので、毎年欠かさず年末強化合宿を実施しています。もちろん、この合宿をはじめたころは、年末に合宿をすることの理解を得ることさえ難しい時期もありました。
しかし、毎年継続していくことで、選手たちの意識が変わり、それを支えているガイドランナーたちの意識も変わっていきました。そして、今年も充実した年末合宿でこの1年を締めることができました。
来年もロスパラを目標にたんたんと取り組んでいく所存です。引き続き、皆様のご支援ご協力をお願い申し上げます。良いお年を!
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2025冬を走る・4
- 2025-12-25 (木)
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【2025冬を走る・4】12月20日、日本体育大学健志台陸上競技場において、日本体育大学女子長距離記録会(男子5000mも一組ある)が開催されました。また、同記録会はWPA公認大会の手続きをすることで、日本ブラインドマラソン協会の強化指定選手も参加できる貴重なWPA公認大会のひとつにもなっております。
また、同記録会は日本体育大学陸上部の学生諸君が管理・運営(審判など)を全て担っており、好記録が続出する記録会としても定着しています。
一方、WPA公認大会としての条件に「ドーピング検査の実施」があります。しかし、そのためのハードルは意外と高く、検査専用部屋の準備や専用器材の管理、隔離された検査用トイレの確保など、クリアしなくてはいけない条件は多岐にわたります(WPA公認を得ることは簡単ではない)。
それらの厳しい条件を全てクリアするための全面的なご協力を、今年も日本体育大学陸上部の皆様から頂くことができました。本当にありがたいことです。あらためて、御礼申し上げます。
そんな中、男子ブラインド選手は、今年の上位選手がほぼ出場しました。特に、T11クラスの唐澤選手とT12クラスの堀越選手は今季自己最高記録をマーク。唐澤選手の記録は、今季世界ランキング1位に輝く好記録でした。
また、同記録会は、日程上の関係から防府読売マラソンから2週間後に開催されます(毎年同じ)。したがって、同マラソンを走ったばかりの選手も出場しました。ところが、マラソンを走った2週間後にトラック記録会を走る一般の実業団選手は、ほとんどいません。
もちろん、レースに出場するための絶対的なトレーニング理論や絶対的な調整方法などは存在しません。その多くは、先人たちが残してきた経験や実績を後追いで理論化し、正当化していったトレーニング方法が、現場のノウハウとして広く浸透したものだと考えております(安田の主観)。
かつて、川内優輝選手が週末ごとにマラソンレースを走っていくトレーニング方法で、それまでの常識を覆す「現状打破」を実践し、多くの記録と実績を積み上げていきました。我々も常識という呪縛に取りつかれない発想を大切にし、来年もたんたんとロスパラを目指していきます。
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2025冬を走る・3
- 2025-12-16 (火)
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【2025冬を走る・3】先日の12月14日は、奈良マラソンが開催されました。そして、同大会の女子マラソンの部は、私がコーチしている山口遥選手が7連覇を達成することができました。たくさんの応援ありがとうございました。
さて、奈良マラソンは、2010年からはじまった大会です(詳細は割愛します)。当時、マラソン関係の恩師から「第1回奈良マラソンに選手を派遣してほしい」と、打診されました。ちょうど、私がコーチしている市民ランナーの中で、2時間50分以内で走れる女性市民ランナーが数名したので、その方々を招待選手として派遣しました。
もちろん、私も第1回大会に帯同しました。現地入りしてコースを確認すると、「まるでジェットコースターのような起伏」が連続するコースに驚きました。当時は、「これだけ厳しいコースだと参加者は集まらないのでは?」とも思いましたが、今では全国的にも人気のある大会へ……。
今年で16回目となりましたが、ありがたいことに第1回大会から途切れ目無く選手(招待選手)を送り出せております。まさに、奈良マラソンと共に成長してきたとも言えます。あらためて、大会関係の皆様に感謝申し上げます。
今大会において、山口遥選手が7連覇を達成しましたが、私の選手(市民ランナー)が初優勝したのは、第5回大会(2014年)になります。そのときの優勝も山口遥選手でした。第1回から招待選手としてお招き頂いてきたのに、大会関係者に優勝で恩返しができたのは、第5回大会だったのです。
ところが、第6回大会から再び優勝からは遠ざかり、次の優勝は第9回大会(2018年)の山口遥選手でした。そして、山口遥選手は今年の第16回大会において7連覇を達成するまでに……(第11回大会は中止)。
コーチの私から話すのもおこがましいのですが、連覇を重ねていくことや何年も連続で同じことを継続していくことは相当難しく、最も価値のあることのひとつだと考えております。その理由は多々ありますが、最も偉大な点は「心と体の健康」を長期間にわたって維持している点でしょうか。
私の主観ですが、何事も2年連続(連覇)までは無欲で達成できます。しかし、3年連続以上になると、プレッシャーが一気に高まり、これまでと同じことを継続していくことが格段に難しくなっていくのです。
同様に、自分自身が継続しているつもりでも(したくても)、自分を取り巻く環境はどんどん勝手に変化していくので、結果的には同じことを継続していくことの難易度は年々上がっていきます。そして、継続していくことの難しさから心のバランスを崩すケースも多く、その悪影響は肉体面(日々の練習)にも伝播していくパターンが多いとも感じます(そして、静かに消えていく……)。
そんな視点から考察しても、7連覇を達成した山口遥選手はアッパレと言えるでしょう!
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2025冬を走る・2
- 2025-12-09 (火)
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【2025冬を走る・2】今年の防府読売マラソン大会は、男子の大会新記録が出るなど、記録ラッシュの大会となりました。おかげさまで、ブラインドマラソンの部(IPC登録)においても、3選手が自己新記録を達成しました。
まずは、大会開催にご尽力頂いた関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
さて、今大会の中で、パラリンピック知的障がいクラスの高山選手が、そのクラスの世界新記録を達成しました。高山選手は山口県の選手で、この防府読売マラソン大会は、毎年のように出場しています。そして、地元で開催される同大会での世界記録達成は悲願だったことでしょう……。
そんな高山選手は、トラックよりもロード。そして、ハーフよりもマラソンと、距離が長くなるほど、強さを発揮している選手です。ところが、パラリンピック種目を確認すると、知的障がい選手は、男女ともトラックの1500mまでしかなく、長距離・マラソンは実施種目から外れています。
同様に、東京で開催されたデフリンピックに出場した聴覚障がい選手たちもパラリンピックに出場することはできません(聴覚障がいはパラリンピックから外れている)。このように、パラリンピック出場を目指す上で最も重要なことは、自分の専門種目がパラリンピックで実施される種目に該当するか否かの確認こそが、何よりも優先されます。
例えば、視覚障がいクラスの中長距離種目においても、トラックの男子5000mは実施種目ですが、女子5000mは実施されません(1500mとマラソン)。同様に、2024パリパラで実施された種目でも、2028ロスパラから外されることになった種目もあります……。
あらためて、ひと昔前と違い、パラスポーツも大きな注目をされるようになりました。これにより選手たちのモチベーションも大きくなったのは間違いありません。本当にありがたいことです。
一方、上記したように「自分たちの種目がパラリンピックから外されるかもしれない?」と、選手たちはもちろん、パラ強化活動に携わっている関係者も常に戦々恐々としているのも、また事実なのです(外されれば全てリセットされます)。
と言いながら、パラ強化活動を継続していくためには自己記録を更新していくことが、最重要な点は今後も不動です。今大会において、高山選手が見せた「世界記録更新を狙った攻めの走り」を、ブラインド選手たちも見習わなくてはいけない……。
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2025冬を走る・1
- 2025-12-03 (水)
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【2025冬を走る・1】2025年も12月を残すのみとなりました。そして、今週末は防府読売マラソン大会が開催予定です。同大会は、第26回日本視覚障がい女子マラソン選手権大会も兼ねていることから、パラリンピックを目指す男女のブラインド選手たちも出場します。皆様のご声援をお願い申し上げます。
さて、同日は福岡県において、「福岡国際マラソン2025」も開催予定です。同大会は、かつての「福岡国際マラソン選手権大会」を、運営体制を一新した後継大会として2022年から12月の第1日曜日に開催している大会です。また、便宜上、2021年までの大会を「第1期」、2022年以降の大会を「第2期」と、区別する場合もあるようです。
実は、私もその福岡国際マラソンの第1期(1990年代)で走った経験があります。当時は、マラソンを志すランナーたちにとっては憧れの大会でした。その参加資格も「大会前1年以内に2時間26分以内の公認記録を有する者」と、当時の実業団選手たちにとっても、かなりハードルの高い大会だったと記憶しております(出場選手も毎年100名前後だった)。
私は、1991年大会にはじめて出場しましたが、当時は夜勤もある勤務をしながら市民ランナーとして走っていました。また、はじめて出場した憧れの福岡国際マラソンでしたが、幸い当時の青東駅伝で知り合った神奈川県代表のY選手(高校教員)も出場しており、目標タイムも同じだったことから、一緒に「2時間20分突破」を目指して走ることにしました。
大会当日、スタート直後からY選手と並走してゴールを目指しました。また、同じ目標タイムを狙った選手が他にもいたので、自然と5名程度の集団になっていました。そして、30k地点を通過したとき、そのラップタイムを確認すると、目標タイムから10数秒遅れていました。
その直後、Y選手が前に出てペースを上げましたが、そのペースについていけたのは35k付近まで……。それでも自分なりに粘り抜き、何とか平和台陸上競技場に戻ってきました。その入口からゴールまで約500mですが、視界に飛び込んできたのは、ガッツポーズでゴールするY選手の後ろ姿でした。そして、ゴール脇にある時計に目を移すと、「2時間19分台」。
私も最後のトラック1周を何とか走り切り、「2時間21分台の自己新記録(当時)」でゴールすることができました。ゴール後、Y選手と健闘をたたえあいましたが、何とも言えない悔しさがこみ上げてきたのを、今でも記憶しております……。
あらためて、どんなレベルのランナーでも、マラソンに挑戦するときは必ず目標タイムを設定し、そのためのペース配分を計算してスタートします。その目標タイムが、サブスリー(3時間突破)やサブフォー(4時間突破)など、どの大会においても公式ペーサーが準備される可能性の高い目標タイムなら問題ありませんが、3時間21分とか2時間23分などの場合、どのように走るか(戦術)を、あらかじめ考えておく必要があります。
もちろん、スタート直後から1k毎にペースを確認し、単独走でゴールまで押し切れるなら問題ありませんが、実際のマラソンにおいて、そんな完璧なランナーを拝見したことはほとんどありません(単独走の多くは途中で失速する)。したがって、同じマラソン大会に出場する自分と同レベルのランナー情報を集めておくことは、必須事項とも言えるでしょう。
私が福岡国際マラソンを走っていた当時は、携帯電話やメールなどは普及していない時代でしたが、今は逆に様々な情報があふれています。それらの情報をどこからどのように集め、どうやって活用していくかは個々の考え方次第ですが、マラソン攻略方法の重要事項になっている点は今も昔も変わりません……。
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