- 2025-02-22 (土) 13:26
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【2024冬を走る・12】別府大分毎日マラソン大会後の強化合宿を、2月15日土曜日から2月19日水曜日までの日程で実施しました。もちろん、場所は千葉県富津市富津公園です。
今回の強化合宿は、別府大分毎日マラソン大会後と言うこともあって、参加選手は少なかったです。しかし、同マラソン大会で自己記録を更新した男子の熊谷選手、大石選手と女子の和木選手は参加し、元気に走り込んでいました。
特に、男子の熊谷選手は、5年弱振りの自己記録更新で優勝(IPC登録の部)。その熊谷選手は、2019年12月の福岡国際マラソンで達成した自己記録を今回更新しました。しかし、この間に2度のパラリンピック(東京とパリ)が開催されており、熊谷選手は両パラリンピックともにマラソン日本代表選手として出場しました。
つまり、マラソンの記録は5年振りの更新でしたが、この間に走力は着実に上がっていたとも言えます。今回の別府大分毎日マラソン大会で、これまでの自己記録を一気に80秒更新しましたが、言い方を変えると、毎年16秒ずつ成長していたとも……。
また、熊谷選手は今回の別府大分毎日マラソン大会の3週間前にハーフマラソン大会に出場しました。その大会で、自己新記録(ネットタイム)を達成し、好調をキープしたままマラソンに挑むことができました。前回のブログにも記載しましたが、多くのトップランナーたちも目標のマラソン大会前の30日から20日前後に、調整の一環としてハーフマラソンを走るパターンは定着しています。
ところが、選手自身は調整の一環としてハーフマラソンを走ったつもりでも、ライバル選手たちとの過当な競り合いで、マラソンのために蓄えてきた力を、そのハーフマラソン大会で出し切ってしまうケースがあります(走った本人にはその自覚がない)。その結果、目標のマラソン大会で思うような記録を出せなかった選手も多く拝見してきました。
熊谷選手も今回の別府大分毎日マラソン大会に向け、同様の調整方法でハーフマラソン大会を走りました。ところが、その大会がウェーブスタート方式(時差スタート)を採用しており、熊谷選手は幸か不幸か、後方のグループからスタートすることに……。
その結果、スタート直後からその後方グループの先頭で独走になり、終始自分のペース感覚でゴールまで走り通すことになりました。結局は、単独走でも自己記録を更新(ネットタイム)。逆に、他の選手と必要以上に競り合って、力を出し尽くすことを回避することにもなりました(まさに練習の一環として、普段の練習と同じように走れた)。
今回は、ハーフマラソン大会を調整の一環として走ったことが、マラソンでの自己記録更新にもつながりました。しかし、次回のマラソンで同じことを再現できるか否かは、ハーフマラソン大会のレース展開次第になります。つまり、出場する相手次第とも言えます。また、レースは生き物なので、自分の意思でレースをコントロールすることも難しい。したがって、調整の一環としてレースを活用する方法は、再現性が難しいとも言えるのでしょうか……。
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