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2025夏を走る・4

【2025夏を走る・4】長野県上田市菅平高原における強化合宿は無事に終了しました。今回は、さすがに前回のような低温になることはなく、日中は逆に平地と変わらないような暑さの中でのトレーニングになりました。

あらためて、ブラインドマラソンの強化合宿拠点は千葉県富津市をメインに、長野県上田市菅平高原と北海道北見市の3ヶ所になります。特に、暑さが厳しくなる5月から8月の間は、比較的涼しい長野県と北海道において走り込みを実施しています。

ところが、いわゆる温暖化の影響なのか、長野県も北海道も気温が30度を超える日が、当たり前になっているのが現状でしょうか。また、朝晩もかつてのような涼しい感じも薄れており、国内ならどこへ行っても同じような暑さになっているとも感じます……。

さて、そんな状況下の強化合宿中でも欠かさないのが、毎朝実施する選手のコンディションチェックがあります。同様に合宿中は、必ず1回は採血をして血液状態を確認しています(長距離・マラソン選手にとって、最も重要な体調管理の目安となる指標が血液検査)。

かくいう私も現役時代、毎月2回は必ず、J大学のT先生(故人)から血液検査を受けていました。もちろん、検査結果を元にT先生のご指導を受けますが、私も現役時代は例外なく貧血気味だったので、いろいろとご指摘を受けました。

そんな中、とても印象に残っていることがあります。それは、私の血液状態が改善された結果を見てのことでした。「安田は、この2週間は練習をさぼっていただろう(落としていただろう)?」と私を問い詰めるのです。

つまり、スポーツ性貧血なので、その貧血が改善されたと言うことは、「逆にトレーニングをさぼっていたから血液状態が良くなった」。別の例えを言うなら、アル中の患者が酒を断つことができれば、アル中は改善されるのと同じ理屈です。

そして、T先生が私によく話していたのは、「科学的トレーニングは数値だけに目が向いて、楽な方へ進んでしまうことが多々ある」。また、本来の科学的トレーニングとは、「科学的な裏付け(数値など)を元に、もっとハードなトレーニングに移行していくことだ」とも話していました。

当時の私はT先生の話を聞いて、まさにぐうの音も出ない状況でした。そして、現役を引退した現在、T先生のご指摘通り、貧血はすっかり改善されています。一方、逆に他の数値は年齢を重ねるごと、順調に悪化しております。

T先生、ありがとう。そして、ごめんなさい……。

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