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2025夏を走る・11

【2025夏を走る・11】北海道北見合宿は無事に終了しました。まずは、今回もご支援頂いた北見市の皆様、北見プラザホテルの皆様に厚く御礼申し上げます。また、今回の北海道北見合宿は、先月同地で実施した時よりも気温が下がり、天候も雨や曇りになる日も多かったことから、どの選手も計画したトレーニング内容をほぼ完ぺきに消化することができました。

その具体的なトレーニング内容については割愛しますが、7泊8日の合宿期間で「40k走」を3本実施することができました。至極当然のことながら視覚障がい選手のトレーニングには、原則としてガイドランナー(伴走者)が必要になります(単独走ができる弱視選手に対しても、走行中の安全を確保する意味でもペーサーが必要になる)。

したがって、40k走を3本実施するためには、ガイドランナーも一緒に3本走ることになります。もちろん、その前提として、7泊8日の合宿に帯同可能な環境を作れるガイドランナーであることが必須条件となります。これについては今回のような強化合宿だけでなく、「国内外の遠征時は、常に視覚障がい選手のスケジュールに合わせ、自身も帯同できるか否か?」は、実は最も重要な課題のひとつになります。

例として、ガイドランナーとしての技術や実績は抜群でも、パラリンピックのような長期遠征をする際、所属先から休暇を取得して帯同できなければそのガイドランナーを選考することは極めて難しくなります(ガイドランナーは視覚障がい選手の日常生活をサポートする役割もあるので)。

このことについは視覚障がい選手たちが、地元で日々のトレーニングを計画的に継続する上でも最重要課題になります。例えば、「日曜日に40k走を計画していたが、急用でその日のガイドランナーがこれなくなった」などのトラブルが起こった時、「電話一本でかけつけてくれる別のガイドランナーも確保しているか否か?」は、さらに重要です。

繰り返しになりますが、ガイドランナーに求められる資質は、伴走の技術や実績以上に「視覚障がい選手のスケジュールに合わせられる」ことが、パラリンピックなどの長期遠征を伴う大会や強化合宿などでは重要視します。要は、単純に伴走の技術や経験が豊富だとか、視覚障がい選手との相性や走力が良いだけでは、そのガイドランナーを日本代表として帯同させることは難しい……。

あらためて、今回の北海道北見合宿においては、箱根駅伝でも活躍している帝京大学駅伝競走部から2名の選手が伴走サポートで全日程参加して頂きました。これは、毎年恒例になっており、選手の伴走だけでなく、単独走ができる弱視選手のペーサーや練習パートナーとしても大車輪のサポートをしてくれます。

至極当然のことになりますが、バリバリの現役学生選手から全日程のサポートを頂くだけで、視覚障がい選手たちのモチベーションも上がり、結果的にはトレーニングの量だけでなく、質も向上するのです。

特に、マラソンなどで視覚障がい選手がガイドランナーと並走(伴走)することは、一般の競技ルール上でも認められています。つまり、視覚障がいランナーも一般ランナーと同じルールと価値観で勝負できる代表的なインクルーシブスポーツなのです。

一方、上記したような視覚障がいランナーをサポートするガイドランナー(伴走者)の「環境整備(休日取得など)」が不可欠なのは、今後も変わらない課題のひとつとして残っていくでしょう。

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