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2025-01-30

2024冬を走る・9

【2024冬を走る・9】先日の大阪国際女子マラソン大会は、久々に自宅でのテレビ観戦となりましたが、マラソンファンとしてはとても見応えのあるレースでした。まずは、出場された選手の皆様、たいへんお疲れ様でした。

その中においても、日本人1位(2時間21分19秒)でゴールした小林香菜選手の走りは見事でした。その小林選手は、昨年の12月に開催された防府読売マラソン大会において、2時間24分59秒の自己新記録(当時)で優勝していました。

実は、防府読売マラソン大会は視覚障がい女子マラソンの日本選手権も兼ねているので、私も毎年現地で選手たちを応援しております。特に、昨年12月の同大会はひときわ軽快なピッチ走法で女子の先頭を走っていたのが小林選手だったので、その姿はハッキリと記憶しております。

また、私はいつもの場所から応援していましたが、目の前を通過する小林選手のタイムを見て、すぐに記録の計算ができませんでした。つまり、小林選手の通過タイムが想定以上に速過ぎて、頭の中でゴールタイムの予測ができなかったのです。

また、同大会での後半も今回の大阪国際女子マラソン大会で見せたような単独走になっていましたが、軽快なピッチ走法はゴールまで衰えることなく、素晴らしいタイムでゴールしたのです。その時マークした「2時間24分59秒」は、全国ネットでテレビ中継されているマラソン大会以外の大会で記録した国内女子最高記録だと思われます(安田の記憶では)。

もちろん、私もゴールでその姿を拝見していましたが、その快走と快記録に驚きました。

そして、先日の大阪国際女子マラソン大会に小林選手の名前があったので、「これは間違いなく上位でゴールする!」とマラソンファンのひとりとして大いに期待をしておりました。案の定、先頭集団がばらけた30k以降の単独走は、見事な追い上げと粘り強さでした。

さて、小林選手の競技歴や日ごろの練習などが、ネットニュースなどに多数掲載されていましたが、「月間走行距離が1200kを超えている」との話もありました。特に、女子選手については、ほっとけば「いつまでも走っている(走るのが大好き)」と言った持ち味を持っている選手はほぼ間違いなく、マラソンが速くなります(安田の経験上)。

同時に、この「いつまでも走り続けることができる(走るのが大好き)」能力は、女子選手にとってはスピードの有無よりも重要な素質のひとつと考えます(詳細は割愛)。そして、この古くて新しい「たくさん走れる能力」を持っている小林選手が、今年の東京世界陸上選手権でも快走してくれると、大いに期待しております。

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