- 2025-05-17 (土) 8:32
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【2025春を走る・11】長距離・マラソン選手たちも、トラックシーズンに入っております。もちろん、ロスパラリンピックを目標にしているブラインドマラソンの選手たちもトラックシーズンに入ります。そして、そのトラックレースに対応するための強化合宿をいつもの千葉県富津市富津公園で実施しております。
また、この時期になると、ここ富津では実業団選手や箱根駅伝を目指す学生選手たちの姿はほぼ見かけなくなりますが、どの選手たちも全国各地で開催される記録会などのトラックレースに出場していることでしょう。まずは、どの選手もケガや故障もなく、トラックレースに挑めることを祈念しております。
さて、トラックレースは、ロードレースや駅伝のような起伏のある長い道路を走るわけではないので、スピード練習の一環と捉え、短期間で複数のレースを走る選手が多数います。特に、記録会はその名のとおり、自己の記録に果敢に挑戦する場なので、積極的に出場してほしいと、個人的にも思います。
一方、たくさん出場できる反面、毎回同じような失速を繰り返したり、ライバル選手たちとの競り合いになると、毎回同じようなパターンで負け続ける選手たちがいます。つまり、勝ったり負けたりではなく、高確率で負けたり、失速したりするのです。いわゆる負けグセが付いている状態に陥る選手たちです。
もちろん、明らかに格上の選手に挑んでいる場合は別ですが、負けグセが身に付いてしまうと、レースでの失速や負けを繰り返し、レースそのものを楽しめなくなっていきます。至極当然のことですが、この状態が続くと、走ることそのものに対する意欲も低下していき、選手としての立ち位置も維持できなくなっていきます。
ところが、この負けグセが厄介と言われているのは、選手を引退した後も、その後の人生にも大きな悪影響を及ぼすとも言われているからです。具体的には、「すぐにあきらめる」、「やる前から否定的なことを言う」、「文句ばかりで自分はなにもしない」など、負けグセを放っておくことは、「これからの人生に大きなハンディを背負って生きていくのと同義」と、話している専門家は多数います。
では、負けグセが付いてしまう原因は何でしょうか?
かくいう私は専門家ではないので、正確に説明することはできませんが、多くの専門家が指摘している原因のひとつに、「負けても悔しがらない」があります。つまり、負けた相手に「強いですね」で、終わってしまい、負けを繰り返すパターンです(もちろん、謙虚な姿勢は大切ですが)。
このように、負けたことに関して無関心だと、勝つことに執着しなくなり、ここが勝負という状況でも「まあいいや」と考え、状況が好転せず負けてしまいます。まさに、駅伝での競り合いや、マラソンの35k以降で力を発揮できなくなるのです。つまり、悔しがらない選手は駅伝メンバーからも遠ざかっていくのです。
いろいろと話が長くなりましたが、要はこの時期に記録会などのトラックレースを多く走ることで、「負けたら悔しい」を繰り返し、逆に「負けグセも克服できるチャンス」と、捉えてほしいのです。それが、秋以降の駅伝やマラソンにも必ずつながると信じております……。
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