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2025春を走る・13

【2025春を走る・13】先日の東日本実業団陸上競技選手権大会において、視覚障がい男女の1500mと5000mも実施頂きました。ご存知のとおり、出場した選手の数は男女とも5名以下と少数でした。しかし、この人数は、当初からほぼ変わっていません。

また、出場している選手たちの顔ぶれも大きく変わっていないのが現状です。そんな中、貴重な若手男子選手のひとりである大石選手が、1500mと5000mの両種目で自己新記録を達成したことは、とても大きな収穫でした。

さて、語弊のある言い方になりますが、一般の陸上競技においては、素質(実績)のある選手を見出し、その選手を自分のチームにスカウトできるかが、チーム力向上のポイントになっています。特に、駅伝などについては、いかにして素質(実績)のある選手を勧誘できるか否か。つまり、スカウティングの長けているチームが、上位を独占していると言っても過言ではないでしょう。

また、素質(実績)のある選手の多くは、今の記録や成績を達成するためにたどってきた経験から、強くなっていくための練習方法(ノウハウ)をそれぞれが持っています。そして、素質(実績)のある選手たちを同じチームで切磋琢磨させていくと、相乗効果で記録をのばせる確率が飛躍的に高まります。

そうなっていくと、チーム躍進には指導力と言うよりも、切磋琢磨できる環境をいかに提供していけるか否かの方がより重要になってくると思われます。もはや、現場での指導力と言うよりも、スカウティングも含めたマネジメント力が勝敗を左右する時代に突入しているのかもしれません。

一方、視覚障がい長距離・マラソンを含めたパラ陸上競技については、競技人口そのもが極端に少ない。と言うよりも「ほぼいない(知的障がいを除く)」と言った方が正しいでしょうか。したがって、陸上競技を経験したことのない人にも声をかけ、仲間に引き込んでいく活動も不可欠になります(上記した大石選手も数年前まではサッカー選手)。

あらためて、我々は一般の強豪チームから強化のノウハウを学んでいかなくてはいけません。同時に、競技を取り巻く環境などの違いが大き過ぎる現状から目をそらすわけにもいきません(現実逃避はダメ)。要は、身の丈に合わせた強化方法を確実に継続していくことがベースにあり、何事も机上の空論に陥らないようにしていくことも重要なのです。

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