ホーム > タグ > 秋を走る
秋を走る
2024秋を走る・5
- 2024-10-10 (木)
- 未分類

【2024秋を走る・5】先日の5日土曜日から4泊5日の日程で、いつもの千葉県富津市富津公園において強化合宿を実施しました。また、厳しい残暑が続いていましたが、急に寒暖の差が大きくなってきました。
さて、今回の強化合宿は、これまでのトレーニングパターンを少し変更し、きつくなる方向へ調整しました。詳細は割愛しますが、最終日まで参加した選手たちは、問題なく計画どおりに走り切ることができました。
また、我々が32k走を実施した日は、地元(君津市と富津市)の中学校駅伝大会と一緒になりました。実は、強化合宿や練習会などで走っている富津公園内の周回コースは地元中学校の駅伝大会と同じコースになっています。
このコースは1周2.8kで、中学生たちはひとり1周ずつ走り、6名でタスキをつないでいきます。そして、この周回コースでの駅伝大会は、私が中学生時代から変わっていません。したがって、少なくとも40年以上はこのコースで走り続けているのです(数年間、開催場所が変わった時期もあったが……)。
実は、私が走るきっかけになったのも中学3年生時に、このコースで駅伝を走ったからでした。今回、久々に母校の後輩たちがこのコースでタスキをつなぐ姿を拝見し、40数年前を思い出すことができました。
また、今回の同駅伝大会には、いわゆる全日中の3000mに出場した選手もいたので、どんなタイムで走るかを注目していました。そして、4区に登場したその選手はタスキを受け取ると、まさに飛ぶような走りで目の前を駆け抜けていきました。
果たしてそのタイムは……。
惜しくもコースレコードを達成することはできませんでしたが、私の知る限りでは歴代上位に入るような好タイムでした。実は、この大会のコースレコードは私の2学年下だった選手が保持しています(この後、私もその選手も実業団まで走り続けました)。
つまり、40年以上もその記録は破られていないことになります。当時、その選手は全国的にも活躍し、ジュニアオリンピック大会の3000mで優勝もしました。と、言いながらも当時とはトレーニング方法やシューズなどが大きく変わり、単純に比較することが難しくなりましたが……。
もちろん、当時がすごいとか、今が良いとかを指摘しているのではありません。今回、この富津公園でタスキをつないだ中学生たちが、この先も切磋琢磨しながら長く走ってほしいと……。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
2024秋を走る・4
- 2024-10-03 (木)
- 未分類

【2024秋を走る・4】10月に入りましたが、30度を超える日がこれからもありそうです。至極当然のことながら本格的なマラソンシーズンに向けた走り込み期に入っているにもかかわらず、距離走自体がまるで夏マラソンのようです。
と、言いながらも富津合同練習会では予定どおり、40k走を実施しました。当日は、気温が30度に到達することがなかったので、速いグループのランナーたちは、何とか設定タイムどおりに完走することができました。しかし、準備した給水は途中で完売するなど、まさに夏マラソンのようでした。
そんな中、前週と同じように、箱根駅伝予選会に出場する大学を4校見かけました。しかもその4校とも予選会突破有力大学でした。そして、その内の3校は16kを速いペースで走っていましたが、3校とも一糸乱れぬ集団走を最後まで崩すことなく走り切っていました。
さて、スポーツには出場するだけで、高い評価を得ることができる大会が存在します。その最も代表的なのは「オリンピック」でしょう。同じように長距離では、箱根駅伝やニューイヤー駅伝など、ある意味においてはオリンピック以上の注目を集めることもあります。まさに日本独自の伝統とも言えるでしょうか。
特に、箱根駅伝に出場することは、大学もその選手も国内では間違いなく注目されます。その盛り上がりは、年々エスカレートしていくばかりです。そして、今では箱根駅伝予選会もテレビ中継されるまでになっています。
その箱根駅伝のシード権を持っている大学の中には、優勝を目標に掲げている大学や選手がいます。そして、予選会には箱根駅伝に出場することを最大の目標に掲げている大学や選手がいます。
しかし、箱根駅伝で4連覇を達成したとしても、その大学の箱根メンバーとして一度も本線を走ることがなければ、箱根駅伝を走ったこと(参加したこと)にはなりません。一方、予選会をギリギリで通過し、本戦では繰り上げスタートになった選手でも箱根駅伝を走った事実は永久に残ります。
長距離に長く携わっていると、過去に出場した箱根駅伝の順位(母校の成績)よりも、箱根駅伝を走ったか否かを問われることが多いと感じます。特に、その選手が年齢を重ねていけばいくほど、箱根駅伝を走ったことの価値が高まっていくような時代に……。
優勝チームに所属し、最後まで切磋琢磨したが、一度も箱根駅伝を走れなかった選手。一方、何とか予選会を突破し、繰り上げスタートになりながらも箱根駅伝を走った選手。価値観は個々に違いますが、目標を「箱根駅伝の優勝」か「箱根駅伝の出場」かの選択によっては、その後の人生にも大きな影響を与えることは確かなようです。
要は、身の丈にあった「目標の設定(大学の選択)」ができるか否かは、何よりも優先されると言うことでしょうか……。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
2024秋を走る・3
- 2024-09-26 (木)
- 未分類

【2024秋を走る・3】パリパラが終わりましたが、次の大会に向けた強化合宿をいつもの千葉県富津市富津公園にて実施しました。また、12月以降のマラソンに向け、本格的な走り込みをはじめていく時期でもありますが、厳しい残暑がそれを阻んでいます。
もちろん、マラソンだけでなく、駅伝シーズンにも入っていく季節です。そして、強化拠点にしているこの富津公園は、箱根駅伝を目指す大学や五輪を目指す実業団選手たちが走り込みを実施する場所でもあります。
今回、我々が強化合宿を実施している間も、来月に迫った箱根駅伝予選会突破を目指している大学も合宿をしていました。中でも今年の予選会突破有力大学と言われている某大学が、16k走を実施しました(TV撮影も入っていた)。
ところが、当日は厳しい残暑日となり、曇っていたが気温は30度前後。何よりも湿度が80%を超えていました。経験的に言うなら5kを超える距離をレースペース同様に走るには厳しいコンディション。しかし、箱根駅伝予選会当日から逆算すると、ちょうど1ヶ月前。したがって、16k走を実施するタイミングとしては問題ありません。
その設定タイムなどの詳細は割愛しますが、最初の5kを速めのペースで入り、次の5kを少し落とし、10k以降はペースを上げていく設定だったようです。もちろん、その設定タイムも通常なら問題ないと感じました。
果たしてコーチが最後の指示を出し、20名前後の選手たちがスタート。ところが、当初の設定タイムで集団を維持できたのは3k付近まで。その後は集団が完全に崩壊……。そして、16k走を設定タイムどおりに完走した選手はたったの3名。さらに、16kのゴールまで何とかたどり着いた選手が数名……(途中で倒れる選手も)。
こんな状況になるとは私も思いませんでしたが、それほど過酷なコンディションだったのです。と、言いながら最初から実戦よりも遅い設定タイムでスタートさせることは、この練習を実施するタイミングなどを考慮すると、難しい判断だったと思われます。
そして何よりも、実際に走った選手たちのメンタルダメージが懸念されます。同時に、指示を出したコーチとの信頼関係も……。たまたま同じ場所で練習をしていた大学チームでしたが、とても考えさせられる厳しい内容でした。まさに過去に前例のない厳しい残暑をどのように克服しながら12月以降のマラソンに備えていくのか(ロスパラに向けても)。
明日は我が身なのです……。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
2024秋を走る・2
- 2024-09-21 (土)
- 未分類

【2024秋を走る・2】9月も後半に入りましたが、厳しい記録的猛暑が続いています。また、11月以降のマラソンに備え、本格的な走り込みを開始する季節ですが、ジョギングすることも厳しい状況でしょうか。そんな過酷なコンディションが続く中、日本ブラインドマラソン協会主催の伴走者養成研修会を実施しました。
今回の研修会は千葉県富津市富津公園で行いました。もちろん、同地で研修会を開催するのは初めてですが、強化合宿においては拠点にしている場所でもあります。また、今回の研修会には、アテネ五輪女子マラソン金メダリストで、当協会理事でもある野口みずき氏も駆けつけてくれました。
研修会の内容は、伴走に関する講義や実技指導など多岐にわたり、1泊2日の日程で実施されました。講義では伴走に関するルールはもちろん、視覚障がいに関することなど、かなり深掘りした内容もありました。
私は当協会においては、パラリンピックを目指す強化指定選手をサポートする担当なので、国際ルールは常に意識しています。ところが、国内ルールと国際ルールは似ていますが同じではありません。(詳細は割愛しますが、ダブルスタンダードになっている)。
したがって、いわゆる伴走ロープ(絆)と呼ばれているものも、国内ではロープを輪にしたものが一般的ですが、国際基準ではテザーと呼ばれている手錠型のものが指定されています。しかし、一般的にはほとんど認知されていないことを再確認することができました(国内ルールは伴走ロープでも可)。
続く実技講習においては、伴走の基本的なことからになりました。もちろん、伴走歴の長い方も多く、伴走ロープを持って走ることに対する抵抗感を持っている参加者はほとんどいませんでした。ところが、視覚障がいランナーのフォームや歩調に合わせて走ることが、できていない方が多いことにも少し驚きました。
さて、どんなスポーツもトップを極める「強化」と、底辺を広げていく「普及」の両輪が回らないと、発展していくことはできません。今回のような講習会は普及の意味ではとても重要です。また、各地で普及している伴走クラブなどは、さらに重要で大切な活動になります。
ところが、公式の国際ルールや伴走技術など、一般ランナーの方々は意外と知らない(普及側に情報が伝わっていない)。一方、一般の視覚障がいランナーが「もっと速くなりたい」と、強く思っていても何をどのようにしたら良いかの情報や方法を知ることや、対応できる人材を確保することが意外と難しい(強化側に思いが伝わっていない)。
日本のブラインドマラソンは歴史もあり、強化と普及もそれぞれ発展していますが、両輪をつなぐ軸がとても細いことを、再認識しました。そして、今回のような伴走者養成研修会は強化と普及をつなぐ機会として「もっと力を注いでいかなくては」と、強く感じた次第です。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
2024秋を走る・1
- 2024-09-11 (水)
- 未分類

【2024秋を走る・1】パリパラは無事に閉幕し、昨日帰国しました。まずは、同大会に関係された様々な方に厚く御礼申し上げます。また、我々のマラソンは大会最終日でしたが、出場した男女4選手全員が無事にゴールすることができました。
男子は、堀越信司選手が7位入賞。女子は、道下美里選手が銅メダル。結果の詳細については割愛しますが、選手たちは力を出し切ってくれました。あらためて、選手たちへのご支援ご協力を惜しみなく注いで頂いた関係者の皆様に重ねて御礼申し上げます。
さて、銅メダルを獲得した道下選手のガイドライナーに対するメダル授与はありません。ルール上、スタートからゴールまで完全に単独伴走をした場合のみ、そのガイドランナーにもメダルが授与されます。
特に、女子選手の場合、男子選手よりも相対的に走力が低くなるので、単独伴走を選択する選手(国)が多い。しかし、各国のガイドランナーを拝見していると「単独伴走で本当に大丈夫かな?」と、思われるガイドランナーが見受けられるのも確かです。
しかし、ガイドランナーは、どんな過酷な状況下に陥っても選手をゴールまで確実に安全に導く役割があります。至極当然のことながら他国選手との駆け引きやペース配分、給水などなど、その役割は多岐にわたります。もちろん、ガイドランナーにかかるプレッシャーや重圧は想像に難くありません(だからこそ選手以上の圧倒的な走力が必須)。
それらを鑑みて、日本チームとしては選手のパフォーマンスを最大限に引き出すため、必ず2人体制を選択しています。つまり、ガイドランナーへのメダル授与は最初から放棄することになるので、その点はガイドランナーも納得した上でのことになります(個人的には2人伴走選択にもメダル授与することを強く望んでいます)。
今回、道下選手のガイドランナーの1人(前半予定)が、体調不良のため本来の調子に届いていませんでした。最終エントリー変更の締切日まで回復を待ちましたが、そのガイドランナーを外し、好調なガイドランナーと入れ替えました。まさに苦渋の選択でした。
果たしてパリパラマラソン当日、道下選手はスタートから4位を独走する苦しい流れに……。しかし、エントリー変更した前半のガイドランナーが、道下選手を好アシスト(4位の単独走になったが、道下選手を設定タイムどおりにキッチリと伴走)。実は、道下選手の後ろを走っていた中国選手は実力者でしたが、この選手の追撃を見事にかわしていたのです。
案の定、後半のガイドランナーにチェンジしたあと、中国チームは焦りからか一気にペースを上げ、道下選手を猛追してきました。しかし、30k以降は選手の方が力尽き、最後はフラフラの状態でゴール(5位でゴール後に失格)。さらに、3位でゴールしたスペイン選手は、そのガイドランナーが後半苦しくなり、最後はガイドランナー自ら潰れて選手が失格に……。その結果、道下選手は銅メダルを獲得。もちろん、道下選手のたゆまぬ努力が引き寄せた「銅メダル」でした。
一方、結果的にはレースの流れを読み間違えた中国のガイドランナー。そもそもの走力が不足していたスペインのガイドランナー。そして、ガイドランナーの人選や走力強化にも力を入れ、盤石の状態で挑んだ日本。ガイドランナーの実力と経験の差が、今大会の銅メダル争いを決着したとも言えるでしょう。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
2024夏を走る・13
- 2024-08-24 (土)
- 未分類

【2024夏を走る・13】パリパラマラソンに向け、最終調整に入っていきます。今月は、北海道北見合宿で最後の40k走を実施。その後は、長野県菅平高原で最後の起伏走を無事に終え、今日から千葉県富津市において最後の調整合宿に入ります。
これは、2021年東京パラマラソン前の調整と同じ流れになります。そして、9月2日まではこの富津市で調整し、9月3日にパリへ移動。パリ入り後の9月8日がパリパラマラソンとなります。
そのパリパラマラソンコースですが、オリンピックコースとは違い、厳しい坂道はありません。しかし、小刻みなアップダウンと鋭角に曲がるコーナー。さらに、コース上に点在する石畳など、ハードなコースであることは確かです。もちろん、それらを想定しながら走り込んできましたが、いよいよ最終調整です。
調整の基本は「休養」です。
しかし、目標の大会が近づいてくると、プレッシャーなどが増えてくるので、多くの選手は精神的に不安定な状況に陥り易くなっていきます。すると、練習量を落としていかなくてはいけない時期にもかかわらず、逆にたくさん走る選手がでてきます。
このケースは、選手自身もそのことに気が付いていないことが多く、無意識にガンガン走っていることがあります。そのため、レース後に振り返りをしたとき、なぜうまく走れなかったかの原因をつかめないときがあります。
しかし、しばらくたって、「あいつは、2日前の朝練習でものすごいスピードで走っていた」「あいつは、前日にジョグしてくると言ってから2時間後に帰ってきた」など、チームメートから「トンデモ話」がでてきます。
同様に、飲んだこともないサプリメントを購入したり、一度も受けたことのない治療院に出向いていったりと、不安な気持ちがそのまま行動にあらわれたりもします。もちろん、コーチや監督などが細かい指示を出し、それらを注意喚起しますが、全てを監視して完全に防止することはできません……。
また、選手は1日に2回から3回の練習を日課にしています。したがって「走らないこと」「走れないこと」への罪悪感が強いのが、選手でもあります。しかし、本命レースの数日前は完全休養日なども入るので、逆にひまを持て余すことにもなります。
この矛盾するような現実と心理状態を自身でうまくコントロールできる選手が、本番当日に調子を合わせられます。パリパラマラソンまであと2週間ですが、「迷ったら休養」で調整していきます。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
2023秋を走る・9
- 2023-11-01 (水)
- 未分類

【2023秋を走る・9】10月29日は、大阪長居競技場において「第26回全国視覚障がい者駅伝大会」が、開催されました。まずは、大会開催にあたりご支援頂いた関係者の皆様、大阪陸協の皆様方に、あらためて厚く御礼申し上げます。
さて、同駅伝大会は長居競技場を発着点とし、長居公園を周回するコースで、1区と4区が2周する「6.8k」、2区と3区は1周で「3.4k」の4区間20.4kで競います。もちろん、視覚障がい者チームだけでなく、一般ランナーのチームも出場できます。
そして、今大会も強化指定選手たちは「ゲスト強化チーム(オープン参加)」として参加しましたが、単に4区間を4人でタスキをつなぐのでは強化になりません。したがって、最低2区間、あるいは3区間を1人で走るような区間配置で出走しました。
具体的には4チーム参加し、1区を走ったあと、3区と4区を連続で走る選手。逆に1区と2区を連続で走ったあと、4区を走る選手など、チームをまたいで少なくとも2区間は走るような配置です。
その出走した強化指定選手たちですが、10月8日(日)は富津強化合宿で40k走。10月15日(日)は、東京レガシーハーフマラソン大会。10月22日(日)は、再び富津強化合宿で40k走。そして、29日(日)は同駅伝大会と、4週連続で高強度の練習を実施してきました。
あらためて、私が作成するトレーニング計画の起点は、「日曜日がレースである(原則として)」。したがって、1週間をワンサイクルとし、毎週日曜日に調子の波がピークにくるような流れを理想としています(詳細は割愛)。
つまり、日曜日が目標のレースか距離走(ポイント練習)になるようにしているので、どちらになっても良い状態で走れるはずです……。ところが、実際は理屈どおりになりません。その理由は様々ですが、ひとつは1週間サイクルを小さな波とした場合、1ヵ月が中程度の波。そして、1年間は大きな波となり、大・中・小ある調子の波が複雑に絡むからです。
10月のトレーニング実績を振り返っても、ある強化指定選手は、8日と15日が好調で、15日と29日は不調。また、ある強化指定選手はその逆だったり……。つまり、必ずしも毎週末ごとに調子のピークは訪れません。もちろん、そんなことは至極当然のことですが……。
だからこそ、「目先の結果に一喜一憂するな」とも言います。しかし、多くの選手は良い成績だと「我を忘れ」、悪い成績になると「激しく落ち込む」。その結果、どちらに転んでも次につながりにくい……。
シューズなどが劇的に進化しても、選手個々の心は今も昔もそう変わらないのしょうか……。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
2023秋を走る・8
- 2023-10-26 (木)
- 未分類

【2023秋を走る・8】10月21日土曜日から強化合宿をいつもの千葉県富津市富津公園で実施しました。気候もようやく秋らしくなり、マラソントレーニングに最適なコンディションとなってきました。
さて、先日の15日はMGCが開催されましたが、同時開催で東京レガシーハーフマラソン大会も実施されました。同大会には日本ブラインドマラソン協会の強化指定選手たちも出場しましたが、MGC同様に雨と気温低下のため、記録は低調でした。
そんな中、8月の北海道マラソンで自己新記録をマークした若手男子選手が、今回のハーフマラソンにおいても自己記録を更新。同選手は、北海道マラソン後もたんたんと走り込みを継続しており、トラック種目においても自己新記録を達成していました。
また、昨年の同大会で辛い経験をした東京パラマラソン金メダリストの道下選手も、今回は堂々の世界新記録でリベンジしていました。彼女は目標の大会に調子を合わせる能力が高いだけでなく、当日のコンディションをその日のレースプランに落とし込み、目標の設定ペースを当日の適正ペースに変える能力が誰よりも高いと感じます。
そして、今回の強化合宿でしたが、上記した両選手は疲労が残る中でもしっかりと合宿計画を消化していました。逆に、東京レガシーハーフマラソン大会で力を発揮できなかった選手たちも、今合宿はそのレースとは別人のような良い動きをしていました。
至極当然のことですが、どんな選手にも好不調の波は必ずあります。そして、好調の波を目標の大会にぶつけるため、日々のトレーニングを継続しています。もちろん、そんなことは誰でも理解していますが、これが本当に難しく、多くの選手が好調でない方の波とぶつかります。
また、その大会にうまく合わせた選手でも、その好調の波を連続して次の大会にも合わせることができるか否かになると、さらに少数となります。その主な理由のひとつとしては、長距離やマラソンは自分自身のコンディションの良し悪しより、当日の天候に最も左右される特性があるからでしょうか。
あらためて、ようやく涼しいコンディションになってきました。そんな中、今年の記録的な猛暑と残暑を乗り越えてきた経験を、ここからどのように活かしていけるか否かが、本格的なマラソンシーズンでの飛躍へつながるポイントのひとつになっていくことでしょう……。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
2023秋を走る・7
- 2023-10-18 (水)
- 未分類

【2023秋を走る・7】パリ五輪マラソン日本代表選手を決める「MGC」が、10月15日に開催されました。また、同大会のコースは国立競技場を発着点とし、2021年9月5日に東京パラマラソンを実施したコースをアレンジしたものです。
そして、MGC当日はまさかの雨。特に今年は記録的な猛暑が続き、10月に入った今も25度を超える日が続いていたので、多くの選手や関係者は暑さ対策のことを考えていたと思います。かくいう私も暑さのことばかりイメージしていました……。
しかも、スタート後はさらに雨が激しくなり、気温も下がっていく予報で、そのとおりの厳しいコンディションになりました。まずは、そんな中でも最後まで粘り強いレースを見せてくれた全ての選手に「ありがとう」と「お疲れ様」をおくります。
さて、冒頭でも触れた、2021年9月5日に実施された東京パラマラソン当日の天候も実は雨でした。もちろん、残暑も厳しく連日30度を超える中、当日まで暑さ対策を万全に整えていました。具体的には、氷で冷やしたスペシャルドリンクを保管するためのクーラーボックスや保冷剤入りの帽子。さらに、それらを手渡しするための給水スタッフ配置など……。
ところが、東京パラマラソン当日の天候は雨。そして、気温は20度。誰もが想定していなかったコンディションとなったのです。まさに「まさか」のできごとでした。そして、今回のMGCも多くの選手や関係者は「まさか」の雨と、思ったことでしょう。
よく結婚式に出席すると、祝辞の中で「人生には3つの坂がある」話をする人がいます。1つは「上り坂」。2つ目は「下り坂」。そして、3つ目が「まさか」です。今回のMGCは、この3つの坂が見事にそろったマラソンでした。実はマラソンは、この「まさか」が起こりやすい競技とも言えます(私の経験上)。
したがって、この「まさか」をどこまでイメージしながら日々のトレーニングを積んできたか否かも、勝敗に大きく影響するのは確かです。また、「まさか」に遭遇したとき、どんな気持ちでいるかも大切です。いわゆる「落ち着いて冷静に」とかでしょうか。
ところが、その「まさか」に遭遇すると、多くの選手は冷静さを失ってしまうものです。しかし、逆に開き直れる選手が強さを発揮するのも確かです。つまり、追い込まれたときの「度胸とハッタリ」。そして、それを実行できるか否か……。
今回、パリ五輪マラソン日本代表のキップを手にした選手(と川内選手)は、そんな精神力の強さも他を圧倒していたのでしょう(見た目のタイム差以上に)。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
2023秋を走る・6
- 2023-10-12 (木)
- 未分類

【2023秋を走る・6】ここにきて一気に涼しくなってきましたが、いよいよ本格的な秋の「駅伝・マラソンシーズン」の到来です。そして、そのシーズン到来を告げる「出雲全日本大学駅伝」が、9日に開催されました。
また、同大会を皮切りにほぼ週末ごとに、全国各地でメジャーな駅伝大会やマラソン大会が開催され、同時にテレビ中継もされます。ファンの一人としては待ちに待ったシーズンの到来になります。もちろん、テレビ中継されるような大会に出場される選手の皆様は、たいへんなプレッシャーを感じながら力走していることと推察します。
そして、全国中継されるような大会で優勝や区間賞などの快走をすると、その名は一気に広まり、多くの人たちから称賛もされます。その一方、当日の調子や体調が悪く、思うような力を出せなかった選手たちがいるのも確かで、その姿を映像などで拝見するのはやはり辛く悲しい気持ちになります……。
とは言うものの、駅伝やマラソンは見た瞬間の順位や記録が全てなので、道中はどうであれ、最後は一番でゴールすれば勝ちのスポーツです(多くのスポーツもそうですが)。また、球技のような複雑なルールも無く、シンプルに速さや順位だけを競い合う点が最大の魅力でもあります。
したがって、誰でもいつでもチャレンジできるスポーツとも言えます。ところが、駅伝もマラソンも一人で何キロも走るので、スタートからゴールまで何も考えず、100m競争のように全力(無心)で走り通すことは体力面から見てもかなり難しい。つまり、どのレベルにおいてもある程度「ゆとりあるペース(無心ではない)」で走り続けることが、レース攻略の重要なポイントになるからです。
そして、そのゆとりのひとつは「今日のペースは速い」「前にいる選手には勝てない」。あるいは「給水を取り損なってしまった!やばい!」など、レース中にあれこれ考える点でしょうか。ところが、そのレース中に考えるゆとりが、逆のマイナス面に左右するケースは意外に多く、その時どんな思いで走っているかは、勝負や記録に大きく影響します。
今週の土曜日は、第100回記念大会への出場権をかけた「箱根駅伝予選会」。翌日の日曜日は、パリ五輪マラソン日本代表をかけた「MGC」が開催されます。もちろん、出場する選手たちは、誰よりもハードなトレーニングを重ねてきたに違いありません。
しかし、その勝敗を左右するのは意外にも「レース中に何を考えながら走るのか?」。最終的には、これが結果にも大きな影響を与えるかもしれません……。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
Home > Tags > 秋を走る
- Search
- Feeds
