ホーム > タグ > 秋を走る
秋を走る
2025秋を走る・2
- 2025-09-11 (木)
- 未分類

【2025秋を走る・2】日本ブラインドマラソン協会が主催する伴走養成研修会が滋賀県野洲市において開催され、私も講師として参加してきました。今回も多くの熱心な受講者にご参加いただき、充実した研修会を実施することができました。
そして何よりも、実技の会場となった希望が丘文化公園内には陸上競技もあり、視覚障がいランナーたちも安全に走れる環境が整っていました。また、この公園は、滋賀県内を主な活動拠点とし、ブラインドマラソンの普及と発展に大きな貢献をしてきた「びわこタイマーズ」も練習拠点にしています。
そんな素晴らしい環境下で、今回の伴走者養成研修会を無事に実施することができました。まずは厳しい残暑が続く中でしたが、ご参加いただいた皆様、たいへんお疲れさまでした。あらためて、御礼申し上げます。
同様に、研修会の講師として、アテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずきさんをはじめ、多くの方のお力添えもありました。重ねて御礼申し上げます。
さて、研修会の実技講習をしているときにいつも感じる点があります。特に、研修会に参加している視覚障がいランナーとその伴走者は、とても楽しそうに走るのですが、そのときに手足がしっかりと合っていない(シンクロしてない)コンビが実に多いことです。
もちろん、どの伴走者も視覚障がいランナーも伴走ロープ(絆)を持って走る際、最も大切なポイントは「手足を合わせる(シンクロさせる)」ことを、十分に理解しているはずなのですが……。
あらためて、人間の習性として「他人のリズムに合わせることが苦手」と、この研修会を通じていつも思ってしまいます。一方、一緒に二人で並走している以外の時間も実に仲が良く、とても楽しそうな時間を共有しているコンビが多いのも確かです。
これまで私が関係してきた視覚障がいランナーは、主にパラリンピックなどでメダル獲得を目標に走ることが何よりも優先されてきました。もちろん、伴走者も……。したがって、視覚障がいマラソンを速く走るための優先順位としては「伴走の技術(+走力)」が第一になります。つまり、まずはお互いがしっかりとシンクロして走っているか否かです。
ところが、今回のような研修会に参加される方の多くは、「楽しく生き生きと走る」ことが第一で、伴走の技術はほとんど気にしない(気の合う人と走りたい)。とても極端な見方になっていますが、要はどちらが良いか悪いかではなく、どんなスポーツも「強化と普及」は車の両輪として必ずセットで考えます。したがって、両方とも大切なことは確かなのですが……。
今回の伴走養成研修会も、私自身がいろいろと考える良い機会になったのも確かでした……。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
2025秋を走る・1
- 2025-09-03 (水)
- 未分類

【2025秋を走る・1】猛暑の中での開催も懸念されていた今年の「北海道マラソン」でしたが、当日の気温は30度を超えることなく、無事に終了しました。また、今年も視覚障がいの部を実施いただき、パラリンピックを目指す強化指定選手はもちろん、一般の視覚障がいランナーたちも多数出場することができました。
まずは、大会関係者のご理解とご尽力に対し、あらためて御礼申し上げます。
さて、今大会は「MGCシリーズ2025-26(男子G2/女子G2)」に指定された大会でした。したがって、「2時間12分00秒以内で日本人男子3位以内、2時間32分00秒以内で日本人女子3位以内」の選手には、ロサンゼルス五輪マラソンの最終選考会となる「MGC」の出場権が与えられます。
果たして結果は……。
男子は上位3選手が2時間12分を突破。女子は上位2選手が2時間32分を突破し、男女5名の選手が、MGCの出場権を獲得しました。そのレースは男女ともMGC出場設定タイムを突破できるか否か、ギリギリのタイムを維持しながらゴールまで競い合う展開となりました。
特に、男子の3位に入賞した選手は2時間11分59秒でゴールし、女子の2位に入賞した選手は2時間31分57秒でゴール。ともにあと数秒遅ければ、MGCを逃していた本当にギリギリのタイムでした。
また、同大会のコースは、ゴールに向かう最後の直線道路が数百メートル続きます。したがって、最後のゴールはトラックを走るコースよりもスパートのタイミングなどがつかみにくく、最後の数秒を押し込むのは難しい……(安田の主観)。
そんな中、最後のスパートで、その数秒を押し込んだ粘り強さは称賛に値します。そして、これも私の主観になりますが、42.195kを走ってきて「2時間59分59秒」でゴールするとか、自己記録を「1秒更新」するなど、最後の粘り(押し込む力)で、目の前の壁を突破できる選手は、本当に勝負強いと感じます。
今大会もゴール地点で選手たちの帰りを待っていましたが、その「数秒を押し込む力」は、久々に「手に汗握る」ゴールシーンでした。一方、視覚障がい選手たちもよく健闘しましたが、MGCを獲得した選手たちのような粘り強さは少し欠けていました……。
しかし、ロサンゼルスパラリンピックを目指す上で、最も重要な課題を確認することができた大会であった点は、逆に収穫でもありました。
※おかげさまで、今回の投稿でこのブログも900号となりました(1回/週の投稿)。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
2025夏を走る・13
- 2025-08-28 (木)
- 未分類

【2025夏を走る・13】8月も終わりに近づくと、「今年も暑かった夏が終わりますね……」。かつてはこのような会話を見聞する時代でしたが……。ところが、昨日のニュースでは、「8月27日、東京都心の猛暑日は10日連続、年間の猛暑日は23日となり、いずれも観測史上1位の記録を更新した。」とのことです。それもお盆を過ぎてからです……。
そんな記録的猛暑日が続く中、今月最後の富津合同マラソン練習会を24日に開催しました。暑さ対策のひとつとして、スタート時間を「8時30分」に早めて実施していますが、その時間はすでに30度を超えていました……。
また、今月末の31日に開催される北海道マラソンに出場するメンバーも多数いるので、今回の練習会を最後の調整として走っている方もいました。とはいうものの、この暑さの中でのペース走が本当に良い調整になっているのか否かは定かではありません。
さて、練習会を主宰する立場としては、かなり無責任な話をしていますが、いわゆる「異常気象」の影響をもろに受ける屋外競技は本当に過酷な状況に陥ってます。特に、長距離・マラソン競技については、「その過酷さを極めている」と言っても過言ではないでしょう。
そこで、あらためて「異常気象」とはどんな現象なのかを確認してみました。
『異常気象とは、普段の天候とはかけ離れた極端な気象のことです。気象庁とIPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、異常気象を異なる方法で定義しています。気象庁は気象要素が過去30年以上にわたって観測されていないほど極端である様子を、IPCCは気象要素を確率分布に当てはめたときに上位または下位10%に相当する極端な様子を異常気象と呼んでいます。』
一方、その異常気象の対策として、専門家の見解も確認してみました。
『現在の天気予報・気候予測の技術をもってすれば、異常気象をある程度予測することができます。気象庁は1カ月予報や3カ月予報、寒候期予報や暖候期予報を発表しており、農業やビジネスの見通しを立てる際の参考にできます。異常気象だといってただ恐れるのではなく、日々の情報を効果的に活用して対策を講じることが重要です。』
さらに、現時点で発表されている3カ月予報(9月から11月)を確認してみました。
『3カ月を通して平均気温は全国的に「高い」と予想されています。月別に見ると特に9月と10月は全国的に「高い」と予想されています。11月は北日本で「高い」と予想され、東日本は「平年並みか高い」、西日本と沖縄・奄美では「ほぼ平年並み」と予想されています。』
したがって、マラソンシーズンに入っていく秋以降の季節も「暑くて厳しいコンディションが続く可能性が高い」ということでしょうか。つまり、これらのことを考慮しながら対策案を検討してくと、多くのランナーが積み重ねてきた「期分け」によるマラソントレーニング方法も、根底から見直す必要があるのかもしれません(季節感が大きく変わり、過去と同じ計画を実施することが難しい)。
そして、今後のマラソントレーニングは、前例のない季節感や過去の経験にとらわれない考え方や、大胆な実行力も問われる時代に入っていくのかもしれません。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
2025夏を走る・12
- 2025-08-21 (木)
- 未分類

【2025年夏を走る・12】長野県の菅平高原においてクラブチームの夏季合宿を実施してきました。また、この合宿はかれこれ20年以上続いており、毎年恒例となっております。もちろん、当初から参加頂いているメンバーも健在で、今年もそれぞれが積極的に走り込んでいました。
さて、菅平高原と言えば「ラグビー合宿」です。ちょうど、我々が合宿を実施しているエリアには、大小100面以上のラグビーグラウンドがあります。まさに「ラグビーの夏の聖地」と呼ばれるゆえんです。
かくいう私自身は、ラグビーに関する知識などは持ち合わせていませんが、ラグビー合宿の歴史は古く、菅平高原は冬のスキーに代わる夏の誘客のため、1931年に法政大学ラグビー部の合宿を誘致したのが始まりと言われています。また、それに早稲田大学などが続き、1967年に日本代表が初めて合宿を行うと、一気にチーム数が増えていったそうです。
もちろん、今回の合宿中も菅平高原内にはラグビー選手たちがあふれてすごいことに……。そして、これも菅平高原の目玉とも言えるのが、菅平高原唯一のコンビニであるセブンイレブン菅平高原店でしょうか。また、このセブンイレブンは24時間営業ではなく、開店が早朝7時00分で閉店が午後11時00分と、本来の「セブンイレブン・スタイル」をキープしているのも特徴です。
そして、早朝7時の開店から午後11時の閉店までの間、ラグビー関係者やその他大勢のお客さんで、途切れ目無くごった返します。うわさでは「夏の時期は日本一儲かっている」と聞いたことがありますが、それが「うわさだ」としても十分に納得することができるにぎわいです。
そんな屈強な男たちが集まる夏の菅平高原で、我々の合宿も無事に終えることができました。また、個人的には今年に入って5回目の菅平合宿となりましたが、今年の菅平合宿は全て終了です。
まだまだ厳しい暑さは続きますが、菅平合宿の走り込みで蓄えたスタミナを秋以降のマラソンで発揮できるよう、選手たちと調整していきます。もちろん、場所を厳しい暑さの続く千葉県富津公園に戻して……。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
2024秋を走る・11
- 2024-11-21 (木)
- 未分類

【2024秋を走る・11】先日の16日土曜日から4泊5日で、強化合宿を実施しました。場所はいつもの千葉県富津市富津公園で、今回の強化合宿は2週間後に迫った防府読売マラソンに向け、調子を引き上げることが主な目的でした(量を落として質を上げる)。
そんな中、合宿中は気温が一気に下がり、冬のような寒さになりました。こうなると、調子を引き上げること以上に体調管理が重視されます。具体的には風邪をひかないことです。すでに何度も話していますが、脚の違和感は何とかごまかせますが、風邪をひいたら走れません(発熱や咳など)。
かくいう私も現役時代、風邪で失敗した経験は何度かあります。特に、駅伝においては、区間最下位の大ブレーキをした経験もあります。また、好調なときほど、風邪をひきやすくなると昔から言いますが、全くそのとおりだと思います(詳細は割愛)。今週末の日曜日も各地でマラソン大会が目白押しなので、出場される皆様は最後まで風邪に注意して下さい。
さて、今回の合宿に参加した選手たちは予定どおりの内容を消化することができました。あとは上記したとおり、風邪に注意しながら体調を引き上げていくだけです。ところが、長く選手強化に携わっていると、大会まで積み上げてきたトレーニングと、大会で走った記録や成績が大きく乖離してしまう選手がいます。
つまり、好調だと思っていた選手が力を発揮できなかったり、逆に不調だった選手が、ある意味神がかった好走をしたりと……。
もちろん、単なるメンタル面の問題なのかを簡単に判断することは難しいですが、スタートするとまるで別人のような走りをしてしまう選手を見受けるのは確かです。しかし、良し悪しにしろ、走った結果を正確に受け止め、正しい振り返りができれば問題ありません。要は、悪かった場合は修正し、良かった場合は次回も再現することができるか否かです。
今回の合宿中、同じ富津公園内で福岡国際マラソン2024の招待選手を数名見かけました。同大会は我々が出場する防府読売マラソンと同じ日に開催されるので、内容は別にしても量を落として質を上げたトレーニングをしていました。
しかし、彼らの実力を持ってしても、狙った大会で常に同じような安定したパフォーマンスを維持することは難しい。そう考えると、安定したパフォーマンスに最も必要な要素は何なのか……。
例年同様、今シーズンも楽しみであり、その難解の攻略方法を探していくシーズンがはじまります。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
2024秋を走る・10
- 2024-11-15 (金)
- 未分類

【2024秋を走る・10】11月10日、徳島県徳島市において伴走教室が開催されました。その伴走教室に講師として私も参加してきました。その会場は地元の小学校体育館でしたが、当日は天候にも恵まれ、65名の参加予定者全員が無事に足を運んでくれました。
伴走教室の内容は、はじめに「視覚障がい」や「介助方法」などを説明する講義と、その内容を実際に体験する実技の2本立てになっています。原則として、これはどこで開催しても同じ流れになりますが、徳島の皆様はとても熱心に受講してくれました。
最初の講義が終わり、いよいよ実技です。その実技の最初は2人組になって、交代でアイマスクを着用して歩く体験からはじめます。日ごろ、目隠しをして歩いたり、目をつぶって何かに触ることはほぼ無いので、どの参加者も戸惑います。しかし、この経験が最も視覚障がい者のことを理解できる体験であることは確かです。
さて、一般的な話になりますが、人は1分間に15回から20回程度まばたきをしているそうです。仮に1日16時間ほど起きていると仮定した場合、約15,000回もまばたきをしていることになります。また、まばたきは1回に0.1秒から0.15秒かかると言われているので、かけ算をすると、起きている間も24分から48分程度は目を閉じていることになります。
実は、起きていても見ていない時間がそんなにあるとは何とも不思議ですが……。逆に言えば、人は見えていることが普通であり、情報のほとんどは目から得ているとも言えるでしょうか。だからこそ、あえて見えない体験をすることで、目以外からの情報をどのように得るのかを考えたり、視覚障がい者に対し、言葉で見えている情報を、どのように伝えるかを考える時間にもなります。
つまり、「視覚情報の言語化」です。
伴走(介助)は、伴走者が目から得た情報を横にいる視覚障がい者にどのような言葉で伝えるかが、最大のポイントになります。特に、一緒に並走していると、目の前の景色は一瞬で変わっていきます。そんな中、視覚障がい者の安全を確保するためには、伴走者がその都度的確に情報をつかみ、短い言葉で正確に素早く伝えなくてはいけません。
まさに「視覚情報の言語化」です。今の時代はSNSによる情報のやり取りが多くなり、自分が見たことや体験したことを、自分の言葉で直接相手に伝える機会が少なくなってきたように感じます。つまり、言葉によるやり取りが激減し、SNSの影響から逆に情報過多の状態に陥り易くなっています。
その結果、詐欺やフェイクにほんろうされる時代になってきたとも言えるのでしょうか。だからこそ、「視覚情報の言語化」が必須の伴走教室は、もっと注目される活動になっていくのかもしれません……。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
2024秋を走る・9
- 2024-11-08 (金)
- 未分類

【2024秋を走る・9】ようやく秋らしい季節になってきたでしょうか……。千葉県富津市富津公園で実施している富津合同マラソン練習会においても、最後まで集団が崩れなくなってきました。いわゆる距離走と言われる長い距離を走る練習は、マラソンで記録を狙うためには欠かすことのできないポイント練習です。
そして、同練習会においては、その距離走をいくつかのグループに分け、集団で走ります。至極当然のことながら、ひとりで30k以上の距離走をたんたんと走れる人は、この練習会に参加する必要はありません。なぜなら、自分のスケジュールに合わせ、自分の好きな時間とコースで走ることが最も効率的だからです。
しかし、距離走と言われるマラソン練習は、単純に長い距離を走るのではなく、目的を持った一定のペースで最初から最後まで走ることも必要です。つまり、距離走にはマラソンの目標タイムから導いた適切な設定ペース(ゾーン)が存在し、この適切な設定ペースを保って最後まで走れたか否かが距離走の肝になるのです。
そして、この適切な設定ペースを保った距離走を定期的に繰り返すことが、マラソンを攻略する重要ポイントのひとつになります。もちろん、他にもスピード練習など、マラソンを攻略していく上で不可欠な練習はたくさんあります。また、どのトレーニング方法が絶対に正しいと言うこともありません。
しかし、マラソンは「42.195k」と、この長い距離をどれだけ速く走れるかを競う競技です。したがって、まずはその長い距離を最後まで完走できなければ、勝負することもできません。つまり、はじめに完走できるスタミナがないと、持ち味のスピードも活かすことはできません。だからこそ、距離走はマラソンを攻略していく上で重要な練習に位置付けされるのです。
そして、その距離走を常にひとりで継続できる人は本当に強い選手です。ところが、距離走を毎週繰り返し、継続していくことは、実は簡単ではありません。なぜなら、練習当日のコンディションなどは常に変わり、夏は30度を超える猛暑になり、冬は寒風が吹き荒れる冷雨だったりと、年間を通じて日々変化するからです。
また、どんなコンディション下でも常に同じような調子でたんたんと距離走を重ねていける強い精神力があれば問題ありませんが、人はそれほど強くありません(私の経験上)。また、長い距離を走るには、途中の給水や距離走コースの確保など、スタート前の準備やそれに伴う手間暇なども必須になります。
だからこそ、練習会などに参加し、マラソンを目標にしている仲間の力を借りながら、一緒に距離走を重ねていくことは、実は最も効率的であるのと同時に効果的だと考えるのです。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
2024秋を走る・8
- 2024-11-01 (金)
- 未分類

【2024秋を走る・8】今日から11月です。厳しかった残暑(?)も解消され、朝晩は冷え込むようになってきました。そして、いよいよ本格的なマラソンや駅伝など、ロードレースシーズンの開幕です。
早速、11月3日は学生3大駅伝の第2戦、全日本大学駅伝が開催されます。また、同日には東日本実業団駅伝も開催され、駅伝ファンにとっても駅伝シーズンの到来となります。もちろん、どちらもテレビ中継があるので、その日はテレビの前から動くことができません。
さて、駅伝やマラソン中継は「走っている姿を撮っているだけ」の最もシンプルな映像ですが、多くの人がその映像にクギ付けとなり、感動もします。また、先頭を走っているのが「1番」であり、ルールを知らなくても一目でわかる最もシンプルなスポーツである点も確かです。
かくいう私も駅伝ファンのひとりとして、駅伝中継を欠かすことはできません。私もかつては駅伝を走る側でしたが、今はすっかり応援する側となりました。また、応援する側に座ってしまうと、もはや走る側に戻りたいとは……。それほど、駅伝中継は魅力的であり、同じような気持ちになっている方も多いのでしょうか。
と、応援する側はいつの時代も好き勝手なことを言っていますが、走る側は本当にたいへんです。学生駅伝を目標にしている学生選手は4年間(原則)の限られた期間しかチャレンジすることができず、特に4年生は最後のチャンスになります。
一方、実業団駅伝を目標にしている実業団選手は、生活や人生をかけて勝負をしているので、単純に「その駅伝に勝った負けた」だけでは済まされません。いずれにしろ、何かを背負って勝負している姿(走り)は、多くの方に勇気と感動を与えているのは間違いありません。
あらためて、冒頭に記載したとおり、ようやく秋らしい冷え込みも出てきました。長距離・マラソン選手たちにとっては、走りやすい季節になってきました。半面、体調管理が勝負を左右する季節にもなり、特に風邪対策は万全にしてほしいと思います。
もちろん、脚が多少痛むとか、違和感があるとかもたいへんですが、何とかだましながら走ることは可能です。しかし、風邪による発熱や寝込んでしまうと、調子を維持していくこと自体が難しくなります。どうか万全の体調でテレビに映ってほしいと願っております。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
2024秋を走る・7
- 2024-10-25 (金)
- 未分類

【2024秋を走る・7】寒暖の差が大きくなりましたが、なかなか秋らしいさわやかな気候になりません……。先日の箱根駅伝予選会も厳しい暑さの中でのレースでした。しかし、その翌日に開催された東京レガシーハーフマラソン大会は秋らしい天候となり、好記録も誕生していました。
特に、10k以上の長距離レースを走る場合、当日の気温に記録は大きく左右されます。一般的には、暑くなっていく春から夏に実施される10k以上の長距離レースは、速さよりも強さ(スタミナ)が求められます。一方、涼しくなっていく秋から冬にかけては、強さよりも速さ(スピード)を追求していくのが一般的な流れでしょうか。
したがって、先日の箱根駅伝予選会に出場した有力大学やその選手たちは、最終的には「1kを3分ペース」でハーフマラソンを押していける調子に仕上げ、そのまま予選会に挑む流れが主流のようです(過去の大会実績を振り返ると)。
ところが、先日のように気温が25度を超えるような過酷なコンディションになると、ハーフマラソンをまともに完走すること自体が難しくなります。もちろん、当日の天候に合わせ、設定ペースを落として走れば問題ないのですが、1kを3分ペースで刻める状態に仕上げた感覚(リズム)を、逆に下方修正することは意外と難しいのです。
また、予選会のレースでは、各大学に所属している外国人選手やエースたちが、暑くなってもスタートからそれなりのハイペースで刻んでいくのは毎年のことです。したがって、気温が高くなっても、スタートからレース全体のペースもそれなりに速くなることは予測できます。
このとき、気温が高いことを理由に、先頭集団から離れていきながらもチームや個人のペースをしっかりと死守できる精神力の強さがあれば良いのですが……。つまり、スタート後、前の集団や選手たちがどんどん視界から消えていく恐怖に耐え、「残り3kで追いつける」と信じて自分たちのペースで走り続けることは、実は簡単ではありません。
いわゆる後半ペースアップしていく「ネガティブスプリット」は、特に暑い中での長距離レースでは必須です(夏マラソンなど)。しかし、箱根駅伝予選会はタイム以上に順位です。したがって、単純に後半ペースアップする戦術は指示して何とか実行できます。ところが、後半ペースアップしながら狙った順位でゴールすることは、相手の実力や状況にも大きく左右されるので、狙いどおりにはいきません……。
さて、厳しい暑さの中での勝負となった今回の箱根駅伝予選会でしたが、上位通過した大学とその選手たちは、日々の走り込みに裏付けされた「強い精神力(暑さにも強い)」も兼ね備えていました。その勢いで、正月の本戦での快走を心より祈念しております!
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
2024秋を走る・6
- 2024-10-17 (木)
- 未分類

【2024秋を走る・6】駅伝ファン待望の学生3大駅伝の開幕となる出雲大学駅伝が開催されました。そして、今年の出雲大学駅伝は、まるで駅伝ファンの期待に応えるかのように、優勝候補の駒澤大学と国学院大学が最終区間まで見応えのある素晴らしいレースを見せてくれました。
この後、いよいよ箱根駅伝予選会があり、全日本大学駅伝へと続いていきます……。
同じように、実業団選手たちも元旦のニューイヤー駅伝を目指し、各地区の予選会が迫ってきました。そんな中、いつもの千葉県富津市富津公園で練習会をしていると、11月3日に開催される東日本実業団対抗駅伝に出場する実業団チーム(強豪2チーム)が、実戦に近いペースでのトライアルをしていました。
たまたま両チームのスタッフの方々とお話をする時間があったので、状況などを伺ってみたところ、特に東日本地区は厳しい戦いになるとのことでした。詳細は割愛しますが、要は東日本地区からニューイヤー駅伝に出場できる枠が、12枠から10枠に減ったからです。
ただでさえ東日本地区の出場権争いは激烈になっている中、2枠減は想像を絶する争いになることは必至です。一方、駅伝は日本の長距離界においては欠かすことのできない伝統競技であり、特に実業団選手にとっては選手生活の根幹でもあります。
それだけに、いつも拝見している実業団選手たちの様子と、この時期の緊張感などは明らかに違います。特に、プロスポーツは努力すれば誰もが報われることはなく、自己新記録を達成しても相手に負ければ、それで選手生命が終わりになることもあります。
また、私の現役時代と違い、今の実業団選手たちは、箱根駅伝(大学駅伝)を走った選手たちが多数を占めています。その大学駅伝では、仮に負けても「最後までよくやった」「最後の粘りは次につながる」など、選手もファンも涙にくれ、最後は情に流されていくような話で完結することは多いと感じます。
もちろん、実業団選手にもそのようなことはありますが、ニューイヤー駅伝に出場できるか否かのボーダー争いをしているチームの現状は本当に厳しいと思います。具体例としては、次年度以降のチーム存続問題。選手個々の移籍や引退問題など、成績次第では厳しい現実がまっている場合もあります。
駅伝ファンのひとりとしては、どのチームも選手たちも力を出し切ってほしいと願っております。そして何よりも、最後まであきらめない「熱い走り」が、次世代選手の夢や希望などにもつながっていくと信じております。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
Home > Tags > 秋を走る
- Search
- Feeds
