平成21年もスタートしましたが、各種マラソン大会が開催されてくるのは今週末あたりからでしょうか。皆さんの中にも最後の調整と緊張している方もいるのでは?
また、この1月のマラソンは3月や4月のマラソンを目指すための走りこみと位置付けている方も意外と多いのではないでしょうか。実際に私が指導している選手達の中にもそのようなパターンにしている人もいます。
さて今月25日(日)は、千葉県館山市で館山若潮マラソン大会が開催されます。少し手前味噌の話になり恐縮ですが、この大会のコースレコードであるフルマラソンの、「2時間20分23秒」は1995年に私がマークした記録です。かれこれ14年近く破られずに残っています。
実は毎年この大会が近づくと、その記録をマークした時の苦い経験を思いだすのです。当時の私は実業団選手でしたが、各種実業団駅伝大会や合宿以外は、地元千葉の君津や富津での個人練習がメインで、日々の練習計画も全て自分自身で立案していました。更に30k走や40k走も常にひとりで、給水を手伝ってくれたり、タイムを計ってくれる人もいません。どんな練習の時も常に単独走でした。
もちろん、1995年当時も全く同じ環境で、この年は3月のマラソンを目標にしていました。その3月のマラソンに向けても自分自身で練習計画を立案し、どこで40k走を実施するのかを決めました。本来であるなら、40k走は単独で淡々とペースを刻むパターンになるのですが、この時に限って同じ40kを走るなら、「館山若潮マラソン」を利用しようと考えたのです。
当時の館山若潮マラソンの優勝タイムは、2時間30分前後でした。それはちょうど当時の私が練習で走る40k走(3分30秒/k)と、ほぼ同じペースだったからです。つまり、大会を利用することで他人の力を借りて楽に走れる上、給水も確実に準備してくれると、安易に考えたのです。
ところが、それまで目標のマラソンを目指していく過程で、練習の一環としてマラソンの大会を走ったことはありません。また、そのような考え方をすることも全くありませんでした。と言うより、当時の私は1年間を通じて3月のマラソンを最初からしっかりと狙う練習を実施した経験がなく、練習計画を立案する上でも手探り状態だったのも事実です・・・。
次回は、その館山若潮マラソンレース中におこった精神的な葛藤や出来事を紹介していきます。
つづく。
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