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2014-09

ブログ引越します!

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【ブログ引越します!】ご存知のとおり、アジア大会が韓国・インチョンにおいて開催されております。そして、10月18日(土)から10月24日(金)の日程で、「2014アジアパラ競技大会」が同会場において開催されます。参加国・地域は41か国、参加人数は6000名(選手4500名、役員1500名)です。

日本選手団は選手と役員を合わせて484名と、過去最大規模の参加となります。かく言う私も同大会に、陸上競技監督として帯同します。

そして、その「2014アジアパラ競技大会」まで20日を切りました。日本代表選手たちは、最終調整期に入っていきます。既に何度も話していますが、最終調整の基本は「迷ったら休養」と、「風邪をひかない」の2点です。まずは何より、チームジャパンとして万全の体調で大会に挑むことが最大で最初の目標となります。スタッフ一同、選手をしっかりとサポートしていきます。

皆様方の絶大なるご支援ご声援をよろしくお願い申し上げます。

もちろん、大会の様子については、このブログでも可能な限りお伝えしていきます。

さて、このブログ(安田享平のランニングライフ)は、10月1日付で引越すことになりました。新しいURLについては、あらためてご連絡いたします。(自動転送します)

今後ともよろしくお願い申し上げます。

期分け・100

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【期分け・100】いよいよ本格的なマラソンに向けた走り込み期に入っていきます。特に、10月は年間を通じて最も走り込みに適した月のひとつと言われております。今回は、その10月の走り込みをより充実したものにするための注意点を考えていきます。

はじめに、ここで言う「10月の走り込み」を実施していく上での前提条件として、次の3つをあげておきます。もちろん、その条件を満たしていなくても問題ありませんが、より安全(無故障)に充実した走り込みにしていくための条件と捉えてください。

◆前提条件1).7月から9月の暑い中、予定どおりのトレーニング計画をほぼ継続してきた。◆前提条件2).特に、9月中に故障や怪我もなく今現在も健康である。◆前提条件3).目標とするマラソン大会が11月から12月である。

要は、9月中に故障をしてほとんど走り込めていないランナーや年内に目標とするマラソン大会が無いランナーは、同じ走り込みでも内容を見直した方が賢明と考えます。まずは、この点をそれぞれが確認した上で10月の走り込みを実施してほしいところです…。

次に、10月の走り込みが夏の走り込みと違う点として、単にゆっくり長く走るのではなく、目標のマラソンタイムをターゲットにした設定タイムで目的の距離を走り込んでいくことです。具体的には、30kから40kをメインに走り込んでいきます。

そして、最も重要な点は、どんな設定タイムで走り込んでいくかです。このブログに何度も記載しておりますが、この点を間違えると怪我や故障に直結していく可能性が高くなるので、ゆとりある適切な設定タイムを意識していく必要があります。

具体的な設定タイムの手掛かりとしては、スピード養成期(4月~7月)に出場した5kから10k(※)のタイムを基準として考えていくのが前提となります。もちろん、直前の9月までに出場したレースのタイムから判断しても構いません。※ハーフマラソンのタイムから判断していくことも可能ですが、前半(15k手前)から失速した場合のタイムを参考にしていくのが難しいので注意が必要。

同時に、マラソンの目標タイムを設定する際、自分自身の目標と思っている場合でも、単なる希望的な記録だったりするので、しっかりと現状分析を実施し、それを自分自身で受け入れる勇気が最も大切になってきます。

なぜなら、マラソンは憧れや願望だけでは、目標を達成することが難しいスポーツなので…。

期分け・99

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【期分け・99】9月に入り、厳しかった暑さも幾分和らいできた感じです…。そして、いよいよマラソンシーズンへと入っていきます。同時に、マラソンを意識した本格的な走り込みの季節にも突入です。

かくいう私が主宰する富津合同マラソン練習会も、9月から秋季シリーズがスタートします。そして今回、千葉県富津市において本格的な走り込みに入るために最後の基礎固め的(土台つくり)な意味も含め、9月13日(土)から9月15日(月・祝)の3連休を活用して合宿を実施しました。

合宿地は長野県菅平高原です。毎年、7月と8月に必ず合宿を実施する場所でもありますが、9月に菅平高原で合宿を実施するのは今回がはじめてです。実は、皆さんも経験していると思いますが、ここ数年の9月は残暑が厳しく、地元での走り込みが暑さのために過酷を極めている状況でした。そこで、今年は9月に涼しい場所で40k走を1本実施することを、昨年の夏から決めていたのです。

今回の合宿で実施したトレーニング計画は次の内容です。

◆初日(13日):午後/90分から120分LSD(各自の調子に合わせて)。◆2日目(14日):午前:40k走(4分10秒/k、4分30秒/k、5分00秒/k、5分30秒/k、6分00秒/kの5グループで実施)、午後/90分から120分LSD(各自の調子に合わせて)。◆3日目(15日):早朝/各自フリージョグ(各自の調子に合わせて)、午前/1000m×5本(4分30秒/cycle、5分30秒/cycle、6分30秒/cycleの3グループで実施)。

もちろん、合宿最大の目的は、2日目午前の40k走です。同時に、この40k走を確実に走り切り、これからのマラソントレーニングへ移行するために、設定タイムをいつもの富津練習会より更に落とし、グループ別にスタートさせました。そのグループ別の設定タイムとマラソンベストタイム(ゴールの実績タイム)は、次のとおりです。

◆4分10秒/k グループ:マラソンで2時間30分以内相当(2時間44分7秒)。◆4分30秒/k グループ:マラソンで2時間30分から2時間50分相当(3時間1分23秒)。◆5分00秒/k グループ:マラソンで2時間50分から3時間10分相当(3時間18分4秒)。◆5分30秒/k グループ:マラソンで3時間10分から3時間30分相当(3時間35分22秒)。◆6分00秒/k グループ:マラソンで3時間30分以上相当(3時間53分1秒から3時間53分38秒)。

いかがでしょうか?かなり遅いと感じませんか?

今回、40k走に挑戦した40数名のランナーたちが、ほぼ全員が脱落することなく、最後まで確実に走りきることができたのは、このゆとりある設定タイムとグループ別にしっかりとしたペースメーカーを配置したからなのです。

特に、これからマラソンシーズンを意識した走り込みを実施していく上で、最初の距離走(30kから40k)を確実に走りきることはとても重要です。実は、秋のマラソンや冬のマラソンで失敗を繰り返している市民ランナーの多くが、この最初の距離走を失敗し、そのまま悪循環に陥っているケースは意外と多いのです。

2014ジャパンパラ

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【2014ジャパンパラ】先日の9月6日(土)から7日(日)の日程で、障がい者陸上競技大会の国内最高峰である「2014ジャパンパラ陸上競技大会」が、山口県において開催されました。大会には、来月開催されるアジアパラの日本代表選手をはじめ、全国から多くの選手が参加し、自己の記録に挑戦しました。

はじめに、記録について話しをすると、今大会で誕生した日本新記録は24個、大会新記録は43個でした。参考までに2012年の大会と、2013年の大会で誕生した日本新記録及び大会新記録の数は次のとおりです。

◆2012年大会/日本新記録:29個、大会新記録:53個。◆2013年大会/日本新記録:14個、大会新記録:34個。※パラリンピック及びアジアパラ実施種目以外の種目も含む。

大会のコンディションや会場等の違いがあるので、単純に比較することはできませんが、2012年はロンドンパラリンピック直前に実施された大会であり、各選手の調子やモチベーションがかなり高まっている状態でした。そして、昨年はパラリンピック後の大会となり、選手たちが一息ついた(?)状態でした。

今大会は、10月に開催されるアジアパラに向けた最後の大会となり、代表選手にとってはここまでの調整や調子を確認する絶好の機会となりました。そんな状況を加味すると、選手たちの調子やモチベーションは高まってきていると期待できます。特に、今大会はベテラン勢の頑張りと勢いを強く感じました。

いつの時代も常に、若手選手の育成、次世代選手の発掘と言っており、どのスポーツにおいても最重要課題のひとつであることに違いありません。しかし、科学的トレーニングが浸透してきた昨今では、ひと昔前なら既に引退している年齢に達していても、トップアスリートとして活躍している選手が多くなり、逆に年齢で選手生命を決める常識は無くなりつつあると感じます。

そして、どのスポーツも、若手選手の台頭はチームに勢いを与え、ベテラン選手の頑張りはチームに粘りを与えます。いつの時代もチームには、このバランスが重要と考えます…。

来月のアジアパラに向け、どの選手も最終調整に入っていきます。このブログで何度も記載しておりますが、調整の基本は「迷ったら休養」です。

そして、「風邪に注意」です。

絆・23

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【絆・23】夏マラソンの国内最高峰である北海道マラソンが、札幌市で開催されました。今回、同大会に日本盲人マラソン協会・強化指定選手が初めて公式参加しました。まずは、大会参加にご尽力いただいた関係各位に対し、心より御礼申し上げます。

さて、至極当然のことながら夏季オリンピック&パラリンピックのほとんどは真夏に開催されます。そして、実施される競技は夏の開催に相応しい盛り上がりを見せます。ところが、世界一タフな男女を決めるマラソン競技に関しては、少し状況が違ってきます。なぜなら、一般的にマラソンは、秋から冬にかけて実施される競技だからです。つまり、選手のパフォーマンスが「気温と湿度」に大きく左右される競技でもあるからです。

そのため、気温や湿度の高い夏マラソンに関しては、秋や冬のマラソンと同じようなトレーニングや調整方法とは違いが出てきます。もちろん、マラソンのレース展開やゴールタイムも大きく異なってきます。

もう少し別な言い方をするなら単にスピードではなく、暑さや湿度に対する精神面と肉体面を総合したスタミナが要求されます。ある意味、根性とか我慢と言った非科学的なことを競い合うようなイメージが強くなります。

しかし、上記したようにどの選手も最大の目標であり、全世界の人々が認める大会は、パラリンピック&オリンピックです。そのため、夏マラソンをどのように攻略していくかは、最初の一歩でもあり、全てになります。したがって、2016年リオ、2020年東京ともに暑さをどのように克服していくかが、マラソンで勝負を挑む上で最重要課題のひとつと考えます。

同時に、気温が30度以上となり、湿度も50%をこえるような厳しいコンディション下での夏マラソンをどのように攻略していくのか、逆に科学的な裏付けを取りながらノウハウを蓄積していく必要が急務となります…。

あらためて、今回の北海道マラソンには、日本盲人マラソン協会から男女12名の強化指定選手が出場しました。既に夏マラソンを経験している選手や初めての選手もいましたが、まずは実際に夏の北海道マラソンを走り、夏マラソンを経験することが最初の一歩です。

更に、今回は出場選手のスタート前と直後に採血を実施しました。もうひとつは、スタート前に各選手が自らの調子やコンディションを加味した上での目標タイムを具体的に「〇時間〇〇分〇〇秒」と、自身で設定し、ゴールタイムとの比較分析することも実施しました。

大会当日は、予想以上の厳しいコンディションとなりましたが、出場した12選手全員が無事に完走することができました。同時に、貴重なデータを残すこともできました。しかし、日々の地道な走り込みこそが、重要である点は今後も揺るぎません。引き続き、地道な走り込みをベースに強化を継続していきます。

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