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2015-04

ロンドンマラソン・2

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【ロンドンマラソン・2】4月26日(日)、イギリスで開催されたロンドンマラソンと同時開催された「IPC世界選手権陸上マラソン」で、日本代表選手たちは3個のメダルを獲得することができました。

まずは、ご支援いただいた皆様方に厚く御礼申し上げます。

当日の天候は小雨で気温も10度前後でしたが、マラソンとしてはまずまずのコンディションでした。

車イス男子の部(T54/T53)は、副島選手と洞ノ上選手がラスト勝負まで持込み、副島選手が見事に銅メダル!

視覚障がい男子の部(T12/T11)では、ベテランの岡村選手、新鋭の堀越選手と熊谷選手の3選手が3位集団を形成し、3位から5位までを独占。最後は堀越選手が集団から抜け出て、銅メダルを獲得!

そして、視覚障がい女子の部(T12/T11)は、道下選手が堅実な走りで、銅メダル!

それ以外の選手たちも全員が無事にゴールしてくれました。特に、車イスの選手たちにとっては路面の凹凸が大きく、コーナーの多いロンドンのコースは過酷です。そのため、パンクのトラブルに見舞われた選手たちも多く、厳しい戦いとなりましたが、日本代表選手たちは全員が最後まで投げ出すことなく、ゴールしました。

来年は、いよいよリオ・パラリンピックですが、今回の結果はそこに向け、弾みの付く内容でした。

引き続き、皆様方の絶大なるご声援をよろしくお願い申し上げます。

ロンドンマラソン

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【ロンドンマラソン】4月26日(日)は、ロンドンマラソンが開催されます。同大会は、世界的にもメジャー大会のひとつになっており、一般市民ランナーから世界のトップランナーたちがロンドンの街を駆け抜けます。

そして、今年のロンドンマラソンは、IPC世界陸上競技選手権大会(障がい者陸上)のマラソン部門も同時開催されます。もちろん、日本からも選手をエントリーしており、視覚障がい部門と車椅子部門に出場します。

また、今回の成績は来年開催されるリオ・パラリンピックの国別出場枠に直結する最も重要な大会でもあります。

日本からは、選手16名、スタッフ16名を同大会に派遣し、まずは全員が無事にロンドン入りしました。もちろん、各選手の調整も順調です。

スタートまであと2日ですが、「休養第一」に最終調整し、26日は「メダル」を目指します!

皆様方の絶大なるご声援をよろしくお願い申し上げます。

期分け・5

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【期分け・5】市民ランナーの方々も4月から6月頃までを「スピード養成期」とし、積極的に短い距離のレースを走ってほしいと思いますが、どんなレース(大会)を走っていけば良いのでしょうか。早速、具体例をあげながら考えていきます。

◆出場レース1).各種ロードレース:10k以下の部。◆出場レース2).各種駅伝大会:ひと区間が2kから5k前後の市民駅伝。◆出場レース3).各種陸上競技会:トラックで実施される各種記録会や陸上競技会。

以上3つが主な出場レースになりますが、特に目新しい感じはありませんね。実際にこの時期は上記のようなレースに出場している方も多いと思いますが、いかがでしょうか。

では、どのような点がスピード養成につながっていくかを出場レース毎にもう少し考えてみます。

はじめに、上記3つの出場レースに共通するマラソンと相違する点をあげておきます。

◆共通点1).スタート前になぜか緊張する。◆共通点2).レース中は最後まで苦しい。◆共通点3).ペース配分がわからない。

3つとも個々の主観的な内容ですが、客観的に見てもそのように感じます。つまり、マラソンと大きく違う点として、心拍数が上がり、呼吸も苦しくなることです。もちろん個人差もあり、マラソンと同じようなスピードで最後まで走る方もいますが、マラソンと違う苦しさを体感することが「スピード養成期」の目的でもあります。

また、単に心拍数を上げて、呼吸が苦しくなるなら、インターバル系のトレーニングを実施すれば良いのですが、大切なポイントは実際のレースを走り、実戦で体感することなのです。この点が「スピード養成期」の重要なポイントであるとも考えます。

期分け・4

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【期分け・4】前回は、学生選手や実業団選手が積極的にトラックレースに出場していくことで、スピードを養成していく話しをしましたが、実は市民ランナーにもこの考え方は必要と考えます。

もちろん、全く同じようにとは行きませんが、短い距離のレースを積極的に走っていくようにします。具体的には、10k以下の短いレースに出場していきます。実は、多くの市民ランナーの方に共通することのひとつに、はじめて走ったロードレースがハーフマラソンで、次がマラソン。その後もハーフマラソンとマラソンを繰り返し走っていくパターンです。それも1年間を通じて全く同じような流れで走っていきます。

単に大会に出場すること自体を目的にしているランナーならこの流れで良いでしょう。しかし、マラソンで相応の記録を目指しているランナーの場合、特にこれからの季節は記録を目指していく上で厳しい気象条件に突入していきます。それは、気温が高くなり湿度も高くなっていくからです。暑さに自信のあるランナーでも気温が30度をこえるコンディション下でのマラソンやハーフマラソンの連戦は難しくなってくると思いますがいかがでしょうか。

実際に、6月から8月の暑さが厳しい季節においても、毎週のようにハーフマラソン以上のレースを連戦し、思うような記録や成績を残せずに悩んでいる市民ランナーを毎年多く見受けます。

前回、このブログに記載したとおり、箱根駅伝を目指している学生ランナーや世界を目指している実業団ランナーたちの多くは、4月からトラックシーズンと位置付け、積極的に短い距離のレースを走ってスピードを強化しています。その結果、秋からの駅伝やマラソンシーズンで、より高いレベルの記録を達成しています。

と言いつつ、彼らと市民ランナーのトレーニング環境や走力は相当な乖離があるのは事実ですが、同じような流れを実践してみる価値は大いにあります。つまり、4月からは、「スピード養成期」と位置付け、市民ランナーの方々も短い距離のレースを積極的に走ることは、秋からのマラソンシーズンに向け、飛躍のきっかけとなるに違いありません。

期分け・3

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【期分け・3】いよいよ新年度がスタートしました。同時に、陸上競技シーズン開幕でもあります。

ここで言う陸上競技シーズンとは、いわゆる陸上競技場で競い合うトラック&フィールド競技を指します。この中には、トラック競技である短距離の100mや中長距離の800mや1万mがあり、フィールド競技の走幅跳や砲丸投等も含まれます。

もちろん、箱根駅伝や実業団駅伝等のロードレースで活躍した選手や各種マラソンに出場した選手たちも、これから6月頃までは積極的にトラック競技に出場します。彼らの最終目標は駅伝であり、マラソンであったとしても4月から6月頃までは積極的にトラックレースに出場します。

主な目的は、単にトラック競技での自己記録更新でもありますが、秋から冬の駅伝やマラソンで培ってきたスタミナを短い距離のトラックに持込み、今度はスピードを高めることが大きな目的のひとつになります。

車で例えると、駅伝やマラソンで身につけたスタミナにより、ある一定の回転数(ペース)での燃費は大きく向上しました。そして、4月からは逆にトラックの短い距離を積極的に走ることで、回転数(ペース)を更に上げて、スピードを出せる能力を向上させることが狙いとなります。

そして、この4月から6月頃までを「スピード養成期(※)」とも言います。(※)呼び方については特に決まりはなく、個々によって様々です。

このように、4月からは積極的にトラック競技を走ることでスピードを出せる能力を高めます。そして、夏の暑い時期からは再び秋からの駅伝やマラソンに備えた準備に入ります。

まとめると、秋から冬の駅伝やマラソンでスタミナ向上、4月からのトラックで今度はスピード向上、そして更に秋から冬の駅伝やマラソンでスタミナ向上…と、スピード養成とスタミナ養成を交互に重ねていくのです。つまり、長い距離(ロード)でスタミナに自信がつくので、短い距離(トラック)に対するスタミナの不安が薄れます。そして、今度は短い距離(トラック)でスピードに自信がつくので、長い距離(ロード)に対するスピードの不安が薄れます。

シーズンを重ねる毎にスタミナとスピードをスパイラルアップさせていくのが、期分けの重要な考え方のひとつなのです。

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