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2018-04

WPAワールドカップマラソン・上

【WPAワールドカップマラソン】4月22日にイギリス・ロンドンにおいて、WMMのひとつであるロンドンマラソンが開催されました。そして、今年も同大会においてWPAワールドカップマラソンも実施されました。

WPAワールドカップマラソンの部門は、大きく車いすと立位(視覚障がい、手足障がい)の2つが実施されており、日本ブラインドマラソン協会としては、視覚障がいの部に9名の選手を派遣しました。

4月19日の夕方、ロンドンに到着しましたが、気温が28度で真夏に相当する暑さと、まさに異常気象。翌日の20日も気温が高く、まるで夏のようです。更に21日も気温が29度と高い日が続き、翌日の大会当日も晴れで気温が高い予報となっていました。

また、ロンドンマラソンは、一般の男女とも好記録の誕生してきた大会なので、走り易いコースであることに違いありません。しかし、細かく言うと、コース路面は石畳の部分があったり、車のスピード抑制のために設置してあるバンプ等、日本のマラソンコースにない厳しい路面状況と言えます。

特に、WPAワールドカップの部に出場する選手たちにとってはより厳しいコースであり、車いすの選手たちにとっては、パンクのリスクが他の大会より高い傾向にあると感じます。もちろん、視覚障がいの選手たちにとっては、路面の悪さは転倒等のトラブルに直結し、過去に転倒したとこによって記録と順位を逃がした日本代表選手もいました。

そんな中、大会当日の22日は、予報どおりに晴れ、気温は若干下がった感じはしましたが、20度は軽く超えてくる予報です。早朝9時にスタートですが、想定外の暑さとの戦いです。そして、視覚障がいの部に出場した9名は、それぞれの目標を目指して元気にスタートしていきました。

さて、今大会の注目は、何と言っても男女とも2016リオ・パラリンピックのメダリストが集まった点です。男子は、金メダリストと銀メダリスト。女子は、銀メダリストと銅メダリストと、世界のトップ選手がほぼ出揃ったレースとなりました。

世界の強豪選手たちが揃った中で、日本代表選手たちがどんな走りを見せてくれるのか?

まさに期待と不安の入り混じった気持ちで、スタートを見送りました。

悪天候!?

【悪天候!?】全国的にも人気の高い「かすみがうらマラソン」が、4月15日に開催されました。この大会は、早くからノーマライゼーションの実践を大会テーマのひとつにし、視覚障がいマラソンの普及と発展に多大なる貢献を頂いてきた大会でもあります。

そんな伝統ある大会ですが、今年は天候が荒れる予報が早くから出されており、前日から大会開催の有無について注視されていました。そんな中、前日の15時30分に大会の実施が下されましたが、翌日の悪天候への懸念は払しょくされないまま翌朝を迎えました。

翌日は予報どおり、朝から風雨が激しく、荒れたコンディションとなりました。朝の6時過ぎから大会設営の準備をしましたが、「とても大会を開催できる天候ではない」と、私も含め多くの方が思ったに違いありません。

9時20分、10マイルの部がスタート。気のせいか、風雨が幾分おさまってきたような…。

10時00分、フルマラソンの部がスタート。間違いなく風雨が弱くなってきている…。

そして、10マイルの先頭がゴールしてくるころには風雨もほぼおさまり、逆に絶好のコンディションになっていました。また、吹荒れていたその南風がおさまったので、逆に気温が低下し、ランナーにとっては良い方向になりました。

視覚障がいの部に出場したランナーたちも続々とゴールに戻ってきましたが、自己記録を更新したランナーも多数いました。あらためて、これほど天候が朝から好転した大会もあまり記憶にありません。

ゴールしたランナーの中には、悪天候に戦意喪失状態でスタート。結果的には好転したコンディションを読み切れず、凡走した自分自身を悔やんでいる方もいました。

まさに、「マラソンは自然との戦い」であり、「結果が天候に大きく左右されるスポーツ」と感じました。

さて、4月22日はイギリスのロンドンマラソンで「WPAワールドカップマラソン」も同時開催されます。もちろん、日本も最強の布陣で挑みます。しかし、残念ながらロンドンマラソンも当日の天候を読み切れない大会のひとつです。

ロンドンマラソンにおいては、どんな天候でも最初から最後まで投げ出さない粘り強い走りを期待しています。

強化合宿スタート!

【強化合宿スタート!】新年度がスタートしましたが、早くも今年度の第1回強化合宿を千葉県富津市で実施しました。この流れは昨年度と同じで、来週末にイギリス・ロンドンで開催される「ロンドンマラソン(IPCワールドカップマラソンの部)」に出場する選手たちを中心にした強化合宿となりました。

さて、この時期は気温が一気に上がってくる時期でもあるので、特に長距離やマラソンにとっては過酷なコンディションになっていく時期でもあります。そして、毎年のことですが、暑くなっていくので、調整に苦労してくる時期にもなります。

また、この時期は天候も安定せず、晴れたら初夏、荒れれば強風(大雨)と、記録そのものが当日の天候に大きく左右されます。それだけに最後の調整も秋から冬のシーズンとは違う気遣いが必要になります。

特に、調整期のポイント練習が強風や悪天候になった場合、設定タイムどおりに走ることが難しくなります。その結果、設定タイムと実績タイムの乖離に落ち込んだり、逆に無理やり設定タイムどおりに走った結果、負荷が大きくなり過ぎて調子を悪化させるケーズは、毎年見受けます。

幸い、今回の強化合宿は、風が強い日もありましたが、どの選手も計画どおりのトレーニングを、計画どおりに実施できていました。

あとは、いつもどおり、休養第一の調整なので、「迷ったら休養」です。そして、各選手が、これまでの経験と実績を活かした調整に徹し、万全の体調でレース当日を迎えてほしいと願っております。

※ある方から「ブログを書いてくれ」と打診され、軽い気持ちでスタートしたこのブログも、気が付けば丸10年経過しました。内容はマンネリが常態化し、書いている本人も呆れるほどですが、今後も自分自身の「修行の一環」として可能な限り継続していく所存です。引き続き、お付き合い頂ければ幸甚です。

新年度スタート

【新年度スタート】いよいよ2018年度がスタートしました。そして、毎年のことですが、新入生や新入社員が入ってきます。気持ちを新たに、新たな目標に向かってスタートするには最適な時期です。

また、職場が変わったり、引っ越しをしたりと自分自身を取り巻く環境が変わった方もいると思いますが、いかがでしょうか。さて、今更ながら「人は環境の変化に弱い」とも言います。

それは、単に職場や住んでいる場所が変わったと言うことだけでなく、自分自身を取り巻く人たちも変わるからだと思います。

例として、「以前の職場ではランニングをしている方もいたが、新しい職場ではランニングどころかスポーツをしている方もいない」と、言った環境に変わってしまう方もいるかもしれません。

そうなった場合、走っていること自体を「奇異の目」で見られ、いつの間にか自分自身もランニングから脚が遠のいて…、何てこともあるかもしれません。

しかし、環境が変わることは悪ではありませんが、何かにつけ「きっかけ」になり易いのは間違いありません。特に、ランニングにとって環境の変化は、得てしてマンネリ化に陥ってしまいがちだったトレーニング環境を変えるきっかけにもなります。

トレーニング環境が変われば、トレーニング内容も変わり、自分自身の新しい可能性を見つけ出すきっかけをつかむ可能性もあります。このように、積極的に新しいことを取り入れていくにも良い時期だと思います。

一方で、何事も一気にやり過ぎて、一気に燃え尽きてしまう可能性が高いのも、残念ながらこの時期です。やはり、「人は環境の変化に弱い」ことを自覚し、心と身体にゆとりを持つこと、それを意識することは必要です。

新しい環境に変わった方は、いろいろな意味で前向きな姿勢と気持ちになっていると思いますが、4月はランニングを日課にするため、「一日一汗」あたりを目標に。そして、疲れを感じたら積極的に休養するようにしましょう。

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