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2015-01

大阪国際女子マラソン

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【大阪国際女子マラソン】先日の大阪国際女子マラソンは絶好のマラソン日和となりました。結果は、ガメラ選手が2時間22分9秒の好タイムで圧勝。また、日本選手では重友選手が後半も粘り抜いて復活の3位と、見どころの多い大会となりました。

私が直接コーチする選手(市民ランナー)も2名参加しました。ともに設定タイムどおりの落ち着いた走りで無事にゴールしました。実は、今回参加した2選手とも自己ベスト記録は、2時間49分台と実力者です。しかし、ともにこの1年間は不調に苦しみました。

特に、昨年11月のマラソンでは揃って3時間10分オーバーと不振を極めましたが、気持ちを切り替えて走り込み、今回の大会に挑みました。

当日はともに、目標タイムを「サブスリー」に設定し、「はじめてサブスリーを達成したときのような気持ちでゴールしてほしい」と、祈る気持ちで送り出しました。そして、途中で何度か応援した後、ゴールの競技場に戻って2選手を待つことにしました。

毎度のことですが、選手を待つ気持ちは様々な思いが交錯し、何とも言えない気持ちになります。今回もゴールタイマーが、2時間58分を経過し、「やはり潰れたか」と諦めかけたとき、2選手は競技場に帰ってきました。

最後の力を振り絞り、Y選手が「2時間59分25秒」、K選手が「2時間59分45秒」と、目標タイムどおりにゴール!

2選手とも私が直接コーチするようになって10年以上になります。この間、Y選手が初めてサブスリーを達成したのは2006年11月、K選手が2004年1月。今回の記録を含めてY選手が11回目、K選手が16回目のサブスリー達成となります。

同時に、2選手にとって今回の記録は「サブスリー以内ワースト記録」になりますが、再び上昇するきっかけをつかんでくれたに違いありません。

常に自己記録更新を狙っていくことは難しいことですが、ある一定の記録(走力)を長期にわたって維持していくことはもっと難しいことです。今回の大阪国際女子マラソンに出場した女性市民ランナーたちの中には毎年出場し、安定した走りを披露している方も多く、これからもこの大会を走り続けてほしいと心から願っております…。

最終調整

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【最終調整】1月25日の日曜日は、大阪国際女子マラソンをはじめ全国各地において多くのマラソン大会が開催されます。また、その翌週は伝統の別大マラソンも開催されます。あらためて、本格的なマラソンシーズンに突入です。

同時に、この時期の調整は雪や冷雨による体調への影響が大きく、春や夏のように雨中を予定どおりに走ることが難しい天候が多々あります。そのため、悪天候下で無理に走ることで、逆に体調を崩して取り返しのつかないことになってしまうケースも見受けます。本当に判断の難しい季節です。

一方で過去に、マラソン1週間前に風邪をひき、3日間程度寝込んでしまった選手もいましたが、逆にそれが良い休養となりマラソンでは大幅な自己記録を達成した方もいました。このように、不幸にして体調を崩してしまった場合でも最後まで絶対にあきらめない気持ちも大切です。

また、最終調整の段階で、「調子があがらない」、「走り込みが不足していた」等、あきらかに目標タイムを狙えそうにないと、自覚できている場合は深追いせず次のマラソンに向けた決断が必要です。具体的には次のようになります。

◆決断1).目標タイムを下方修正し、最初からペースを落として走る。◆決断2).途中リタイヤ(DNF)の可能性があるなら最初から棄権(DNS)する。◆決断3).棄権(DNS)を決断し、同じマラソンを走る仲間がいる場合は、仲間のサポートに徹する。

今更ながら目標のマラソンに調子を合わせていくのは、オリンピック選手でも至難の業です。同時に、それに向けた走り込み等に費やした時間や手間は膨大です。だからこそ直前の調整では不安と自信が交錯し、逆に誤った判断をするランナーが多くなるのです…。

あらためて、「休養第一」の調整に徹してほしいと願っております。

意識改革

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【意識改革】長かった正月休みも明け、予定どおりの走り込みを積めた方、そうでもなかった方、状況は様々かと思いますが、いよいよ今年最初のマラソンシーズンに入っていきます。

同時に、この季節は1年間で最も体調管理が難しい時期でもあります。故障や怪我はもちろんですが、「風邪に注意」です。どうか日々の体調管理はこれまで以上に注意してほしいと思います。

さて、先日の1月10日(土)から1月12日(月)の3連休を活用し、日本盲人マラソン協会主催の強化合宿をいつもの千葉県富津市富津公園において実施しました。そして、毎年この時期の合宿は、マラソンを目指した走り込みとなります。

内容的には40k走をメインにどの選手も精力的に走り込んでいましたが、なかには1日の走行距離が「70k」を超える選手もいました。もちろん単に多く走ったから走力がアップするとは限りませんが、自ら積極的に走り込んでいく気持ちと行動は大切です。

強化合宿の大きな目的のひとつである個々の「意識改革」がようやく定着してきたと感じます。そして、更に「マラソンで結果を残したい」、「日本代表になりたい」と言った強い気持ちも全面に出てきました。

今年は、4月のロンドンマラソンでIPC世界陸上競技選手権大会のマラソン部門も同時開催されます。どの選手が日本代表に選出されるかは間もなく決定しますが、来年はいよいよパラリンピックも開催されます。

どの選手にも平等にチャンスがあり、どの選手も積極的に狙ってほしいと願っております。

引き続き、皆様方の絶大なるご声援をよろしくお願いします!

2015年マラソンシーズン

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【2015年マラソンシーズン】正月恒例の駅伝観戦も終わり、いよいよマラソンシーズンの後半戦に突入しますが、年末年始は予定どおりの走り込みができたでしょうか?

中にはインフルエンザや風邪で寝込んでしまった方もいたかもしれません。しかし、大切なことは走り込みができなかったことを悔やむより、まずは体調を万全に戻し、これからできることを確実に実行していくことです。

特に、これから概ね3月までのマラソンシーズン後半戦については、焦って自滅してしまうランナーを毎年多く目にします。中でも諸事情により、年末年始に予定どおりの走り込みをできなかったランナーが、慌てて距離走を実施して怪我や故障をしてしまうケースです。

この場合、単に距離を走るだけでなく、意外とスピードも求めてしまうパターンが多く、最初から目標のマラソンペースで走りだしているランナーは多いと感じます。その結果、途中で大きく失速したり、最後まで走りきれないケースも多く、肉体面だけでなく精神的なダメージまで受けてしまうランナーも少なくありません。

では、年末年始をうまく走り込めなかった場合、どのように立て直せばよいのでしょうか?

もちろん、特効薬のようなトレーニング方法やトレーニングパターンがあるなら誰も苦労しませんが、残念ながらそのような方法は存在しません。一方で、年末年始を休んだため、良い意味で疲労が抜けてマラソンの自己記録につながったケースもありますが、計画的と言うより、単なる偶然の場合が多いように感じます。(再現性が低い)

そこで、年末年始後から走り込みを開始する場合の注意点をいくつかあげてみます。(私の経験上)

◆注意点1).最初の距離走や時間走は、ペースを落として予定の距離や時間を確実に走りきる。(体力・気力の確認)◆注意点2).ペースを落とした距離走や時間走を少なくとも2回連続で実施する。(肉体的なゆとり)◆注意点3).「記録第一」のイメージから「まずは完走」に頭を切り替え、自分で自分自身を過度に追い込まないようにする。(精神的なゆとり)

遠まわしに「記録は狙えない」と、言っているようにも感じますが、それは違います。逆に焦って短期間で急激な走り込みやスピード強化を実施した結果、怪我や故障を繰り返す負の連鎖に陥ってしまうケースが多いからです。※特に、走歴1年目のランナーは注意!

今年も「ゆとり」をもって、「地道」に走り込んでいきましょう!

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