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2020-01

大阪国際女子マラソン

【大阪国際女子マラソン】大会前日まで天候が心配されていましたが、大会当日は逆に絶好のコンディションとなり、2時間20分突破を狙えるハイペースでスタートしました。そんな中、最後まで粘り抜き、東京五輪代表に大きく前進したのは松田選手でした。

もちろん、優勝した松田選手の記録は見事でしたが、2時間30分を突破した選手も17名。更にサブスリーでゴールした選手は実に165名と、私の知る限りでは過去最高レベルの大会となりました。

好記録が出ている要因については様々ですが、ランニングブームと呼ばれてから10年以上が経過しました。同時に、クラブチームや個人ごとにマラソン攻略方法のノウハウが、それぞれ確立してきたことが大きいと感じます。

特に女性市民ランナーは年齢に関係なくどの年代も躍進している感が強く、記録更新を最大の目標としながらストイックに日々走り込んでいる人も確実に増えています。余談ですが、今大会5位に入賞したオーストラリアの選手は41才です。

また、若いころに陸上競技経験の無い人が、どんどん記録を短縮しているのも女性市民ランナーの特徴でしょうか。物事をコツコツと継続するのは女性の方が向いてるといいますが、まさにマラソントレーニングは女性向きかもしれません。

さて、今回の大阪国際女子マラソン開催日は、毎年1月最後の日曜日です。これをマラソントレーニングに置き換えてみると、ちょうど年末年始あたりが重要なポイント時期と重なります。つまり、大阪国際女子マラソンを目標にすると、ポイント時期と年末年始の慌ただしい時期とが重なり、計画どおりに走り込めないケースを多々みてきました。

そのため、私の個人的な感覚になりますが、大阪国際女子マラソンにおいて目標タイムに到達できなかった市民ランナーは意外と多く、時期的には難しい大会と考えていました。しかし、今回は上記したとおり、記録ラッシュとなりました。

それぞれのチームや個人ごとにマラソン攻略のノウハウが蓄積されてきただけでなく、女性市民ランナーの意識改革が進み、マラソンに対する取組姿勢がより高まったことが最も大きな理由かもしれません。

3月の名古屋ウィメンズマラソンは更に期待できるでしょう。

2020マラソンシーズン

【2020マラソンシーズン】今年もニューイヤー駅伝と箱根駅伝で年が明け、男女の都道府県対抗駅伝へと一気にタスキリレーされました。そして、いよいよ2020年の本格的なマラソンシーズンに突入です。

まずは、大阪国際女子マラソンが今週末に開催されますが、東京オリンピック代表切符を目指した女性ランナーたちの戦いです。その最後の代表切符の条件は記録ありきなので、誰に勝ったとか負けたとかでなく、設定記録である「2時間22分22秒」の数字をこえるか否かの戦いになります。

本日時点の天気予報だと、当日の天気は厳しそうですが、当日のコンディションに関係なく「2時間22分22秒突破」を目指した設定タイムでキッチリとレースは進んでいきます。その東京オリンピック代表切符のゴールに向かう「夢の列車(先頭集団)」に何人の選手が乗っていけるかは、最大の注目点です。

天候によっては、その「夢の列車」に乗客がいないまま進んでいく可能性もありますが、マラソンファンとしてはいつもと違う乗客がひとりでも多くいることを期待したいと思います。

さて、富津合同マラソン練習会で切磋琢磨してきた女性市民ランナーたちも同大会に出場します。しかし、数年前から参加標準記録が「3時間10分以内」に引き上げられたため、参加すること自体が難しくなってきました。

なかには参加記録を引き上げられたため、マラソンに対するモチベーションが下がった方もいましたが、どのランナーも地道に走り込みを継続しながらそのハードルをクリアしました。

その思いと粘りは、男性より女性のほうが上かもしれません。少なくとも富津合同マラソン練習会を拝見しているとそう感じます。大会当日まであと数日ですが、最後まで風邪やインフルエンザなどに注意し、万全の体調で迎えてほしいと願っております。

最終調整は「迷ったら休養」です。あらためて、参加される皆様方の快走を心より祈念いたします。

強化と調整

【強化と調整】今年最初の強化合宿を1月11日(土)から4泊5日の日程で実施しました。場所は強化拠点の千葉県富津市富津公園です。毎年この時期の富津公園は、正月の駅伝が終わったこともあり、静かな感じです。

さて、今回の強化合宿は、2月2日に開催される別大マラソンに向けた最後の強化と調整になりました。既に何度も話していますが、マラソンに向けたトレーニング方法は様々で、調整方法も同様になります。

と言いながらマラソンを走るたびにトレーニング方法や調整方法をその都度変えるランナーは、そう多くないと思います。やはり、過去に成功した方法やパターンを踏襲しながら少しずつ変えていくのが一般的でしょうか。

今回の強化合宿も過去の実績をペースにした流れとし、実際の調子を見ながら微調整していく方法です。別大マラソンのちょうど3週間前にあたる今回の強化合宿は、タイミング的には調整期に入る時期でもあり、逆にもう一度追い込めるタイミングでもありました。

もちろん、過去のデータは残っていますが、どちらを選択するのかの判断は何度やっても難しく、正解もありません。果たして今回の強化合宿は、どの選手も過去最高といえるほどの内容で終えることができました。

また、2月2日の別大マラソンは、東京パラリンピック・ブラインドマラソンの推薦代表選手を選考する最後の大会となります。それだけにどの選手も気合が入っていたのは間違いなく、その気持ちがタイムにもあらわれていました。

一方、今回の別大マラソンは選考大会に指定されているがゆえに、指定された選考ラインを境にはっきりと明暗がわかれます。それを目の当たりにするのは何度経験してもつらい部分です。

しかし、どのスポーツもこの選考大会を避けて通ることはできません。特に、4年に1回しか開催されないオリンピックやパラリンピックは、代表に選考されるか否かでその後の人生が大きく左右するのも事実です。

そのため、その場にかかわりたくない気持ちもあります。更にゴール後、悔し涙している姿は最も見たくない場面ですが、せめて出場選手全員が万全の体調でスタートラインに立てることを心より祈念いたします。

富津合同マラソン練習会

【富津合同マラソン練習会】2020年の富津合同マラソン練習会はいつもと同じようにスタート。今年最初の練習会となった1月5日は60名前後の市民ランナーが集まり、切磋琢磨しながら走り込んでいました。

さて、この練習会をはじめたのは2003年です。縁あって2002年から市民ランナーのお手伝い(コーチ)をするようになり、「何かできることはないか?」と考え、2003年からはじめた練習会が、今の富津合同マラソン練習会です。

同時に「自分自身のためにレースを走る」を、封印したのもこの練習会をはじめたのがキッカケでした。と、偉そうな言い回しですが、今では心も体もレースに出場できる状態ではありません。まさに今の私は「口だけの男」です。

しかし、富津合同マラソン練習会を17年間も継続できるとは思いませんでしたが、本気でマラソンに取り組む市民ランナーの皆様方に支えられました。また、この練習会に参加し、マラソンで自己新記録を達成する方は老若男女問わず、毎年多数輩出していることも驚きです。

まさに「継続は力なり」とでもいいましょうか。今や主宰している私のモチベーションが最も低く、練習会に参加されている市民ランナー方の「マラソンに対する情熱」が、練習会をけん引し、好循環になっています。あらためて感謝申し上げます。

この17年間に様々な市民ランナーと出会い、その走りを拝見してきましたが、「マラソンを攻略する方法はいくつもある」ことを知りました。また逆に、「一気に上がった人は一気に落ちる(可能性が高い)」ことも知りました。

そして、月並みですが、「身の丈にあったことを愚直に継続する」を実践しているランナーが最も長く走り続けている点は、今も昔もかわりません。長く継続できればチャンスに出会う確率も高くなり、結局は充実した思い通りの「ランニングライフ」を手にしているのです。

一方、正月の各種駅伝大会をテレビ観戦し、世界を席巻している「シューズ革命」に乗り遅れることはマイナスに作用するとも感じましたが、いつの時代も「変わらないこと=走り込み」を富津合同マラソン練習会は、今年も地道に継続していきます。

2020年

【2020年】今年も正月恒例のニューイヤー駅伝、箱根駅伝の激走からはじまりました。

そして、今年はいよいよ東京パラリンピックです。パラリンピックに向けた強化も今年は「選択と集中」へと移行し、本番を迎えることになります。

と、いいながら今年も「怪我と故障」を防止し、1年間を通じて安定したトレーニングを継続していくことが最も重要な点は、これまでと変わりません。

本年も様々な情報などに惑わされることなく、愚直に走り込んでいきます。

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