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2009-05

トレーニング計画・16

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今回から大きく3つのグループにわけた通勤ランを、グループ毎に考えていきます。

◆グループ1).自宅及び最寄駅やバス停等から職場までの距離が、5k程度以下(30分以内)の通勤ラン。

こんなに職場が近いケースは、ほとんどの場合、都会に住んでいる方より、どちらかと言えば地方の方にあてはまると勝手に思っていますが、いかがでしょうか?・・・と、かくいう私が、まさにこのケースでした(笑)。

私の場合、自宅から職場までは、約3k程度の距離でした。ゆっくりジョギングペースで走っても20分程度です。こんな近くては、トレーニング効果がないのではと、思ってしまうのですが・・・。

実は、当時のベースとなっていたトレーニングが、20k走だったので、帰宅時の3kはちょうど良いウォーミングアップにもなっていたのです。それは、3交代勤務(夜勤有)をしていた私にとっては、時間の節約にもなり、まさに一石二鳥でした。また、職場までの往復は、たったの6k程度でしたが、1ヶ月で20日間出勤したとして、6k×20日で120kとなります。更に、1年間継続すると、120k×12ヶ月で1440kに積みあがります。もちろん身体への負担も少なくてすみます。

このように、片道5k程度以下の通勤ランは、仕事が多忙な方から初心者の方まで手軽に実施することができ、無理なく継続することが可能です。また、不意な残業で退社時間が遅くなったとしても、距離が短いので走って帰宅することも十分可能です。

マラソンを目指した走り込みを開始すると、ペース走やインターバルトレーニングの距離や本数を増加することばかりにこだわる傾向が強くなります。しかし、片道5k以下の通勤ランを日々の生活にプラスするだけで、上記のように身体に大きな負担をかけることなく、走行距離を無理なく増やすことが可能となります。

実際に私は、片道3kの通勤ランを毎日実施し、なおかつ3交代勤務をしながらのトレーニングでした。更にそのころは、ペース走も30kまでしか実施していません。しかし、マラソンの記録は、2時間21分まで短縮することができました。これは、短い通勤ランをどんな天候でも欠かさず継続した成果だったと、今更ながら強く思います。

どんなレベルの方でも手軽に実施可能な、「片道5k程度以下の通勤ラン」を是非とも試して下さい。

つづく。

※ブルックスシューズ・ブログモニターにたくさんのご応募ありがとうございました。厳正なる審査のもとに選出させていただきます。

トレーニング計画・15

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前回から引続き通勤ランについてです。※今回からの通勤ランについては、自職場に簡単な更衣室やそれに準ずる施設があることを前提にお話していきますので、予めご了承願います。

はじめに、一人ひとりの仕事や生活環境が違うように、自宅から職場までの距離も様々です。そのため、全ての人たちが同じスタイルで通勤ランを実施することはできません。また、日々の通勤方法が電車やバス等を利用し、1時間以上かかるような人たちにとっては、自宅から職場までの距離が数十キロにもなります。つまり、自宅からの通勤ランはかなり難しくなります・・・。

このように、通勤ランを考えると、簡単そうで、手軽でない一面も多々あり、意外と悩んでしまうのです・・・。皆さんは、いかがでしょうか?

そこで、通勤ランを距離と時間別に、大きく3つのグループにわけ、自分自身の置かれた通勤環境をある程度正確に把握することからはじめます。

◆グループ1).自宅及び最寄駅やバス停等から職場までの距離が、片道5k程度以下。または、30分以内。◆グループ2).同様にその距離が、10k程度以下。または、60分以内。◆グループ3).同様にその距離が、10kをこえる。または、60分をこえる。

ここで、重要なポイントとして、職場までの距離や時間が最短になるコースを選択し、上記の3つに当てはめることです。それは通勤ランの最大メリットは、自分の脚が交通手段になる点だからです。そして、その結果として生活の一部にランニングが自然に組み込まれ、日々の継続につながっていきます。そのためには、コース設定も可能な限りシンプルにし、最短距離を通勤ランする方が継続し易くなります(私の経験上)。

もちろん、通勤ランのコースを複数設定したり、走り込みのために遠回りをすることも必要になってきますが、基本は最短距離です。まずは、この点をしっかりと、認識してほしいと思います。

同様に、通勤で電車やバス等に長時間乗車し、自宅から通勤ランをスタートできない人は、上記3つの条件に当てはまり、途中下車が可能な駅やバス停等の有無を調べてみて下さい。特に、地下鉄や路線バス等の発達した街に職場のある人は、比較的簡単に見つけられるはずです。・・・さて、自分自身の通勤環境を把握できたでしょうか?

次回は、各グループ別に考えていきます。

つづく。

トレーニング計画・14

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5月に入り、ここ千葉では初夏のような日が増えてきました。そして、先月のような朝晩の冷え込みもほとんど感じなくなってきましたが、皆さんの調子はいかがでしょうか?

さて、これからの季節にピッタリで、しかも気楽に誰でもはじめられる代表的なトレーニング方法のひとつに、通勤ランがあげられます。皆さんの中にも既に習慣化され、日々のトレーニング手段の柱になっている人も多いのではと思います。かくいう私もかつて通勤ランを実践していました。そこで、今回から数回シリーズで、通勤ランについて考えていきます。

はじめに、「通勤ラン」とは?

今更説明する必要もないと思いますが、まさに字を読んだとおりです(笑)。それは、自宅から職場への通勤や職場から自宅への帰宅を公共の電車やバス、あるいは自家用車等を利用せず、自らの脚で走って代用することです。もちろん、特に難しい定義等はなく、自宅からでなく職場や自宅の最寄駅からの往復を走ったりすることも通勤ランです。

次に、どんな人におすすめか?

通勤ランは、基本的にどんな人でも気楽に簡単にはじめることが可能です。特に、仕事柄多忙で、早朝やアフターファイブでのトレーニング時間確保が難しい人には、とても有効的な方法と言えます。それは、出退勤時の交通手段をランニングに切り替えることで、日々のトレーニング内容を気にしたり、その時間を捻出するための気苦労も軽減することができるからです。そして、それは時間だけでなく、交通費等の節約にもつながり、まさに一石二鳥となりますね(笑)。

最後に通勤ランの問題点は?

一方、職場にシャワー施設が無いとか、ロッカーや更衣室等も十分でない人の場合、汗まみれで出勤し、職場の同僚達に不快感を与える結果になることも考えられます。また、慣れない荷物等を身に付けてのランニングが仇となり、途中で故障や怪我をしてしまい、出社時間に間に合わなくなることも考えられます。同様に、途中で思わぬ雷雨等の天候急変や交通事故等に巻き込まれる可能性も無いとは言えません。また、職場までの最短距離が10k以上もあり、通勤ランそのものを実施することが困難な人もいるでしょう。

・・・と、リスクばかり考えていけば切が無いですね。また、どんな通勤手段にもリスクとメリットは付き物なので、通勤ランに特化した問題点をあげていくこと自体が不自然であるのも確かですね。しかし、通勤ランをはじめるにあたって、予め予測できるリスクは排除し、逆に期待できそうなメリットは最大限引き出せるように準備してから実行に移すことは、とても重要なことです。

次回からは、その通勤ランについて、もう少し具体的に考えていきます。

つづく。

トレーニング計画・13

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GW中のトレーニングは順調だったでしょうか?

さて前回、GW中は短い距離のレースを積極的に走る話をしました。そこで、前回紹介した女子選手達のレース模様について少し振返ってみたいと思います。※もちろん女子選手と言っても、市民ランナーです。

最初に、GW中の主な狙いとして、「自己記録更新を目指す」ことより、「マラソンと違う苦しみを体感する」ことと、話ました。この点については、至極当然のことながら、どの選手も全力でレースを走ったので、全選手が経験することができました(笑)。

特に、5月5日のトラックレースで3000mを走った2名の女子選手は、初めて経験するトラックレースでした。そのトラックレースとロードレースとの違いは、ロードでなく400mトラックで走り、同じところを何度も周回する点です。今回の3000mの場合は、400mトラックを7周半走ります。

また、トラックレースの主な利点として、細かいラップ管理がし易いので、自分の目標タイムに対し、正確なラップを刻んでいくことが比較的容易になる点です。一方、トラックにはコーナー(半円部分)があるので、走っている時のポジション取りが意外と難しく、少しでも良いポジションを求めて、スタートからオーバーペースになることも多々あります。

・・・結果は案の定、2人とも最初の400mで体力をほとんど消耗し、周回を重ねる毎にペースダウンしていく、とても苦しいレースとなりました。しかもゴール後は、軽い酸欠状態でしばらく動くこともできない状態でした。

更に記録的にも彼女達が、マラソン練習で実施する30k走のラスト3kより遅い記録です。信じられないような結果ですが、たったの3000m(3k)なのに、30kのラスト3kより遅いのです。まさにこれこそが、マラソンと違う苦しみであり、体感なのです。※専門的な話は割愛します。

引き続き、これから8月あたりにかけ、トラックレースや10k以下のロードレース大会への出場を、積極的に実施していきます。しかし、今回のGW中の連戦で、各選手の弱点やそれに対する対策等をある程度把握することができました。次回からのレースは、それらをおり込んだ調整を実施し、今度は自己記録更新を目指していきます。

さて、このブログでも何度か話していますが、多くの市民ランナー方の傾向として、マラソンを一度完走すると、年間を通じてハーフマラソン以上のレースばかりに目がいってしまいます・・・。いかがでしょうか?

特に、これからの季節はどんどん暑くなり、長距離走にとっては様々な危険も伴ってきます。だからこそ、これから夏にかけた季節は、思い切って短い距離のレースに挑戦し、マラソンと違うスピード感や爽快感を体感してほしいと思います。

つづく。

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