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2016-08

パラリンピック

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【パラリンピック】大いに盛り上がったオリンピックも閉幕しました。中でも過去最高のメダルを獲得した日本人選手たちの活躍は多くの感動を残しました。

9月7日からはパラリンピックが開幕しますが、オリンピックに負けない活躍と大きな感動が期待されます。特に、オリンピックでは苦戦した男女のマラソンでしたが、パラリンピックの視覚障害者マラソンは、男女ともメダル獲得を目指します。

今年度は、5月のゴールデンウィークから8月までに5回の強化合宿を実施し、徹底した走り込みを重ねてきました。特に、7月の長野県菅平高原で実施した2回の合宿においては、連日50kをこえる走り込みを精力的にこなしました。

更に、8月は北海道北見市常呂町において、リオでのマラソンコースを想定し、海沿いに面したサイクリングロードを活用した実践的な走り込みを消化してきました。

同時に、強化合宿の重要な目的である「チームワーク」をより強固にすることができました。今回のリオには、男女代表選手6名、ガイドを含めたスタッフ10名、合計16名で編成するマラソンチームの絆は過去最高です。

マラソンは、現地時間の9月18日(日)9時00分スタートとなりますが、これから最終調整に入っていきます。調整の基本は「迷ったら休養」です。この点は、国内のマラソンであろうと、パラリンピックのマラソンであろうと全く同じです。

これから現地に入り、しっかりと仕上げていきます。

夏合宿・5

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【夏合宿・5】夏合宿シリーズの最後は、走り込みを重視した具体的な実施例をあげていきます。これから紹介する実施例については、実際に私が計画し、実施した内容です。

■実施内容1).1日目午前:合宿地入り、1日目午後:90~120分jog + 1k走、2日目午前:30~40k走、2日目午後:帰宅。※1日目と2日目の入替可。

■実施内容2).1日目午前:合宿地入り、1日目午後:30~40k走、2日目午前:200m×20本、2日目午後:帰宅。

■実施内容3).1日目午前:合宿地入り、1日目午後:100~120分jog + 100m×10本、2日目午前:120~150分jog + 100m×10本。

以上が1泊2日の実施例となりますが、それぞれの走力や体力に応じて計画を考えるのは言うまでもありません。同時に、実施しない方が賢明と思われる計画として、2日間連続のスピードトレーニングです。

例として、1日目の午後にショートインターバルを実施し、2日目の午後にロングインターバルを実施するような計画です。2日間連続のスピード系トレーニングは怪我や故障につながるリスクが高くなるので避けるようにしましょう。特に、走歴や経験の浅いランナーは注意です。

最後に参考として2泊3日の実施例をあげておきます。

■実施内容4).1日目午前:合宿地入り、1日目午後:90~120分jog + 1k走、2日目午前:クロカン走、2日目午後:90~120分jog + 1k走、3日目午前:20~30k走、3日目午後:帰宅。※設定タイムは遅めで。

■実施内容5).1日目午前:合宿地入り、1日目午後:30~40k走、2日目午前:クロカン走、2日目午後:3k×2本、3日目午前:120~150分jog + 1k走、3日目午後:帰宅。※設定タイムは遅めで。

■実施内容6).1日目午前:合宿地入り、1日目午後:20~30k走、2日目午前:20~30k走、2日目午後:90~120分jog + 100m×10本、3日目午前:20~30k走、3日目午後:帰宅。※設定タイムは遅めで。

夏合宿・4

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【夏を走る・4】確認事項の3つ目になりますが、最も現実的な話になります。

■確認事項3).合宿予算(交通費、宿泊地、施設使用料、その他雑費)。

至極当然のことながら何でお金のことが最後にくるのかです。もちろん、お金にいとめを付けない人なら何の問題も無いかもしれませんが、多くの方はそうではありません。しかし、最初から予算の話から入るとイメージしている合宿と違う環境やトレーニング内容になってしまうトラブルも意外と多いからです。

そのため、最初に合宿の目的やトレーニング内容をイメージしてから予算と合わせていく流れの方がうまくかみ合っていきます。そして、誰もが最初に考える点は合宿地までの交通費と宿泊費です。まさに合宿予算の大部分に相当するので重要な点であることは言うまでもありません。

一方で見落としがちなのが、合宿地に入ってからの移動手段(レンタカー等)やトレーニング施設の使用料(意外と手続きが複雑なケースも多い)、そして、距離走やペース走を実施する際に必須の給水等(大量に必要)の雑費です。これらに関する費用はそれほど大きくないかもしれませんが、現地において計画どおりのトレーニングを実施できるか否かに直結する重要事項になるので、注意が必要です。

ところが、実際に涼しい高原等で合宿を実施すると、上記した事項の準備不足が原因で思うような走り込みが難しくなっているグループを毎年必ず目にします。特に、合宿地では世話役に徹することのできる方を帯同させることは重要なポイントになると考えます。もちろん、その方の費用等をどのように負担するかの問題も出てきますが、合宿を成功に導く分岐点になるのでよく吟味しましょう。

最後に合宿経験の少ない人ばかりで不安だったり、各種細かい準備が思った以上にたいへんと考えるなら、他のクラブチームが主催する合宿へ参加する選択もあります。この点は重要な選択肢のひとつとなるので、単に見かけの費用だけで決めず、トータル的に判断するようにしましょう。

以上のように合宿は単にお金で換算できない点も意外と多く、貴重な時間を有効に走り込むためには、総合的によく検討することも必要な点と考えます。

夏合宿・3

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【夏合宿・3】今回は、確認事項2について掘り下げていきます。

■確認事項2).合宿地のトレーニング環境(ランニングコース、その他のトレーニング施設、合宿地での移動手段、他)。

至極当然のことですが、涼しい場所で合宿を実施しようと企画しても、単に涼しいと言うだけの場所で走ることはできません。つまり、合宿を実施しようとしている場所にランニングに適した環境があるか否かの確認が重要かつ必須条件になります。

同時に、走り込みの目的に沿ったランニング環境であるか否かの確認も必要になります。具体的には、平らなコースで走り込みを実施したいにも関わらず、起伏の激しい山岳コースしかないとか、トラックでのスピードトレーニングも取り入れたいと思っても、それに準ずる施設がひとつもないとか…。現地に移動した後、自分自身でイメージした合宿計画とマッチしないトラブルは意外と多いのです。

また、目的に沿ったランニング環境が整っていたとしても、宿泊先からランニングコースが何キロも離れているとか、隣町までいかないとトラックが無いと言ったケースも意外と多く、現地入りしてからの移動手段を考えていなかったが故に合宿地でのランニング環境を活かしきれないケースも実際におこります。

もちろん、これらのトラブルを未然に防止するためにも、十分な下調べは必要不可欠になります。そのため、事前に合宿地のHPを確認したり、直接電話で確認したりすることはもちろんですが、その合宿地で実際にトレーニング経験のある方から具体的な話を聞いておくことも必要です。

そして、それらの情報と自分たちが実施しようとしている合宿の目的や内容と合っていない場合、合宿地の環境に合わせたトレーニング内容の変更が可能か否かを検討し、難しいと考えるなら合宿そのものを見合わせることは選択のひとつと、決断することも時には必要になります。

短期間で充実した合宿を実施しようと考えた場合、合宿地の情報収集は必要不可欠であり、トレーニング環境等の必須事項については、十分に確認し吟味するようにしましょう。

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