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2019-09

再び走り込み

【再び走り込み】台風15号で大きな被害のあった私も在住する千葉県君津市も何とか復旧し、通常に戻りつつあります。また、トレーニング拠点としている隣の富津市富津公園内もいつものランニングができる状態に戻りました。

また、温暖な君津や富津でも朝晩の冷え込みも感じるようになってきました。いよいよマラソンに向けた本格的な走り込みの季節です。同時に、風邪が蔓延してくる季節でもあり、体調管理が難しくなってくる時期でもあります。

さて、明日の28日から富津において強化合宿を実施します。今回の合宿から40k走を軸にした距離走にシフトしていきます。次のターゲットは12月のマラソンになります。そのため、11月前半まではペースを抑えた距離走になるのが恒例です。

そんな中、夏の走り込みが順調だった選手は、これから秋が深まってくるに従い調子も上がってくる傾向になります。そのため、走り込みを開始早々からかなり速いペースでも押していける調子になっていたりもします。

この時、「走力が一段アップした」と判断するのか、「単に調子が前倒しになっている」と判断していくかは重要なポイントになります。しかし、そこの見極めは本当に難しく、誰にでもあてはまる法則などは存在しません。

言えるのは、調子よく積極的に走り込んでいくと、前述したように「風邪」を必ずひきます。結果、それまでの好調がウソのように反転し、結果的には目標のマラソン大会に調子を合わせられない状態に陥ります。実は、こうなるパターンの方が圧倒的に多いのです。

春から夏に向かっていく時期は、とにかく暑くて走れない状態が続きました。しかし、暑さから寒さに向かっていくこれからの季節は、勝手に調子が上がっていくことも多々あります。しかし、そこに「風邪や故障」など、走り込みの落とし穴があるので、自分の調子をうまくコントロールしていく調整力が試される季節でもあります。

涼しくなっていくこれからの季節だからこそ、目先のタイムに一喜一憂しない気持ちが不可欠かもしれません。

強い心

【強い心】9月14日からの3連休を活用し、長野県菅平高原において合宿を実施しました。今年も5月連休から菅平合宿を毎月実施してきましたが、今回で今年最後の菅平合宿となりました。

この菅平では、毎年涼しくなってくる9月から10月あたりまでの期間に、実業団選手や学生選手たちが多く集まってきます。しかし、我々は今回の菅平合宿後の9月後半からは、拠点の千葉県富津市富津公園において本格的な走り込みに入っていきます。

あらためて、今回の菅平合宿は2泊3日と短期間なこともあり、15日に実施した40k走がメイン練習となりました。また、この合宿は毎年恒例で、日程も合宿メニューもほぼ同じです。逆に、毎年同じ日程で同じ内容にすることで、調子の比較やこの後のトレーニング計画などを見通すことでできるようになります。

その40k走は、ほぼ全員が予定どおりの設定タイムで走り切っていました。しかし、このような合宿で多くの仲間と一緒に走ると、嫌でも他人との比較になってしまいます。そのため、良くても悪くても納得のいかない選手が出てくるのも常です。

合宿を実施する目的のひとつに「仲間と切磋琢磨することでモチベーションを高める」ことがあります。一方で、「仲間と切磋琢磨することで自信を失う」こともあります。これはどんなレベルの合宿でも起こり得ることであり、どちらになるかは本人次第となります。

無責任な言い方になりますが、これはどんな名コーチが指導したとしても、大勢の選手が集まれば必ずプラス思考になる選手と、マイナス思考に陥る選手がいるのは事実です。そのため、仲間を避け、常に単独でトレーニングをしている選手もいますが、レースは必ず他人と競い合うので、最後は他人との勝負・比較(プレッシャー)になる点を避けることはできません。

さて、15日は都内でMGCが開催されました。国内だけでなく世界が注目した世紀のマラソンレースでしたが、期待通りに見ごたえのある内容だったと思います。特に、男子は4強と言われ続けてきた服部選手と大迫選手が2位と3位でゴールしたのは、本当に強かったと思います。

もちろん、優勝した中村選手のスパートは凄いの一言でしたが、4強と言われ続けてきた4選手たちのプレッシャーや重圧は想像以上だったに違いありません。そんな中、周りの期待通りに見せ場をつくった服部選手と大迫選手は、世界でも勝負できる「強い心」を持っていると……。

残暑&台風

【残暑&台風】9月6日から3泊4日の日程で、千葉県富津市富津公園において強化合宿を実施しました。また、今回の強化合宿も暑熱対策テストを実施しましたが、合宿初日から30度を超える暑さとなり、暑熱対策テスト的には絶好のコンディションとなりました。

と、いうのも、気温は連日35度前後まで上昇し、湿度も70%前後と、今年に入ってからの強化合宿においては最も過酷なコンディションとなったため、逆にどの選手も厳しいトレーニング結果となってしまったからです。

既に夏も終わりですが、どんな選手も暑い中での走り込みは過酷です。したがって、暑さを避け、可能な限り涼しい場所で走り込んでいきます。一方で、暑熱順化するには、暑い中で積極的に走り込むことはとても効果的です。しかし、現実的には暑い中での走り込みは様々な危険を伴います。

暑熱対策のため、暑い中でトレーニングを繰り返していくと、暑さに慣れても、暑さの影響で計画とおりのトレーニングを消化できないリスクが伴います。その場合、暑さに慣れたとしても、多くの選手はトレーニング不足の不安が残り、そのマイナス面ばかりを引きずっていく可能性が高くなります。

ところが、涼しい場所で良いトレーニングが積めても、今回の強化合宿のように、突然気温と湿度が真夏のような状態に戻った場合、どの選手も全く走れなくなるのも至極当然のことなのです。

暑熱対策といっても所詮は自然相手の運任せのような面が強く、トレーニング計画に沿った都合の良い天候にはなりません。もちろん、天候に合わせたトレーニングにすると、場当たり的な計画となり、これはこれで日々のトレーニング計画が的外れになってしまいます。

結局は、年間を通じて計画したトレーニングをブレることなく、たんたんと継続していける選手が、生き残っていると感じます。暑さばかりに目がいきますが、真冬の寒風吹荒れる中での距離走など、結果的にはどんな天候やコンディション下においても適応できる能力を身に付けた選手が栄光をつかんでいるのは、いつの時代も違いありません。

余談ですが、8日の夜は台風15号の直撃を受けました。合宿最終日の9日朝から宿泊旅館はもちろん、街中の信号機など、全てにおいて全停電となりました。そんな非常事態の中においても、我々のために食事の準備をし、更に延泊までさせていただいた「ナカヤマインの皆様」には心より感謝申し上げます。

残暑活用

【残暑活用】本日は9月6日です。今月に入り、朝晩が涼しくなってきた感じがしてきましたが、千葉県富津市における本日の天候は晴れ。朝8時の気温は30度をこえ、湿度も70%前後と真夏のようです。

そして、ちょうど1年後の9月6日は、東京パラリンピックの視覚障がいマラソンが実施される日になります。つまり、来年の9月6日も今日のような天候になる可能性がかなりの高確率で起こり得るともいえます。

今日から3泊4日の日程で千葉県富津市において強化合宿を実施します。もちろん、今回の合宿においても暑熱対策テストをおこないます。今年も6月から様々な暑熱対策テストを実施してきましたが、なぜか暑熱対策テストを実施する日に限って、異常な涼しさに見舞われてきました。

また、季節は本格的な秋へと移っていくので、どんどん涼しくなっていきます。強化合宿の拠点も9月から千葉県富津市に戻し、来年の春先までここで走り込んでいきます。とても慣れ親しんだ環境ですが、近年の温暖化と呼ばれる影響のため、9月も30度を超える日が増えてきたように感じます。更に、10月に入っても40k走を実施するには暑さで厳しい日もあります。

東京パラリンピックに向けた最後の夏は過ぎましたが、暑熱対策テストを実施していくには十分な残暑が残っています。変な言い回しになりますが、来年の東京パラリンピックに向け、貴重な残暑を有効活用していきます。

さて、来週はいよいよ東京五輪のマラソン代表を選考するMGCが開催されます。出場する選手たちは最後の調整に入っていると思います。先日の日曜日は、ここ富津公園でもMGCに出場する男子選手がレースペースに近い感じで距離走を実施していました。

その日も天候は晴れて、気温も30度に達していました。その選手も暑さに苦戦しながら走っていたように見受けましたが、MGCのちょうど2週間前。15日のMGCではどんな展開に持ち込み、代表切符を手にするか否か。我々も全く同じコースで来年の9月6日に勝負するので、その走りに注目したいと思います。

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