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2016-01

調整とレースについて・3

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【調整とレースについて・3】今回は前回と逆の視点に立ち、レースを調整(練習)の一環として出場していくことのデメリットについて考えていきます。

はじめに、多くのランナーは自己記録を達成した時のトレーニングパターンや内容については、いわゆる成功体験として忘れることはないと思います。しかし、逆に失敗したことは意外と忘れてしまい同じことを繰り返していることが多いと思うのですが、いかがでしょうか?

同時に、成功したトレーニングパターンを繰り返しているにも関わらず、同じように成功しないケースも意外に多いと感じます。そして、その原因のひとつがレースを調整(練習)にしているからと、感じるのは私だけでしょうか?

つまり、調整(練習)の一環としてレースに出場して成功した時、その調整として出場したレース内容を次のレースで再現するのが難しいからではないでしょうか。もう少し掘り下げると、レースは生き物であり、自分の思い通りに周りは走ってくれないが故に、成功した時と同じレース内容になることは、ほぼあり得ないからです。

まずは、この点を念頭に入れて、デメリットを考えてみると次の点があげられます。

■デメリット1).大会参加費を払っているので、多少の不調でも出場する。→怪我や故障気味でも無理をして走り、調子を更に悪化させる。■デメリット2).同レベルのランナーたちと競い合える。→日ごろ負けたことのない仲間に負け、精神的なダメージを受ける。■デメリット3).緊張感を持って最後まで頑張る。→手を抜けず追い込み過ぎてしまう。

至極当然のことですが、前回あげたメリットの裏返しになります。そして、これらをまとめると次のようになります。

■まとめ1).故障、風邪気味でも無理をして走り、本当に調子を悪化させてしまう。■まとめ2).良くても悪くても周りの仲間たちと比較し、精神的なダメージを受ける。■まとめ3).調子に乗って頑張りすぎてしまい、身体に相応のダメージが残ってしまう。

以上のように、自分自身は出場したレースを調整(練習)の一環として出場したとしても、一緒にスタートする大勢のランナーたちは、それを知る由もないし、各々が好き勝手に走ります。つまり、日々の練習と違い、レース状況で自分自身の走りも振り回される可能性が高くなり、想定外の走りになる確率も高まります。

調整とレースについて・2

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【調整とレースについて・2】目標のマラソン大会に向け、ハーフマラソン等のレースを調整(練習)の一環として出場していくことのメリットと、デメリットについて考えていきます。

はじめにメリットについてですが、何と言っても公務員ランナーの川内優輝選手がこの方法で素晴らしい成果と実績を残しております。もちろん、市民ランナーの皆様にもレースを活用した調整をしている方は多数おり、川内選手同様に成果と実績を残している方もいます。

あらためて、各種レースを調整(練習)の一環として活用することのメリットを幾つかあげていきます。

■メリット1).大会参加費を払っているので、体調不良以外は必ず出場する。→トレーニング計画を確実に実行できる。■メリット2).距離表示や給水もあり、同レベルのランナーと競い合える。→練習に必要な様々なサポートを受けることができる。■メリット3).その時の調子を正確に把握できる。→緊張感を持って最後まで追い込んだトレーニングが可能。

他にもレースを活用する効果はあると思いますが、上記した3つについてもう少し補足します。

■メリット1).単独練習と違い、大会では必ずエントリーした距離を走りきる。つまり、その日の気分や天候等による練習の中止や変更を回避でき、決めた練習(大会)を確実に実行できる。■メリット2).近所の公園や河川敷等で走っているのと違い、距離表示も給水も大会主催者側が対応する。したがって、走りに集中し易い環境が整っており、質の高いトレーニングとなる。■メリット3).いわゆる「タイムトライアル」として追い込んだトレーニングが可能となる。そのため、現状の調子や不足している点をかなり正確に把握できる。

以上のことをまとめると、次のようになります。

■まとめ1).計画的なトレーニングの実現。■まとめ2).恵まれたトレーニング環境の確保。■まとめ3).質の高いトレーニングの実戦。

皆さんはいかがでしょうか?

次回は逆のデメリットについても考えていきます。

調整とレースについて

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【調整とレースについて】今年も駅伝三昧の正月も終わり、いよいよ後半のマラソンシーズンがはじまります。同時に、各種ロードレース大会も全国各地で目白押しとなり、ハーフマラソンを中心に毎週末開催されます。

多くの市民ランナー方も練習や調整の一環として出場されることと思います。そこで今回から目標のマラソンに向け、練習や調整の一環としてハーフマラソン等に出場することについて考えていきます。

はじめに、ほぼ毎週のようにハーフマラソンやマラソンに出場しながら日本代表を目指している選手としては、何といっても公務員ランナーの川内優輝選手が浮かびます。もちろん、単に毎週レースを走り回っているだけでなく、それらの記録と成績は驚異的な実績を残しています。

私が偉そうにコメントできる立場ではありませんが、とにかく凄いの一言に尽きます。一方で、リオ五輪の選考レースであった福岡国際マラソン大会では、大会前に足を痛めたことの影響もあり、リオ五輪代表は厳しい状況となりました。

実は、川内選手のように毎週末のレースをかなり先まで予定していると、何かのアクシデントで足を痛めてしまうと一気に後手に回ってしまう可能性が高くなります。つまり、足を痛めても翌週のレースが招待等の場合、その大会を回避して回復優先と言った選択が難しい状況に陥ってしまう可能性もあります。

もちろん、一般の市民ランナーの方々が毎週レースに出場したからと言って、川内選手と同じ状況になるとは限りません。しかし、毎週末のレースを活用しながら調子を上げていくスタイルの良い面ばかりでなく、川内選手にとってこの1年間は苦しい面もあったのではと、感じました。

次回からはレースを調整(練習)にして狙ったマラソンを目指していく調整方法のメリットと、デメリットについて考えていきます。

2016年

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【2016年】新年あけましておめでとうございます!

さて、2016年もスタートしましたが、今年はオリンピック・パラリンピックイヤーです。

既にマラソン日本代表の座を決める選考大会も開催されておりますが、マラソンは他のスポーツと違い市民ランナーの皆様も同じ選考大会に出場できます。もちろん、代表になるには並大抵のことではありませんが、日本代表を目指すエリート選手たちと同じ夢を追いかけることは可能です。

残りの選考大会は、男子が2月の東京マラソン、3月のびわこ毎日マラソン。女子が1月の大阪国際女子マラソン、3月の名古屋ウィメンズマラソンとそれぞれ2回ずつ残しております。出場予定の皆様におかれましては万全の体調でスタートラインに立てることを心より祈念しております。

2016年も昨年同様、富津練習会を軸に地道な走り込みを継続していきます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

※このブログもおかげさまで、400回を超えました。

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