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2015-03

期分け・2

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【期分け・2】期分けは、目標のマラソンや大会で最高の調子に合わせ、目標の記録や成績を達成するための考え方です。この点については、多くの市民ランナー方も理解している点でもあります。しかし、なかなか実践できないのが現実です。

今回、期分けを再び考えていく上で、これまでと少し視点を変え、季節とリンクさせていく点を重視してみたいと思います。

さて、前回も触れましたが、ランニングブームがすっかり定着したこともあり、1年間を通じてマラソンを気楽に走れる時代になりました。その結果、1年間に10本以上のマラソンを走ることも簡単になり、マラソン完走の数を増やすと言う意味では容易な時代になりました。

一方で、期分けの考え方で調子を合わせようとしても失敗するケースも多くなりました。特に、レースを走り込みの一環としてとらえている市民ランナーの多くは、その傾向が強い感じがします。(マラソンを多く走ること自体を否定している訳ではありません)

もちろん、理由や原因は様々ですが、そもそも期分けして調子を合わせようとしている大会に無理があるケースが多いと感じます。例として7月から8月の夏に開催されるマラソンで自己記録を狙おうと、期分けして取り組んでいくパターンです。

少し考えれば簡単に理解できると思いますが、8月のマラソンを目標にした場合、一般的な考え方でいくと、走り込みのピークは4月から6月あたりかと思います。そして、レースも走り込みの一環としてどんどん出場していきます。もちろん、その中にはマラソンも数本入ります。

ところが、季節がちょうど冬から春に移行し、更に身体が暑さに馴化していないことも相まって、暑さのために体調を崩してしまうランナーも意外と多く見受けます。同時に、実際のレースでは暑さのため後半大きく失速し、メンタル的にも大きなダメージを残す結果となります。

それでも、何とか予定どおりの走り込みが実施できたとしても、8月のマラソンは、気温が30度をこえて、記録どころか完走するのがやっとのケースが多く、ゴール後は、「こんなに頑張ってきたのに、なぜ?」。心も身体にも大きなダメージが…。

皆さんはいかがでしょうか?

期分け

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【期分け】3月も終わりに近づき、来月からは新年度がスタートします。同時に、移動の季節でもあり、これまでの生活環境も変わる方も多いと思いますが、いかがでしょうか?

特に、ランニングが生活の一部として定着してきた方々にとっては、生活環境が変わることはトレーニング環境も変わる可能性が高く、違う意味でも不安があると思います。

一方で、いわゆる秋から冬にかけての「マラソンシーズン」は、ひと段落する時期でもあります。もちろん、今年度のマラソンシーズンを振り返り、新年度に向けて新たな目標を設定し、新たな気持ちで走り込んでいくには絶好の時期とも言えます。

そして、生活環境が変わる方も気持ちをリフレッシュするには、逆に良いタイミングと捉え、新年度からも新しい気持ちでマラソンに挑んでほしいと願っております。

そこで、4月からの新しいシーズンに向け、あらためて「期分け」について考えていきます。既に、このブログでも取り上げてきた「期分け」についてですが、1年間をいくつかのトレーニング期間に分類し、目標の大会(マラソン等)に調子を合わせていく方法です。

この「期分け」は、走歴の浅い市民ランナーほど、「自分には関係ない」と考えている方が多いと感じます。しかし、この「期分け」の考え方は、目標に向かって計画的な走り込みを実施していくことで、怪我や故障の防止、更にはモチベーションを長く維持していくためにも必要不可欠な考え方のひとつです。

特に、ランニングブームが到来してからは、1年間を通じて全国各地でマラソン大会が多く開催されています。その結果、ほとんど毎週のようにマラソンを走っている市民ランナーも多数見かけるようになりました。そのこと自体は否定も肯定もしませんが、短期間で気持ちが燃え尽きたり、怪我や故障をしたりと、様々なトラブルに遭遇してしまう市民ランナーも意外と多く見かけるようになってきたのも事実です。

あらためて、古くて新しい考え方である「期分け」について考えていきます。

名古屋ウィメンズマラソン

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【名古屋ウィメンズマラソン】今年の世界陸上の日本代表選考レースを兼ねた名古屋ウィメンズマラソンも終わりました。今大会も私が直接コーチする女性市民ランナーたちが多数参加し、それぞれの目標タイムに向かって最後まで力走しました。

結果的には、目標を達成した方、そうでなかった方といましたが、最後までレースを投げ出すことなく、全員が完走できたことは何よりでした。

そして、今更ながらマラソンは膨大な時間と手間をかけて目標の大会に調整していきます。しかし、マラソンほど当日の天候やコース状況に大きく左右される競技はなく、まさに運を天に任せる部分が大きいと感じます。つまり、ある意味「努力が報われない?」部分もあります。

世界選手権の日本代表選手の発表が先日ありました。特に女子の代表選手については様々な意見やコメントが出ております。私は偉そうに意見できる立場ではありませんが、日本代表を決める選考レースが複数存在する以上、この問題は永遠に解決されることはないと思います。選考レースをひとつに絞り、なおかつ選考規定に則ったレース展開をペースメーカーがペースメークした上での勝負しか誰もが納得することは難しいと思います。

さて、今大会に出場した私が直接コーチする女性市民ランナーたちの中にも、結果に対する受け止め方は様々です。本気の度合いが大きい方ほど、結果を素直に受け入れることに時間を要するようにも感じます。しかし、言えるのは、良くも悪くも今回の結果を受け入れた方だけが、次のマラソンに向けて一歩踏み出せることです。

特に、結果の良かった方は、「何でうまく走れたのか?」をしっかりと自己分析し、まずは次のマラソンでも同じ流れと結果を再現できるようにと願っておりいます…。

第37回千葉県民マラソン大会

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【第37回千葉県民マラソン大会】第37回を迎えた伝統の千葉県民マラソン大会が、千葉県富津市で開催されました。この大会は昨年からハーフマラソンと10kが日本陸連公認となり、今年の参加者は過去最高の5750名となりました。

はじめに、手前味噌になりますが、この大会は私も20代のころ、5連覇を達成したこともある思い出の大会です。今では日本盲人マラソン協会の強化指定選手も招待選手として毎年参加させていただけるようになり、この大会への愛着はますます深くなっております。

今回、日本盲人マラソン協会からは、エース級の選手がほぼ全員参加し、全盲の和田伸也選手は10kで「33分33秒」、弱視の熊谷豊選手はハーフマラソンで「1時間11分37秒」の自己新記録をマークしました。今年は、IPC世界陸上選手権も控えており、メダルへの期待が膨らみます。

さて、昨年から日本陸連公認大会にグレードアップしたことも手伝って、今年の大会は特に女性市民ランナーたちの快走が目につきました。

女子39歳以下10kでは、高校生の出場もあったとは言え、3位までが33分台、8位までが35分台。女子40歳以上10kでも2位までが38分台、7位までが42分以内と、こちらもハイレベルでした。

同様に、女子39歳以下ハーフでは、優勝が1時間19分台、8位も1時間26分台、1時間30分を突破した女性市民ランナーたちも多く、ゴール姿は誰もが輝いていました。そして、驚くことに女子ハーフの総合優勝は40代の女性市民ランナーで、記録も1時間18分55秒と驚異的でした。

一方、同じ日に開催された伝統の「びわ湖毎日マラソン」では、冷雨の悪コンディションの中、世界を目指す先頭集団から後方の市民ランナーまでの多くが失速し、厳しいレース内容でした。

もちろん、2つの大会は目的も規模も大きく違い、比較することはできませんが、そろそろ地方の市民マラソン大会も量から質への波が少しずつ起こるかもしれません。そんな期待を抱いた今大会でした。

次のレースに向け、風邪に注意です!

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