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ランニングシューズ Archive

ランニングシューズ・2

北京オリンピック男子マラソンは、尾方選手の13位が最高順位の結果に終りました。また、各種報道等で今回の男女マラソンについて、様々な意見が見受けられましたが、今後の日本マラソン界が世界と勝負していくための良い切欠にできればと、勝手に願っている次第です・・・。

さて、ランニングシューズについてですが、前回は「怪我や故障から自分自身を守ってくれる唯一の道具(保護具)である」との話をしました。今回も引き続き、ランニングシューズの種類、機能等について考えます。

ランニングシューズは、皆さんもご存知のとおり大きく分けて、トレーニング用とレース用(兼用も)に分けることができます。そして、その目安となる代表的な指標としてシューズの重量(片足)があります。具体的には、約250g〜300g以下がレース用(兼用)となり、約300gをこえる重さのランニングシューズをトレーニング用と指しているケースが多く見受けられます(もちろん判断基準は、メーカーや個人差があります)。

また、ランニングシューズに求められる機能として、屈曲性(曲がりやすさ)、軽量性、クッション性、通気性、安定性、グリップ性、耐久性、等々が挙げられます。そして、それらを総称してフィット性とも言います。

実は、単純に軽いシューズを履いたから足が軽く感じるとは言えず、自分自身にフィットしたシューズ(フィット性の高いシューズ)を履くことで、一般的にトレーニング用と言われているシューズでも軽く感じることができます。その結果、ランニングのパフォーマンスが大きく改善されることが多々あります。つまり、ランニングシューズを選ぶときは、自分自身の足の形(甲の高さ、足幅の広さ、アーチの有無等)を良く知り、自分の足に適しているシューズを選ぶことが重要です。

特に、ランニング経験の浅い初心者や初級者の方は、シューズを選ぶ際、デザインや価格を中心に吟味される方が多く見受けられます。その結果、自分の足にフィットしたシューズでないものを無理に履き続ける方も多く、様々な足のトラブルを抱えることにつながります。特に膝から下(膝も含む)の故障原因については、履き続けているシューズのフィット性に起因するケースが多いのも事実です。

そこで、専門店等で購入する際、まずは自分の足の形状や特徴について実際に測定して頂き、自分自身の足の特徴をしっかりと把握することをおすすめします。その結果、レース用シューズを購入しようとしたが実際はトレーニング用シューズの方が、レースにも最適だったケースもあります。

単純に、各メーカーが説明している性能や特徴にこだわることなく、自分が足を入れたフィット感や足の特徴に合うシューズの中から選ぶようにしてほしいと思います。

ランニングシューズ

ランニングを楽しむ上で必要不可欠なものと言えば、「ランニングシューズ」ですね。同時に、足腰の故障や怪我から自分自身の身を守ってくれる唯一の道具(保護具)でもあります。皆さんは自分の足に合ったシューズを履いているでしょうか・・・?

と、たずねてみたところで、自信を持って「合っています」と、答えられる方は少ないのではと思います。なぜなら本当に自分に合っているかどうかは、実際に試着し走ってみないと判らないからです。そして、様々なメーカーがランニングシューズを世にたくさん送り出しており、それら全てを試着し、その中から自分の足に合うものを見つけることは、ほぼ不可能だからです。

しかし、同じような走力を持った仲間や同じようなフォームをした仲間、そして、同じような特徴の足をした仲間からシューズの話を聞いたり、実際にシューズを見せてもらうことで、自分に合いそうなシューズを絞っていくことは可能です。

そこで今回から数回シリーズでランニングシューズについて考えます。

現在、私が愛用しているランニングシューズは、「ブルックス(写真中)」のものです。初めて履くようになったのは1997年頃だったので、もう10年以上も愛用しています。ブルックスの全体的な特徴として、「足をしっかり保護する」ことに重点を置いたシューズ開発がポイントです。そして、これからランニングをはじめようとする方が、安心して選んで頂けるモデルも充実しております。もちろん記録や順位を目指している中・上級者の方も大丈夫です(笑)。

さて、具体的な話の前に、私のシューズ遍歴(?)を少し話しておきます。はじめに皆さんの中でもシューズの外側の踵部ばかりが、磨り減る方は意外と多いのでは?実は、私も21才頃まで全くそうで、アキレス腱を痛めたり、腸脛靭帯(膝の外側)を痛めたりと、故障が多く、1年間に数回は痛めていました。ところが、5000mで初めて14分台に突入した22才頃からシューズの踵部が全く磨り減らなくなりました。つまり、特に意識した訳でなく、走力がアップしてスピードがついてきたのと同時に、着地の位置が踵からフラットになっていったのです。これ以来、現在までアキレス腱と腸脛靭帯の故障は全くありません。

また、当時の一般的な理論(?)として、着地は踵からと誰もが話しており、フラット走法の言葉すらありませんでした。しかし、私自身は実体験として、走力がアップしたら踵が磨り減らなくなったので、当時から何となく「踵着地?」と、思っていました。(その当時、速かった選手達の走法を実際に観察していても、ほとんどの選手は踵から着地していなかった。)

その後、マラソンを走るようになると、もともと偏平足気味だった私の足のいわゆる土踏まず部分の筋肉が発達してその部分が盛り上がり、足も若干大きくなりました。実際に20才当時は、26.5cmでしたが、現在は27.5cmのシューズを履いております。参考までに、30才前後までの月間走行距離は、800k〜1000kでした。もちろん、現在は当時の半分程度を走るのがやっとです(笑)。

また、当時は月に1足程度の頻度で新しいシューズを購入していました。そして、誰に教わった訳でなく、走力のアップと共にシューズを選ぶ際は、デザインや新商品より自分の走法や足型の特徴に合ったものを慎重に選ぶようになりました。つまり、「シューズは故障や怪我から自分を守ってくれる唯一の道具(保護具)である」と・・・。

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