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2009-12

新・安田享平のランニングライフ

2010年、チャンピオンのランニングシューズを展開します。
それに伴い、「安田享平のランニングライフ」を新たにスタートします。
ブルックス公式ブログから引き続きご覧頂いている方々はもちろん、
新しくご覧頂く方へも、トレーニング方法、大会秘話、、ランニングのコツ、
チャンピオンシューズの履き心地など、ランニングの魅力を存分に
お伝えしていくつもりです。
毎週のコンテンツ更新をお楽しみに待っていてください。

ブログ新たに

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今や世界的ビッグイベントとなった「ホノルルマラソン」も盛大に終わったようです。もちろん、国内でも各種マラソン大会が途切れ目なく開催されております。

そして、これから年末年始にかけて、大きな駅伝大会が目白押しです。また、毎週のようにテレビ中継もされます。あらためて日本には、ランニングを愛する人が多いと実感します。もちろん、私もその一人であり、その楽しさを共有できることを幸せに感じます。

このブログもそんな気持ちからスタートし、今回で88号になりました。当初は、直ぐに走るネタが尽き、毎週必ず更新していくことが、とても苦痛でした(笑)。しかし、自分自身の中で27年以上も継続してきたランニングについて、深く考える絶好の機会にもなりました。そしてその結果、マラソンや駅伝をとらえる視点も以前とは少し変わってきたようにも感じます。同時に、今後はもっともっと視野を広げていかなければとも、強く感じている次第です。

さて、突然のことですが、皆様にお知らせがございます。それは、ブルックスとしての公式ブログは、今回で終了となります・・・。

しかし、関係各位のご尽力により、2010年1月から、新たに「チャンピオンブランド」で、このブログを継続していくことになりました。

実は、チャンピオンでは、新たなランニングシューズを開発しました。それは、アサヒコーポレーションが長年培ってきた「日本人の足に合った靴作り」のコンセプトを引き継いだ新しいシューズになります。

来年からの新しいブログでも、この新しいシューズについて、積極的に取り上げていきます。もちろん、私自身にとっても楽しみであります。そして、これまで以上に、ランニングを様々な角度から一緒に考えていけるようなブログにしていきます。

最後になりましたが、これまでたくさんの方々にご愛読いただき、ありがとうございました。※毎月5万以上のアクセスでした。

そして、2010年からもよろしくお願い申し上げます!

マラソン道

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12月6日(日)、第71回奥多摩渓谷駅伝競走大会が東京で開催されました。この駅伝は、正月恒例の箱根駅伝の次に歴史と伝統のある大会です。※昭和11年に第1回が開催。途中、戦争のため3回ほど中断したが、今年もそのタスキは受け継がれました。

私がコーチする女子選手たち(AC・KITA/市民ランナー)も4区間12kで競う女子の部に参戦しました。実は、昨年まで2連覇を達成しており、今年は3連覇を目指しました・・・。結果は、国士舘大学に29秒差で敗れ、惜しくも2位。しかし、この駅伝大会のひと区間距離は、2.3kから3.6kと、マラソンとは対極に位置する短い距離です。また、競い合うチームも高校生や大学生と、その短い距離を専門とする若い選手がほとんどです。そんな状況の 中、私の選手たちは、毎年11月のマラソンを走ったあと、短期調整でこの駅伝大会をキッチリと走ります。

同じく6日(日)は、第63回福岡国際マラソン大会が福岡で開催されました。既に各メディアで報道されているとおり、日本人選手は厳しい結果となりました。そして、それらに対する評価も様々でした。もちろん、私は偉そうにコメントできるほどの立場ではありません。しかし、各種駅伝大会との日程的な調整が難しくなってきた結果、選手たちがこの大会に挑戦すること自体も難しくなったと、感じました。もちろん、他にも諸事情が複雑に絡み合っているのでしょ うが・・・。

一方で、駅伝を中心に何年も頑張ってきた選手たちのほとんどが、その段階で既にバーンアウトしている傾向にあります。そのため、そのあとにマラソンと言う山をあらためて目指すことは、肉体的にも精神的にもかなり厳しい状況に見受けられます。

さて、今更ながら長距離とひとくちに言っても、トラックレース、駅伝、ハーフマラソンと距離や内容は様々です。しかし、その最高峰に位置しているのは、間違いなくマラソンです。そして、そのマラソンを単純に駅伝の延長感覚で走りきることは、かなり困難と言うよりほぼ不可能と考えます。しかし、マラソンを安定して走れるようになった選手は、駅伝もキッチリと走れます。残念ながら、その逆はほとんどありません。少なくとも私自身は、これまでの経験からそう感じます。

ところが、マラソンを走れる選手を育成していくには、実業団選手(プロ)であろうと、市民ランナーであろうと、膨大な時間と手間がかかります。それは同時に、選手にも指導者にも忍耐と我慢が必要不可欠なことを意味しています。この点については、今後あらたなトレーニング方法や理論が確立されたとしても、決して変わることはないでしょう・・・。

マラソンは誰でも気楽にはじめられる身近なスポーツです。同時に、忍耐と我慢を伴う過酷なスポーツです。そのどちらもが、マラソンの魅力です。それはまさに、駅伝やトラックレースとは違う「マラソン道」があるからだと、私は思うのです。

来年に向かって!

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今年も早いもので、残り1ヵ月をきりました。皆さんにとってどんな1年だったでしょうか?

さて、先月から本格的なマラソンシーズンが開幕し、今月も全国各地でマラソン大会が多数開催されます。私がコーチする選手(市民ランナー)たちも先月開催された「横浜国際女子マラソン大会」を皮切りに、「つくばマラソン大会」、「大田原マラソン大会」、「河口湖マラソン大会」と、それぞれの目指してきた大会に出走しました。その結果、目標どおりの自己新記録を達成した選手、残念ながら後半大きく失速してしまった選手もいました。※下記は自己記録を更新した選手です。

◆横浜国際女子マラソン大会).M・Y女子選手/2時間52分46秒(自己新・△1分33秒)。◆つくばマラソン大会).Y・H男子選手/2時間38分23秒(自己新・△1分32秒)、K・Y女子選手/3時間26分55秒(自己新・△11分26秒)。◆河口湖マラソン大会).N・T男子選手/2時間49分57秒(自己新・△6分51秒)。

毎度のことですが、マラソン大会後はコーチとして様々なことを反省し、多くのことを学ぶ機会にもなります。そして、それら全てを受け入れた後、素早く気持ちを切り替え、次のマラソン大会を目指せる体制に戻すことが、とても重要になります。

私のコーチする選手たちが次に目指すのは、2月から3月のマラソン大会です。これからじっくり走り込んでいくには、やはり時間が足りません。しかし、11月のマラソン大会までに走り込みを継続してきているので、それほど神経質になる必要もありません。

ところが逆に、これから年末年始にかけ、市民ランナーたちの練習環境を取り巻く状況は、とても厳しくなります。それは、ほとんどの人たちが対象となる、「忘年会」、「大掃除」、「年末年始(帰省)」、「新年会」、・・・等々のイベントが目白押しになるからです。

つまり、休日にポイントを置いたトレーニングが中心となっている多くの市民ランナーたちにとって、重要な休日がそれらのイベントに取られる可能性が高くなるのです。同時に、生活リズムや食生活も大きく乱れやすくなり、体調管理も難しくなる傾向が強くなってきます。

それらの問題に対応するため、私がコーチする選手たちは、今年も年末合宿を実施します。もちろん、日々の練習についても具体的な内容を早い段階で明確にし、可能な限り他の用事とバッティングしないように調整していきます。※具体的な対処方法については、2008年12月29日にアップした「年末年始」を参考にして下さい。

と、言いながら1年に1回の忘年会や年末年始であることは、間違いありません。マラソントレーニングも年末年始のイベントも、どちらも大切にしたい人が多いのは事実でしょう(笑)。最終的に何を優先していくのかは、当然のことながら各自の判断です。※この優先順位をつける決断と判断こそが、重要なポイントです。

その結果、それぞれが悔いのない充実した年末年始になることと、来年1月からのマラソンシーズンで感動と達成感を、再び手にすることを願っております。

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