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2024夏を走る・4

【2024夏を走る・4】長野県上田市の菅平高原において実施していた強化合宿は終了し、計画どおりに距離走を2回実施。しかし、2回目の距離走はあいにくの雨模様となりました。

一般的には、6月に入ると気温も高くなってくるので、逆に雨の中は走り易いと感じます。ところが、菅平高原のように標高が高い場所では、天候が悪化すると平地以上に気温が下がります。つまり、冬の冷雨に近い状況になることがあります。

今回、2回目の距離走はまさにそんなコンディションとなり、スタート前に懸念していた低体温症に陥る選手もいました。実は、平地の暑さを避け、涼しい高原でしっかりと走り込むことが目的なのに、涼しくなり過ぎて逆に走れなくなることもあるのです。

そして、7月の強化合宿は北海道北見市で実施しますが、やはり同じようなことが過去にありました……。

今や北海道と言っても温暖化の影響でしょうか、日中の気温が30度を超える日は普通です。それどころか、北海道北見市での合宿中に気温が38度に達したこともあり、もはや国内の夏はどこでも平等に暑い。

ところが、天候が崩れて雨になると、気温が極端に下がるときがあります。数年前の北海道北見市での強化合宿中(8月)、天候が雨で気温も10度前後だったことがありました。そして、その日の練習がたまたま距離走。案の定、低体温症に陥る選手がいました。

このように、一般的に涼しいと言われている場所ほど、逆に寒暖の差が激しくなってきているのかもしれません。つまり、体調管理がこれまで以上に難しくなってきているとも言えます。

さて、2021年9月5日に開催された東京パラマラソン当日の天候は雨でした。我々は気温が30度をはるかに超える中での勝負を想定し、暑熱対策に重点を置いて強化してきました。ところが、当日の天候は雨。そして、気温はたったの20度でした……。

今年の9月8日に開催予定のパリパラマラソン当日の天候は誰にもわかりません。もちろん、暑い中での勝負を想定しながら強化していきますが……。真夏の走り込み中に経験した低体温症も決して無駄にならないほど、先の読めない異常気象なのかもしれません……。

2024夏を走る・3

【2024夏を走る・3】今月2回目の菅平合宿(長野県上田市)のため、昨日から現地入りしました。また、今回も実業団チームが各地からここ菅平高原に上がってきており、同地で唯一の陸上競技場においては、チームの垣根をこえたトップ選手同士が切磋琢磨していました。

さて、我々は今回も5泊6日の日程ですが、その間に「42k走」を2本走る計画で、前回の菅平合宿とほぼ同じ内容を繰り返す予定です。そして、最終目標のパリパラマラソンは9月8日なので、そこに調子のピークが合うように調整していきますが、今月はそこに向けた強化合宿の1丁目1番地にあたります。

いわゆるマラソントレーニングで言うところの「脚つくり(土台つくり)」に相当するところです。したがって、じっくりと長い距離を走るトレーニングがメインとなります。また、菅平高原は標高が千メートル以上あるので、平地のような速いスピードで走らなくても心肺には、それなりの負荷もかかります。

しかし、変化の少ない楽なロードコースを走り込んでも強化の目的を達成できないので、42k走は全て起伏の激しいコースで実施します。このコースは2016年リオパラ、2021年東京パラに向けた走り込みでも使用してきたコースなので、パラマラソンのメダル獲得に向けた我々のノウハウがつまっています。

具体的には、片道2kの山岳道路を往復するコースです(1往復で4k)。つまり、40k走の場合は10往復になります。しかし、パリパラマラソンに向けた今月からの強化合宿で、このコースを約10年振りにリニューアルしました。と言っても場所を変更した訳ではありません。折り返し地点(2k)を500m先にのばし、1往復を5kにしただけです。

同コースは、折り返しにしていた2k地点から先はさらに急な下り坂です。そして、その下り切った地点までを計測すると、ちょうど500m。つまり、折り返し地点を500m先にずらすことによって「500mの下り坂と500mの上り坂」をあらたに追加することができます。

実は、パリパラマラソンコースを視察したあと、菅平高原の山岳コースでは物足りないと考えていたので、まさに「灯台下暗し」「目からウロコ」。と言っても走るのは選手たちであり、いたずらにコースを厳しくしていっても、ケガや故障をしては元も子もありません。この点は、どこで合宿を実施しようが、共通の最重要課題になります。まさにマラソントレーニングのコース選定は「命」です。

幸い、今月最初の菅平合宿で実施した同コースでの距離走は、特に大きなトラブルもなく終えることができたので……。もちろん、トラブルの意味はひとつではなく、走ったあとの体へのダメージや設定タイム(強度)が適切だったか否かなど、判断するのは簡単そうにみえますが、確認するポイントは多岐にわたります。

引き続き、緊張感を持ってパリパラマラソンの強化を継続していく所存です。

2024夏を走る・2

【2024夏を走る・2】長野県菅平高原での強化合宿は無事に終了しました。この時期の菅平高原は朝晩の気温はかなり下がり、早朝の気温は連日ひとケタでしたが、体調を崩すような選手を出すこともなく、計画どおりに走り込めたのは何よりでした。このまま、順調に9月のパリパラマラソンまで走り込んでほしいと願うばかりです。

さて、視覚障がいランナーの高齢化については、何度か記載してきましたが、パリパラマラソンの日本代表候補選手たちも例外なく高齢化が進んでおります。もちろん、パラマラソンに年齢制限などは存在しないので、何歳になっても挑戦することは可能です。したがって、自分自身で「もう歳だから……」と勝手に判断し、悲観する必要は全くありません。

そんな中、ある選手の伴走者として弓削田眞理子氏が、我々の強化合宿に参加してくれることに(今回で2回目)……。弓削田氏は、60歳以上女子マラソンの元世界記録保持者(2時間52分13秒)で、65歳を過ぎた現在もバリバリにマラソン(3時間前後で)を走っている方です。

弓削田氏の活躍は多くのメディアなどでも取り上げられています。年齢を重ねてもマラソンに挑戦するポジティブな考え方とその生き方は、個人的にも共感することが多く、是非ともお会いしてみたい方でした。

「負けて悔しくないのか?」「なんでもっと走らないのか?」など、合宿中は選手たちに直球で語りかけていました。特に、女子はベテラン選手が多いのですが、年齢的にも走力的にもその上を行く弓削田氏の問いかけに若い選手も含め、答えるすべもありません。

今、我々にとって最大の課題であり、選手たちに最も欠けている部分を、弓削田氏はひと言で、しかもど真中の直球で様々な指摘をしてくれました。弓削田氏は、私が思っていた以上の方でした……。

あらためて、科学的トレーニングやそれにともなうトレーニング器具や測定器具などは、もの凄いスピードで進化しています(シューズも)。その恩恵もあって、かつては30歳前後で引退する選手が多かったマラソンの選手寿命も確実にのびており、世界のトップで活躍しているキプチョゲ選手やベケレ選手も40歳になります。

一方、若くして燃え尽きる選手は今も確実に量産されており、科学的なトレーニング以上に個々の肉体を制御できるメンタル面の強化が重要視されています。もちろん、メンタルトレーニングも進化していますが、フィジカルトレーニングのような目に見える成果を誰もが得られるかと言えば、そうではないと感じます(強化現場で安田が見てきた感想)。

専門的なことは割愛しますが、今のこんな時代だからこそ、逆に弓削田氏のような方からのひと言は……。

2024夏を走る・1

【2024夏を走る・1】6月に入りました。いよいよこれから本格的な暑さとの戦いに入っていきます。そして、暑くなっていくこのタイミングで、パリパラマラソンで戦うための本格的な走り込みを開始します。まずは、長野県上田市菅平高原での走り込みからです。

また、この菅平高原での強化合宿は、毎年実施しており、特にパラマラソンに向けた本格的な走り込みは、必ずこの菅平高原からスタートしてきました。もちろん、パリパラに向けても同じです。そして、昨日から菅平高原に上がってきましたが、昨日の気温が13度、今朝は7度(手元)でした……。

今月はこの菅平高原で、強化合宿を2回実施します。起伏の激しいコースでの距離走がメインになります。特に、パリパラマラソンのコースが厳しいコースであることは、既に確認しているので、そこで勝負するための脚力強化になります。

さて、マラソン(長距離全般)は、いわゆる「厚底カーボン(バネ)入りシューズ」が登場してからは、記録が一変しました。それまでは、修行僧のような摂生と走り込みを繰り返し、強靭なスタミナと精神力を身につけることが活躍するための条件でしたが、そのシューズが登場してからは、マラソンがスマートなイメージに変わってきたと感じます(マラソンは誰でも気楽に走れる)。

ところが、目指すマラソン大会が真夏に開催。そして、そのコースはアップダウンが激しく、路面は荒れた石畳が多く、おまけに鋭角に曲がる箇所も多い……と、なった場合、果たして最新のシューズに頼る戦術で、メダルをかけた勝負をすることは可能なのか否か? 実は、今回のパリパラマラソンコースです(オリはもっと厳しい)。

2021年9月5日、東京パラマラソンが開催されました。そこで、我々は金メダルと銅メダルを獲得する結果を残しました。その東京パラのマラソンコースは、35k以降に上り坂が待っている厳しいコースでした。その対策として、2021年6月から東京パラマラソンに向けた強化合宿を開始し、8月第1週までの間に「40k走を9本」実施しました。

もちろん、出場した選手たちは最新のシューズを履いて、当日は挑みました。しかし、「35k以降の上り坂からペースアップ」の戦術を見事に実戦し、メダルを獲得できたのは苦しい走り込みで身につけた「強靭なスタミナと精神力」のおかげでした。

果たして、パリパラマラソンコースは、東京パラマラソンコースよりもはるかに厳しい。したがって、持ちタイムの「速さ」ではなく、最後までしっかりと粘り倒せるか否かの「強さ」が勝敗を左右する展開が予想されます。

今更ながら、選手が持っている腕時計は走った距離やペースも自動計測できるものや、シューズはカーボン入りなど、最新のテクノロジーがどんどん導入されています。しかし、オリパラのマラソンは真夏に実施され、さらにより厳しいコースを設定するなど、最先端とは真逆のことを意図的に操作している節があります。

思うに、オリパラのマラソンは、「世界で一番タフな男女」を決める目的(責任)があるからなのでしょう。したがって、パリパラマラソンに向けての走り込みは、「東京パラ以上の走り込みを積み上げることで勝負できる」とも言えます。それは、忍耐や我慢する力が試されることにもなり、我々にとっては最も得意とする「泥臭い練習」に他ならない……。

2024春を走る・12

【2024春を走る・12】陸上競技はいわゆる「トラックシーズン」に入っており、神戸でも世界パラ陸上競技選手権大会が開催されております。今年はパリパラも開催されますが、そのパリパラを目指すトップ選手たちが世界から集まっております。もちろん、日本選手たちも多数出場しております。

同大会は、5月25日が最終日となりますが、どの選手も最後まで自身の力を出し切ってほしいと願っております……。

先日の5月18日と19日の両日は、埼玉県熊谷市において東日本実業団陸上競技選手権大会が開催されました。同大会は、オリンピックを目指す実業団選手だけでなく、シニア部門や視覚障がいの1500mや5000mなども実施しております。

このように様々な年齢層や競技レベルの視点に立った競技運営をしている陸上競技大会が増えてきました。パラ競技に携わる者としては感謝のひと言です。あたらめて、御礼申し上げます。

さて、国内の陸上競技大会や記録会などを拝見していると、長距離種目の参加人数だけが突出している大会が多く、他の種目はその競技を成立させることができるか否か、ギリギリの人数で競い合う状況などもままありました。

しかし、日本人がオリンピックの男子400mリレーでメダルを獲得し、さらに100mで9秒台に突入したあたりからでしょうか、各種陸上競技大会においても短距離選手の参加人数があきらかに増えてきました。

前述した東日本実業団陸上競技選手権大会においても、男子100mの予選は29組もありました。こうなると、予選からタイムレースになります。また、その予選を拝見していると、どの組の選手も速く、100mを10秒台で軽く走っている選手の多さに驚きました(日本代表経験選手も予選敗退するケースもある)。

どのスポーツも例外なく競技人口を増やすことが最重要課題となりますが、そのポイントは「強化と普及の両輪(循環サイクル)」をうまく回していくことにつきます。かつては、日本陸上競技界の短距離は、世界と勝負することのできない種目の代名詞でした。

しかし、前述したようにオリンピックでメダルを獲得するなど、強化が好転しだすと、それに憧れを持つ小中高生(一般人も)が増えます。つまり、山で言うとこの「すその(普及)」が広がります。その結果、さらに山を「高くしていくこと(強化)」が可能となり、世界で活躍できる選手が輩出される確率が高まります(強化と普及の好循環サイクル)。

残念ながらブラインド種目を含むパラ陸上競技は、そのような好循環サイクルに至っておりません。もちろん、一般競技と何もかも同じようにはいきませんが、日本陸上競技界の短距離種目が大躍進してきたその過程と取組みなどを……。

2024春を走る・11

【2024春を走る・11】ブラインドマラソンに欠くことのできない存在は伴走者です。具体的な役目としては、視覚障がいランナーの目や杖となり、横で並走しながら安全にゴールまで導くことです。

近年は、どのマラソン大会においても視覚障がいランナーが参加することを拒むようなことはなくなり(かつては安全上の理由などから拒まれた)、各地のマラソン大会においても伴走者と楽しく走る視覚障がいランナーを拝見する機会は増えました。

また、その伴走者を養成するための研修会を、日本ブラインドマラソン協会などが中心となって開催しております。かくいう私もそのお手伝いをすることがあり、先日も伴走者養成講習会の講師をしてきましたが、最近は伴走に興味関心を持って頂ける一般ランナーが増えました。

一方、「視覚障がいランナーは増えているのか?」と言えば、実はそうではありません。正確な数字での確認はできませんが、30歳代より若い世代の視覚障がいランナーは確実に減っていると感じます。逆に、視覚障がいランナーの高齢化はどんどん進んでおり、年齢や体力的な理由からランニングをやめていく人は増えています。

その結果、前述したように視覚障がい者のマラソン人口は減少傾向にあります。

視覚障がいランナー(特に若い世代)が減少している理由を正確に把握することは難しいですが、事実として全国にある特別支援学校(旧盲学校)の在籍生徒数は毎年減り続けています。これは、視覚障がい児童や生徒も地元の学校(一般の普通学校)にかよう「インクルーシブ教育」が浸透してきたこともその一因と言われています(良い意味で)。

ところが、視覚障がい者が一般の普通学校で学ぶ場合、体育については安全上などの理由から「見学になる可能性が高い」との調査報告もあります。つまり、本来なら体育(運動会や校内マラソン大会なども)で走ることを学んだり、体験もしていきます。しかし、皮肉にもその体験する機会を得ること自体が、逆に難しい環境になってしまうのです。

もちろん、インクルーシブ教育を否定しているわけではありません。しかし、小中高時代に「走ること」をほとんど経験しないまま成人することで、その後も「走ること」とは無縁の生活が続く可能性は高まると推察できます。

これまでは、視覚障がいランナーが「走りたいけど伴走者がいない」との話が多数でしたが、逆に「伴走したいけど視覚障がいランナーがいない」の時代に移ってきていると感じます。それも急激なスピードで……。

伴走講習会を受講された皆様におかれましては、視覚障がいランナーから「伴走できますか?」などの依頼を待つだけでなく、「一緒に走ってみませんか?私が伴走しますよ!」と、逆に声をかけて下さい。そして、運動経験の少ない視覚障がい者に「走る機会を提供」して頂きたいと、勝手ながらもせつに願う次第です。

2024春を走る・10

【2024春を走る・10】恒例のGW菅平合宿(長野県上田市)は無事に終了しました。この時期の菅平高原は、気温が下がる日も多く、午前中の気温が10度以下の日もありました……。

今回の合宿は、マラソン後の調子などを確認することが最大の目的だったので、質も量も落とした内容でした。また、6月からは、パリパラに向けた本格的な走り込みを実施していくので、その準備をするような意味合いもありました。

幸い、主力選手たちの状態は問題なく、6月からは計画どおりの走り込みにシフトしていけそうです……。

さて、パラリンピックの開催はオリンピックの後になるので、開催期間は8月後半から9月前半の日程になります。そして、パラマラソンは、パリ大会も最終日に実施されることが決定しているので、それに向けた走り込みは、6月から8月になります。

したがって、最も暑い季節に最もたくさん走り込むことになるので、身体への負担が大きくなるのは言うまでもありません。もちろん、菅平高原など比較的涼しい場所での走り込みをメインにしていきますが、最終的には暑い中でもしっかりと走れる身体に仕上げていくことが不可欠になります。

また、冬のマラソンと違って、本番直前に練習を落としたからと言っても、簡単に疲労が抜けていくとは限らないのが、夏マラソンの最も難しいところです。もちろん、マラソンに向けた走り込みができていないと、本番でも走れないのは冬マラソンと同じです。

同時に、冬マラソンによくある「成功するための王道」のようなトレーニング方法は、夏マラソンには見当たらず、常に手探り状態のも確かです。まさに「過去の経験とカン」に頼る部分が多いのも「夏マラソン」とも言えるでしょうか。

そんな中、ひとつ言えるのは、トレーニングの量も質も冬マラソンのように追い込み過ぎると、最後は疲労を抜いていくのが困難な状況に追い込まれるリスクが高くなるのも夏マラソンの特徴です。

と、言いながら逆に落とし過ぎると、本番に勝負ができなくなるのは冬マラソンと同じなので、とても矛盾したバランスを保ちながら走り込んでいくことになります。

このようにパリパラに向け、いよいよ「難解なパズル」を組み合わせていく作業に挑む時期に入っていきます……。

2024春を走る・9

【2024春を走る・9】今年もGWに突入しました。そして、今年のGWも長野県上田市の菅平高原において強化合宿を実施しております。

今年の菅平高原は、ラグビーやサッカー選手たちの姿も多くなり、コロナ以前の活気が戻りつつあります。もちろん、長距離選手が走っている姿も多く、GW中の菅平高原は実業団選手の姿を多く目にします。

さて、前回のブログでも記載したとおり、パリパラに日本のブラインドマラソン選手を派遣できるか否かも不明な状況です。と、言いながら至極当然のことですが、パリパラに出場することを前提に強化を進めていきます。

そして、そのパリパラのマラソンは、9月8日の実施予定です。日程を逆算していくと、6月から本格的な走り込みに入り、真夏に突入する7月から8月にかけての走り込みがカギになります。

もちろん、パリパラに向けた6月からの走り込みは、ここ菅平高原からスタートします。今回の菅平合宿は、本格的な走り込みに入る前の足慣らし的な意味合いもあります。また、どの選手も先月の「かすみがうらマラソン大会」を走っており、その回復状況を確認することも重要な目的になります。

前回の東京パラのマラソンに向けても、6月から本格的な走り込みに入り、そのスタートも菅平高原でした。そして、7月から8月は北海道で走り込み、最後は千葉県富津市で調整と暑熱順化を実施し、選手村に入村しました(女子は金メダル、男子は銅メダルを獲得)。

今回のパリパラに向けた流れも、その実績をベースに計画していきます。また、東京パラのマラソンコースは後半に上り坂が続く「難コース」でした。しかし、今回のパリパラのマラソンコースを視察した結果、その東京パラを上回る「超難コース」であることを確認しました。

したがって、東京パラ以上にスピードよりもスタミナが要求されます。そしてさらに、石畳に耐え得る強靭な脚力も必須であり、その超難コースでのメダル争いとなります。しかし、それはチームジャパンの選手たちが最も得意とするコースとも言えます。

ますは、今回の菅平合宿を良い流れで乗り切り、6月からの本格的な走り込みにつなげていきます。

2024春を走る・8

【2024春を走る・8】4月21日の日曜日は「かすみがうらマラソン大会」が開催されました。大会当日の天候は晴れ。気温も23度前後まで上がりました。実は、前日の予報では曇だったので、「直射日光されなければ暑さは大丈夫かな?」と祈る気持ちでいました……。

さて、今回の同大会は、ブラインドマラソンの選手たちにとっては、パリパラ出場権を狙える最後の大会でした(最後の国内選考レース)。どの選手たちもこの大会を目標に調整してきました。幸い、どの選手も仕上がり状態は良好だったので、あとは天候次第と言った状況でした。

しかし、前述したように大会当日の天候は晴れました。同時に、気温もこの時期にしては高めとなり、かなり厳しいコンディションになったのです。特に、選手たちが25k付近を通過するあたりから、さらに気温が上がっていたので、どの選手も終盤は苦しみました。

そんな中、ブラインドマラソン男子は、堀越信司選手が「WPA世界ランキング1位」となる記録で優勝。同女子は道下美里選手が優勝しました。ご存知のとおり、両選手とも東京パラのメダリストです。しかし、両選手が残した今回の記録でパリパラに出場できるか否かは、現時点においてはわかりません。

実は、このように日本のブラインドマラソンは、パリパラへの道筋がはっきりしない暗中模索の中にいます(パリパラに代表選手を派遣できるか否か)。そのため、かつてないほどのプレッシャーが、どの選手にもかかりました。さらに、大会当日の暑さとも相まって、どの選手も「自分の力を出し切る」こと自体が難しい状況に追い込まれたレースでした。

優勝した堀越選手と道下選手は、ここまで多くの経験を積みながら自身の目標を達成してきた選手です。しかし、その経験の多くは「自分の思いとはかなり違う理不尽なこと」の繰り返しでした。特に、レースは自分自身の思いどおりにならない最も理不尽なことのひとつです。

その中でも、パラリンピックのように4年ごとに開催される大会は、理不尽の極みでもあり、当日のコンディションが想定外になる確率も高いと感じます(私の経験上)。今回優勝した堀越選手と道下選手は、目の前にある理不尽なことから逃げることなく、自ら進んでその戦いに挑み続けてきた選手です。

今回の「かすみがうらマラソン大会」においては、その積み重ねてきた「理不尽な経験」が活かされました。そして、今回の経験が、次の「理不尽な大会」へとつながっていくことでしょう。

※旭化成陸上部の皆様、ありがとうございました!

2024春を走る・7

【2024春を走る・7】今週末は「かすみがうらマラソン大会」が開催されます。また、同日は全国各地で、マラソンなどのロードレース大会も開催され、多くの市民ランナーが出場します。あらためて、出場される皆様方の快走を祈念いたします。

4月は季節的には春ですが、気温が一気に上がってくる時期でもあります。また、「今年も春まで続くエルニーニョ現象の影響などにより、日本付近は暖かい空気に覆われやすく、4月から最高気温が30度以上となる真夏日が出る可能性がある」と話している専門家もいます。

幸い、「かすみがうらマラソン大会」が開催される地域の週間天気予報においては、そこまで気温が上がる可能性は低いですが、最高気温は20度を超える予報です。もちろん、30度を超える中を走ることは厳しいですが、この時期の20度を超える気温も体にはこたえます。

また、スタート時間が、9時から10時の間に設定しているマラソン大会は多いので、結果的にはゴールに向かうにしたがって、気温はグングン上昇していきます。つまり、スタートの気温が10数度でも、ゴール時は20度を超えている可能性があります。

多くのランナーが、十分な暑熱順化ができていない時期だけに、熱中症や脱水などに対する注意が必須です。と、言いながら明後日のマラソン大会に向け、今から暑熱順化を実施することは相当難しいですが、レース中の暑さ対策やその準備は可能な限り実施しましょう。

そこで具体的な対策として、いくつか書き出してみます(安田の思いついたもの)。特に、5時間以上の完走を目標にしている市民ランナーの皆様ほど、暑さ対策の準備は入念にしてほしいと思います。

一つ目は、給水に関することです。特に、後半は給水用の水などが不足している場合もあります。その対策として「小銭などを持参して走る」のが良いでしょう(スマホを持参し、電子マネーでも良い)。

二つ目も給水に関することです。これも後半の給水地点においては、紙コップなどが不足する可能性があります。そこで「給水用のマイカップを持参して走る」。いつでもすぐに飲める折りたためる簡易的なカップなどを持参しておくことを推奨します。

三つ目は「服装」です。帽子やサングラスはもちろんですが、可能な限り薄着でスタートするようにしましょう。日焼け防止や膝や脚筋などを守るための服装は理解できますが、その結果、暑さに負けてしまっては逆効果になります(可能な限り簡易的なサポーターを)。

そして、最後は「勇気ある撤退」です。そもそも暑さに自信のない方は、スタート地点に立たない選択も正解です。もちろん、スタート後、厳しいと感じたなら途中で歩いたり、休んだりしましょう。それでも体調が回復しない場合は、迷わず「リタイヤ(棄権)」。

以上、ありきたりな対策を記載しましたが、4月以降のマラソン大会は本当に危険が伴います。この点は十分に理解して挑むようにしましょう。

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