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マラソンのスピードについて・9

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【マラソンのスピードについて・9】今回から「ペース走」について考えていきます。

このペース走については、既に何度もこのブログで取り上げてきており、最も多く実施されているトレーニング方法のひとつです。もちろん、本格的なマラソントレーニングに移行していく秋からも多くの市民ランナーが実施するのは、このペース走です。

しかし、このスピード養成期においてもペース走はトレーニングの要になります。但し、その距離は30kや40kと言った長い距離ではありません。そこでまずは、あらためてペース走とは何かについて再確認します。

そもそも今回のペース走は、5000mのスピードを高めるための位置付けになります。具体的な方法としては、5000mより長い距離を一定のペースで走るトレーニング方法です。そして、走る場所についてはトラックにこだわらず、ロードや公園等、距離のわかるコースであるならどこでも問題ありません。

さて、ある一定のスピードでスタートし、少しずつペースを上げていくと、ある地点から代謝産物である乳酸が蓄積されだし、苦しさが急に増してくるように感じてきます。そして、この地点を専門的には、AT値(無酸素作業閾値)と言っています。

このAT値にあたるスピードでペース走を繰り返すと、乳酸が蓄積してくる地点を遅らせることができるようになってきます。つまり、乳酸が蓄積くる地点を遅らせることで、より速いスピードで走れるようになるのです。

そこが、このトレーニング方法であるペース走の最大の目的になります。

次回からは、更に掘り下げていきます。

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