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2016-11-26

マラソンに向けて・6

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【マラソンに向けて・6】今回は前回までの話を一旦置いて、少し違う話をします。

さて、10月から本格的なマラソンシーズンがスタートし、11月はマラソン大会が特に多くなってくる時期でもあります。そして、多くの市民ランナー方が自己記録更新等の目標を掲げてマラソン大会に挑んでいます。

かくいう私が直接コーチしている市民ランナー方も毎週のように各地のマラソン大会に出場しております。もちろん、それぞれがそれぞれの目標タイムを目指してスタートしますが、毎度のことながら目標を達成した方、残念ながら目標を達成できなかった方と様々です。

そして、ゴール後は誰でも反省し、良かった点や悪かった点を振り返り、次に活かそうと誓います。ところが、何度走っても同じような後半の失速や坂の多いコースを攻略できない等々の失敗を繰り返す市民ランナーは意外に多いと感じます。

また、どのランナーも目標タイムを設定するのと同時に、1k毎や5k毎のラップタイムを割り出し、それを目安にゴールを目指します。ところが、この目標タイムから導いた「目標ラップ表」が単なる目標タイムであり、自分自身の実態に合っていない場合が多いとも感じます。

つまり、目標ラップ表を考えるまでは良いのですが、これが自分自身の今の調子と、更に出場するマラソンコースや当日の予想されるコンディション等を加味した上での「戦術」レベルまで昇華できているか否かが重要なポイントになるのです。

具体的なポイントとして、目標のマラソン大会3ヶ月前からのトレーニング状況、更に半年前の調子(特にスピード面)、逆に2週間前からの体調。そして、目標のマラソン大会のコース状況、当日の予想される天候等については最低限考慮した上で戦術(目標ラップ表)を考える必要があります。

実は、箱根駅伝や実業団駅伝等の各種駅伝大会では、これらの状況等を加味した上で戦術(目標ラップ表)を立てながら適切に選手を配置していきますが、マラソンを攻略していく上での考え方も同じです。

目標ラップ表と戦術は似ているようですが、かなり違います。単なる目標ラップ表が戦術レベルに昇華できるようになってくると、どのマラソン大会でも安定したパフォーマンスを発揮できるようになっていきます。少なくとも私自身のこれまでの経験からは間違いないと思います。

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