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北京パラリンピック・2

北京パラリンピックもいよいよ開幕しました。開会式は本当に感動的でした(写真等を掲載できないのが残念ですが)。そして、陸上競技も昨日はじまり、日本代表選手も世界の強豪相手に精一杯の頑張りを見せております。・・・が、我々マラソン組は、17日の最終日まで出番がないので、引き続き合宿生活です(笑)。

今回、17日のマラソンに向け合計3回、車でのコース下見を計画しています。昨日は、その一回目の下見に選手と伴走者全員で行ってきました。マラソンコースは、オリンピックと全く同じコースを走ります。よって、既に最低2回はオリンピック男女マラソン中継でコースを拝見しております。

しかし、至極当然のことですが、見るのと行くのでは全く違い、路面が硬いとかより、5k地点のある天壇公園内、27kあたりにある北京大学内、更に清華大学内の曲がりくねった狭い道の方が要注意と感じました。そして、スタート地点の天安門からゴール地点の鳥の巣まで、ほぼフラットな道路と言いながら全体的にゆるやかに下って行っている印象を受け、オリンピック男子マラソンで金メダルを獲得したワンジル選手のマークした凄い記録も何となくうなずけると・・・。

また、17日のマラソンまで10日を切り、各選手達は最終調整に入りました。一昨日は、新野選手が1万m走を。昨日は、高橋選手が1万2千m走をそれぞれ実施しました。あらためて言うまでもありませんが、加治佐選手も含め、各選手毎にそれぞれの調整パターンで練習を組立て、17日までそれぞれの計画で調整していきます。

具体的な調整のタイム等については、トップシークレット(?)なので、詳しくは紹介できませんが、面白いことに高橋選手の設定タイムより新野選手の設定タイムの方が速いのです(マラソンベストタイムは高橋選手の方が上)。新野選手は、最後のポイントは追い込むタイムです。一方の高橋選手はかなり余裕を持って終わるタイプです。新野選手はこの調整方法で、2時間50分突破を果たしました。もちろん高橋選手もこの調整方法で、世界一になりました。二人のタイム差云々と言うより、二人に共通していることは、「経験」と「実績(データ)」に裏打ちされた独自の調整方法を確立している点です。

実は、大舞台や勝負処で力を発揮できる選手ほど、このように独自の調整方法をしっかりと確立していて、どんな環境でも淡々と自分のリズムを崩さず、体調や感情の起伏がほとんどありません(安定している)。もちろん臨機応変にも対応できます。

あとは、パラリンピックに参加している選手全員が、万全の体調でスタートラインに立てることを祈るばかりです・・・。

ご声援をよろしくお願いします!

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