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北京パラリンピック

8月30日、中国・北京パラリンピック選手村に入村し5日目になりました。今回の遠征は時差も1時間しかなく、こちらの環境に慣れるのも早かったような気がします。また、いろいろと懸念されていた事項についても、今のところ全く問題ありません。特に、大気(空気)については、東京よりも良い感じさえし、スモッグ等の影響は全くありません。実際に地元の方々も、こんなに綺麗な空は、何年振りかと言っているようです。

さて、その北京パラリンピックは今月6日に開幕し、17日のマラソンまで熱い戦いが繰り広げられます。そこで、現地の様子を少しお伝えしていきたいと思います。(パラリンピックは、様々なメディア関係と、契約上のことで情報規制が厳しく、個人がパラリンピックについて自由に伝えることも、ある程度規制しています。)

今回は、選手村について少しお話します。既にご存知のとおり、パラリンピック選手村はオリンピック選手村と全く同じ施設を使用しており、我々日本選手団が居住しているD5棟は、先月までオリンピック日本選手団が居住していた場所です。と、言っても当然のことながら、皆さんはピンとこないと思います。選手村を一言で言うと団地(村)です。各国選手団が居住している各棟は、地上9階、地下1階建てのマンションになっており、A棟からD棟のブロックに分かれており、それぞれがA1棟からA13棟、B1棟からB10棟、C1棟からC9棟、D1棟からD10棟と建てられています。そして、A棟からD棟までの一番外側をジョギングすると、約3kになります。もちろん通常A棟の端からD棟の端への移動は村内を巡回しているシャトルバスを利用します。

如何でしょうか?居住地の大きさをイメージできたでしょうか?

そして更に、ここに小学校の体育館ほどある食堂、各種運動施設、プール、マッサージセンター、銀行、売店等々・・・。そして、ネットカフェにゲームセンター・・・各宗教の礼拝堂・・・。日常生活を営んでいく上で必要と考えられる施設は、居住地の横に隣接しており、全ては選手村の中に完備されています。もちろん、選手及び関係者であるなら、一部を除いてほとんどは無料で自由に利用することが可能です。

私は、1996年のアトランタパラリンピックから今回で4回目のパラリンピックとなります。北京パラリンピック選手村の総合的な環境に関しては、これまで経験した中では最高と言い切ることができます。また、選手村内では、たくさんのボランティアの方々が各国選手団達のために頑張っています。もちろん彼らの対応もすばらしく、中国人の優しさや温かさに感謝しつつ、各選手はそれぞれの目標に向かって充実した調整を実施しております。

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