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東京マラソン2011・上

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先日開催された「東京マラソン2011」は、久々の晴天に恵まれました。同時に、その絶好のコンディションに後押しされて、自己記録を更新したランナーも多かったのではないでしょうか。特に、日本人男子のトップでゴールした川内選手の走りは素晴らしかったですね。川内選手の記録や内容についてのコメントは割愛しますが、これから一気に増えてくると予想される外野からの声や情報に惑わされることなく、川内選手らしいこれまでのスタイルを淡々と貫いてほしいと、陰ながら応援しております・・・。

さて、私が直接コーチする選手(市民ランナー)も川内選手同様、この「東京マラソン2011」に挑みました。具体的には、エリート女子の部に3名、一般女子の部に2名と、5名とも女性市民ランナーです。

では最初に、今回の東京マラソンに挑んだ5選手の設定タイムと実績タイムを振り返ります。

◆M・I女子選手:設定タイム/2時間37分50秒→実績タイム/2時間37分34秒(自己新記録)、◆M・Y女子選手:設定タイム/2時間49分49秒→実績タイム/2時間49分51秒(自己新記録)、◆M・S女子選手:設定タイム/2時間55分48秒→実績タイム/2時間54分18秒、◆C・I女子選手:設定タイム/3時間18分59秒→実績タイム/3時間19分23秒(自己新記録)、◆K・F女子選手:設定タイム/3時間19分59秒→実績タイム/3時間32分29秒

以上のような結果となり、ほぼ目標どおりの記録を残すことができました。特に、エリート女子の部に出場した3選手につていは、この1年間、個々に故障や体調不良に苦しむ時期もありましたが、それらの困難を乗り越えての快走でした。

至極当然のことですが、マラソンは記録や走力がアップすることに伴い、トレーニングの量や質も向上していくので、故障や体調不良に陥る確率も上がっていきます。また、上記3選手ともフルタイムで仕事をこなし、それぞれが家庭を持っている典型的な市民ランナーです。ところが、マラソンの記録を短縮していくに従って、3選手とも慢性的な故障個所を抱えてきていることも事実です。

特に、フルタイムで仕事をしている市民ランナーの場合、故障や体調不良に対する対応が適切にできないケースが多いと感じます。その最大の理由として、実業団選手(プロ)のように専属のトレーナーやチームドクターが存在しないことがあげられます。それは、身体に問題が発生した時点での適切な対応や処置が遅れることにつながり、結果的には完治や復帰させる時期を遅らせる結果にもつながるからです。

また、仮に掛かり付けの治療院があったとしても、今日電話して今日の17時に予約がとれる保証はなく、むしろ希望する日時に予約をとり、身体の治療を受けられるケースの方が圧倒的に少ないのです。更に、「なるべく立ち仕事は避けるように」とか、「車の運転は控えるように」と、治療院の先生からアドバイスを受けたとしても、仕事上それが困難なケースは多く、逆に仕事を通じて症状を悪化させることにもなり、ランニングそのものを断念する市民ランナーも意外と多いのです。

実は、上記3選手も同じような問題を少なからず抱えており、多くの市民ランナーにとっては永遠の課題なのかもしれません・・・。

次回は、エリート女子の部に出場した3選手の実績タイムをもう少し詳しく解析していきます。

つづく。

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