伝統の第61回別府大分毎日マラソン大会が、先日の2月5日(日)に開催され、私がコーチする男女の選手たち(市民ランナー)も出場しました。また、久々に私自身も現地にて応援をしてきましたが、大会当日は無風に曇り空と絶好のコンディションにも恵まれました。
さて、今回の大会は印象に残る点がいくつかありました。1点目はペースメーカーがお決まりの5kを15分00秒ペースではなく、15分20秒ペースに落として先導した点です。これにより、日本人選手も2時間11分台を筆頭に2時間20分以内でゴールした選手も15名と、「新人の登竜門」の名に相応しい大会となりました。
2点目は、伝統あるこの大会が多くの市民ランナーたちも挑戦できる大会に生まれ変わった点です。具体的には、昨年の大会から参加標準記録が3時間30分以内に緩和され、更に女子の部も新設されました。これにより奥さんや家族の大応援を受けて熱走する50歳代の市民ランナーや、はなやかな女性ランナーたちの参加も可能となり、「生涯現役&底辺拡大」をも支える新しい別大マラソン大会へと進化していました。
最後の3点目は、何かと話題の多い「猫ひろし選手」の走りです。実際に猫選手の走りを間近で応援することができましたが、かつての単なる素人芸人ではなく、アスリートと呼ぶに相応しい走りと記録で、その迫力に感動すら覚えました。
また、私がコーチする選手たちも自己の目標に向かって精一杯の走りを見せ、伝統ある大会を受け継ぐランナーたちの仲間入りを果たしました。その主な記録は次のとおりです。
◆男子の部:H・T選手/2時間38分24秒(自己新記録)、N・T選手/2時間39分40秒(自己新記録)。◆女子の部:M・K選手/2時間58分57秒(4位入賞)、M・T選手/2時間59分13秒(5位入賞)。
上記4選手とも目標設定タイムどおりのレース運びとゴールタイムでした。もちろん、反省点もありますが、4選手ともこれまでのトレーニング内容や当日の調子を的確に分析し、冷静なレース運びで記録を残した点は大きな自信となったに違いありません。
そして何より、猫ひろし選手が大幅な自己記録を達成したように、自分自身に対して壁をつくらない型破りなトレーニング。更に、狙った記録に迷わず突き進んでいく度胸と粘りのあるレース展開。猫選手が実行したこの2点については、どのレベルのランナーも見習ってほしいと強く感じた別大マラソンでした。
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